『マギレコ』2Dクリエイターの未来は明るい! さらに高まるLive2Dの重要性とは?【alive 2018】


12月3日にベルサール秋葉原で行われたLive2Dクリエイターたちが集まる年一回の大規模カンファレンス「alive 2018」。

そこで行われた『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』(マギレコ)に関するセッション「「マギアレコード」にみる2Dアートワークとその広がりについて」(登壇者:f4samurai・佐藤允紀さん)のレポートをお届けします。


キャラクターデザイン、原画、モーションからエフェクト、背景までアートワークのほぼすべての工程を自社内でおこなうf4samuraiならではの課題や改善の実例紹介をはじめ、各種商品化、海外展開からTVアニメ化といったスマホゲームから始まる2Dアートワークの広がりについて解説が行われました。

▼alive 2018ではジョブフェアとして、f4samuraiを含む6企業によるポートフェリオの持込相談会や簡易面接を実施。Live2Dに関連する職種や業界への採用に興味を持つ学生やクリエイターが多く訪れていたようです。



「おもしろき ことがあり世に おもしろく」という企業理念

セッションの冒頭には『マギレコ』のプロデューサーである佐藤さんからf4samuraiの会社概要、および『マギレコ』の開発チームの規模や特徴が語られました。

【f4samurai 企業理念】
世界に、“一番のワクワク”を届ける
「おもしろき ことがあり世に おもしろく」

・お客様にとっての一番/自分たちにとってのベストを目指す
・昨日よりも今日をより楽しく
・作っている自分たちが楽しめること

f4samuraiならでは制作スタイルや行動指針を説明することで、そこに共感してもらえる人材にきていただきたいとのことでした。

なお、『マギレコ』を含め開発するタイトルのシナリオ、キャラクターデザインを内部でチーム化して制作していますが、今後は背景も同様にチーム化を検討しているとのこと。

まだ表には出せない新作の開発を含めて、単なるゲーム開発だけでなく運営も含めて対応をしているf4samuraiだけに、現在も新たな人材を募集中とのこと。詳しくは採用情報ページをチェックしてみてください。

『マギレコ』におけるLive2Dのウェイト

続いて、『マギレコ』の魔法少女の具体的な制作フローとともに、Live2Dが占める重要性が語られました。

『マギレコ』は人気アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』を原作とする作品であり、単なる外見的なキャラクターデザインだけでなく、内面やバックストーリーも加味したデザインが求められます。

そのため、まずは「ストーリー(武器、テーマ色、魔法少女になった「願い」)」を考えることが必要となり、その後にカードイラストやLive2D原画のデザインを進めていくことになります。

そこで作られたデザインはバトル用のSD原画や攻撃モーション、変身アニメーションにも反映されていくため、魔法少女のデザインは非常に重要となります。

運用フェイズでは、非常に短期間で魔法少女1人分の物量を制作する必要があり、デザインを起こしながらLive2D原画の表情や衣装のディテールを詰めていくなど、Live2Dの原画制作がキャラクターデザインを担うこともあると説明していました。

このように開発工程においてストーリーを想定してデザインすることが大事で、季節やイベントテーマにあわせた衣装も想定して考えつつ、版権元によるデザイン監修をしやすいようにパーツや表情など細かな設定を表示するViewerも開発・利用していると語っていました。


セッション中にはバトル中の必殺技的な「ドッペル」の動画を見ながら解説が行われましたが、無料で仲間にできる魔法少女であるフェリシアでも、ガチャ用のキャラとまったく同じカロリーをかけて、妥協をせずにデザインしているとのこと。

そのうえで、1周年記念という特別なタイミングで登場した「アルティメットまどか」は、SDのアニメーション、イラストも織り交ぜたエフェクト演出、さらにLive2Dの魔法少女まで登場させる集大成的な演出として作り上げたとコメントしていました。

今後のゲーム会社に求められるもの

佐藤さんいわく、中国でハイクオリティな3Dゲームを開発し、70名くらいだったチームが1年もたたないうちに数百名に拡大するようなスピードと規模感で圧倒する会社が珍しくなくなっているとのこと。そこと自分たちは違う戦い方をしないといけないとのこと。

特に意識しているのは、日本市場でのニーズが高い「キャラクター性」を引き出したデザインやゲーム制作の力について。

「ストーリーとギミックで価値づけられたキャラクター」をゲームを介して提供するという日本ならではのカテゴリ(2Dクリエイティブ)は恒久的に必要とされるとのこと。その分野での存在感を出していきたいとのことでした。

また、2Dクリエイターに必要なこととしては「キャラクターをより深く理解し表現すること」「描き起こす力」「作画の力」の3つをあげていました。これらはLive2Dにおいても共通で、イラストレーターからの転向がフィットしやすいケースも多いとのこと。

これらはLive2Dにおいても共通で、イラストレーターからの転向がフィットしやすいケースも多いとのこと。

そして開発者が求められることとしては「量産、計画性、拡張性といったビジネスとしてのゲーム理解が大事」と説明。でもそこで妥協をするのではなく、さらに品質に向き合う「時間の調整力」と「表現力」が大事だと語っていました。

同じ時間とスキルがあっても、「まだこれだけ時間があるからチャレンジしよう」と考えるか「もう時間がないから、このくらいにまとめよう」と考えるか、「仕様が決まっていないことばかり」と思うか「自分が仕様を決められることが沢山ある」と思うか、向き合い方次第で結果が変わる、と実例をあげてコメントをしていました。

2Dアートワークとその広がり

2Dアートワークの強みとして、多様な商品化へとつなぎやすいメリットがあると語られました。

『マギレコ』の場合、ぬいぐるみやフィギュア、缶バッジ、コラボカフェメニュー、など非常に多くのグッズ展開を、リリース1年でアニプレックス社が大きく広げていったことがユーザー満足とクリエイター側のモチベーションにも繋がっていたとのこと。

そして『マギレコ』はコミカライズや舞台が展開され、テレビアニメも放送予定。さらには海外展開として簡体字版・繁体字版の開発も発表されました。

Live2Dからの広がりとして、さまざまなメディア展開が可能となる時代となってきたわけで、ゲーム開発会社が携わる領域も広がってきており、楽しく仕事ができているとのことでした。
(例えば舞台の場合、エネミーのモーションやLive2D、攻撃の効果音などもすべてゲーム内のものを提供する形で協力をしたそうです)

現在展開中の『マギアレコード』『アンジュ・ヴィエルジュ』『オルタンシア・サーガ』に加えて、3Dメインのゲームである『ワンダーグラビティ』、さらにはまだ社外には明らかにできない大型新規プロジェクトも含めて、f4samuraiでは現在も新たな人材を募集中とのこと。

特にUnity、Live2D、Spine、Spark Gearといったツールに覚えのある方でf4samuraiに興味を持った方は、エントリーしてみてはいかがでしょうか?

→f4samuraiのスタッフ募集はこちら:f4samurai公式サイト

マギアレコード 魔法少女まどかマギカ外伝 ・販売元: Aniplex Inc.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: ゲーム
・容量: 61.0 MB
・バージョン: 1.6.1
※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。

©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners

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