【あおガルシナリオ集】現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」




2019年1月31日にサービス終了を迎えるスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。

この記事では、現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」を紹介します。

目次
現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第1話「重圧」
現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第2話「曇天の空に見る」
現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第3話「自分らしく」
現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第4話「見果てぬ雲のまにまに」
現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第5話「机上の方程式」
現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第6話「迫られる選択」
現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第7話「運否天賦」
現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第8話「スタフェス予選・本番」
現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第9話「暗く閉じた世界から」
現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第10話「予選敗退」
現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第11話「降りしきる想いの場」
現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第12話「一条の軌跡」

現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第1話「重圧」

ーーレッスン場

●ひなた
いちにっ! いちにっ!

●愛美
ストップ! ストップ!

そうじゃないって。
最後はステップが大きいから、
気持ち早めに動かないと、タイミングずれるの!


●琴音
ど、どうしても遅れてしまいますね……。

●ひなた
大丈夫!大丈夫!
もう1回やってみよう!

●千尋
も、もうダメ~……。


●ひなた
わわっ! 千尋ちゃん~!!

●千尋
うう……お昼ごはんのカロリーが……切れて……。
目が回るぅ……。


●和歌
あちゃー……ひなた、少し休憩しよう。
私たちも水分補給しなきゃ。

●ひなた
んん~……仕方ない。そうしようか。

●萌
こんな時間まで、レッスンですか。
ずいぶんと気合が入ってますね。

●ひなた
そりゃそーだよ!
みんなに託されたからには、しっかりやらないと。

●和歌
ええ。いい加減なこと、できませんから。

●ひなた
みんなの想いを背負ってるから!


●萌
この様子ですと、すでにオーバーワーク気味なのでは?

●ひなた
あはは……ダメかな?
なんだか、じっとしてられなくて……。

●萌
気持ちはわかりますが……プロデューサー?

ーー選択肢1
●プロデューサー
いいんじゃないか?

●ひなた
本当!?
じゃあ、レッスン続けていいよね!

ーー選択肢2
●プロデューサー
無理はしないように。

●ひなた
ええ~……通常のレッスンだけじゃ、足りないよ~!

●萌
はぁ……自主的なトレーニングは構いません。
ですが、体調を崩さないレベルでです。

●愛美
私はもっと自主練習してたことあるけどなあ。

●千尋
はううっ……止めてほしかったのに~。
もうお腹が空いて……。

●琴音
えっと……千尋さん、私のチョコあげますね。

●千尋
足りないよ~。
串かつお腹いっぱい食べたい……。

●和歌
千尋さん……私の……お菓子も食べていいですから……。

●萌
追加でトレーニングをするなら、
もう少しメニューを考えた方がいいですね。

●愛美
けど、今、私たち最高に、モチベーション上がってるのよね。
そこに水を差したくないわね。

●琴音
……鉄は熱いうちに打てって……言いますし。

●千尋
私だってレッスンが嫌なわけじゃないよ~。
ただ、お腹空いて体が動かないだけなの~。

●萌
ふぅ……わかりました。
通常のレッスンメニューを強化しましょう。

●ひなた
本当! 

●萌
跳ねてないで、今日はもうクールダウンして、休んでください。

●ひなた
おーーーー!!

●萌
だから、クールダウンですって……。

(ひなたたちがいなくなって)

●萌
どうも入れ込みすぎてる気がして、少し心配です。

●プロデューサー
プレッシャーかな?

●萌
ええ。多少のプレッシャーなら、
緊張感を維持できてちょうどいいのですが……。

あの子たちの場合は、少し反応が過剰ですね。
メンタルケアも考えないと。


いきなりの大抜擢ですから、まだ心の整理ができていないのかもしれません。

早くも経験の浅さが出てしまいましたね……。

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現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第2話「曇天の空に見る」

ーーレッスン場

●ひなた
…………。

●愛美
うくく……体幹トレーニングって、
思ったよりもキツいのね。

●千尋
ああ……きてるぅ……お腹にプルプルきてるぅ。


●琴音
こ、これ本当に軽めなんですか?

●萌
そうですよ。いかに体幹を、インナーマッスルを、
鍛えていなかったがわかりますね。

体幹を鍛えれば、ダンスなどで
バランスをとりやすくなりますよ。

●愛美
見た目が地味だから、
これまでやってこなかったけど、悪くないわね。

●ひなた
んん…………。

●和歌
ひなたはなんだか静かね。
ちゃんとできてる?

ひなた? おーい、ひなた?

●ひなた
え? ……どうしたの、和歌?

●和歌
ひなたの方こそ、どうしちゃったの?
テンション下がりっぱなしだし、なんだかぼーっとしてるし。

●ひなた
んー、ぼーっとなんてしてないよ?

ちょっと考えごとしていただけ。

●愛美
レッスン中に何を考えてたのよ?

●ひなた
このままで大丈夫かなって……。

なんか間違えてるんじゃないかって、
やり残してることがあるんじゃないかって……。


●和歌
何かってなに?

●ひなた
……それが何かわからないんだよねえ。
でも気になっちゃって。

●千尋
ああ~そういうのよくあるよねえ。

●ひなた
本当に!? どんなの?

●千尋
ほら、家の鍵を掛け忘れたんじゃないかって
気になるやつ。

●琴音
あっ……ガスの元栓……締めたかとかですね。

●ひなた
そういうのじゃなくて、もっとこう……むう~。

●愛美
実際、何かあるなら言いなさいよ?
スタフェス予選まで、そんなに時間ないんだから。

●和歌
何か……不安なの?

●ひなた
不安……なのかな?
何か違和感? みたいな感じ……。

●萌
おしゃべりするなとまでは言いませんが、
もう少し集中してやれませんか?

●和歌
は、はい! ごめんなさい。

●愛美
はーい。じゃあバランスボールやろう。

●和歌
最初は私が抑えててあげるから、ひなたがんばって。

●愛美
小さい不安なんて、トレーニングしてれば、
だいたい汗と一緒に出ていくわよ。

●ひなた
う、うん……そうだよね。トレーニングしないとね……。

よっと…………ふぅ。

●和歌
あっ! ひなた!?

●ひなた
へっ?
うわわわわっ!?

うきゃあっっ!!

いたたた……腰打ったぁ~。


●和歌
大丈夫!? ケガしてない?

●ひなた
ちょっと痛いけど、だいじょうぶ……だと思う。

●愛美
まったく何やってるのよ!

●萌
だから集中するようにって言ったでしょう。

●ひなた
あはは……。

●プロデューサー
今日はここまで。

●ひなた
えっ!? あたしなら大丈夫っ!
まだできるよ?

●萌
いえ。もうやめておいたほうがいいですね。

いくら激しい運動がないとは言っても、
注意力散漫な状態では危ないですし、身につきません。

●ひなた
そんなあ……。

●琴音
そうですね。私も……その方が、いいと思います。

●千尋
わたしもおやつの時間~♪

●愛美
明日は、しゃっきりしなさいよ。

●ひなた
が、がんばってみる……。

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現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第3話「自分らしく」

ーーレッスン場

●ひなた
1、2、3……っで、ターン!

……うーん。なんかキレがないなあ。
麗華さんたちは、もっときれいだったのになあ。

●和歌
まあ、麗華さんと比べてもって気はするけど……気になるわよね。
『GE:NESiS』をさしおいて、メインを張るわけだし……。

●ひなた
そう、なんだよね……。うーん……。

●晴海
ひなたちゃん!

●ひなた
あれ? 晴海ちゃん? それに麗華さんたちまで……。
どうかしたの?

●晴海
ひなたちゃんたちが居残り練習してるって聞いて、
ちょっと見に来たの。

それに和歌ちゃんからも聞いてたから。
ひなたちゃんが何か悩んでるみたいだって……。

●ひなた
えっ!? そ、そんなことないよ……。
あたしは、いつもどおり元気だよっ!

●和歌
端から見たらそうは見えないわよ。

●ひなた
……大丈夫!
すぐに調子良くなるから、心配しなくて大丈夫!

ちゃんと、みんなの分も……みんなの想いを、
無駄にしないで頑張るから!

●晴海
え? 別にそういうことを、言いたいんじゃなくてね?

●麗華
なるほど……ちょっと失敗したわね。


●麻里紗
そうねえ。私たちにも、ちょっと責任があるのかしらね。

●和歌
私たちにもって……どういうことですか?

●麗華
……私たちが、彼女を選んだから。

●麻里紗
選ばれたひなたちゃんは、私たちのために、
頑張ろうとしてくれてる。だけど……。

少し、それが空回りしてるのかしらね。

●和歌
……それは。

●ひなた
だ、だって……みんなのためにも……。

●麗華
ねえ……確かに私たちは、あなたたちに、
スタフェス予選での主役の座を託したわ。

だけど、それをあまり重く受け止めないで。

いつもどおりのあなたたちでいいの。

●ひなた
麗華さん……ありがとう。
でも……なんだか不安で……落ち着かないんだ……。

●晴海
ひなたちゃんは……何がそんなに気になってるの?

●ひなた
それが……よくわかんなくて……。
なんだか違和感があるの……。

●麗華
……違和感ね。
レッスンのメニューを確認したけど、
問題はなかったかな。

●晴海
それじゃあ……なんだろうね?

●麻里紗
気にしすぎなのかもね。
スタフェス予選に向けて、学プロ全体の雰囲気も変わったから。

●晴海
はい。いつもと違うなっていうのは、
私たちだって感じてますし。

●麗華
……不安になるなとは言わないけど、気にしすぎないで。
レッスンのことなら相談に乗るから。

●ひなた
……あたしたち……大丈夫だよね?

●麗華
さっきも言ったけど、いつものあなたたちでいいわ。

もちろん、歌も踊りももっとレベルアップが必要だと思うけど。

●晴海
そうそう。
ひなたちゃんは、ひなたちゃんらしくするのが一番だよ!

●麻里紗
自分は自分以外のものになれないから。
他の何かに、無理してなろうとしてもダメよね。


●ひなた
あたしらしくか……。
やってみようかな……。

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現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第4話「見果てぬ雲のまにまに」

ーーレッスン場

●ひなた
あれれ? 今度は茜ちゃんたち? どうしちゃったの?

●茜
そうねぇ。
敢えていうなら、お節介なひなたちゃんにぃ、
お節介して仕返ししようと思って☆

●ひなた
そうなの? ありがとうっ!

●茜
ていうか、何か悩んでるなら、
アカネたちに相談してくれればいいのに。

●和歌
……それもそうですね。すみません、ちょっと周りが
見えなくなっていたのかもしれませんね。

●瑠璃花
コトちゃんも、水臭い。


●琴音
ごめんね……迷惑かけちゃいけないと思って……。

●愛美
麗華たち、相談する前に察して、話しに来てくれたのよ。

●茜
まあ麗華さんたちじゃ仕方ないわね。

●瑠璃花
ん……あっちの方が、頼りがいがある。

●茜
いやいやいや。そんなこと……

あるわなぁ~……。

●ひなた
ふふっ、ごめん。
今度からは、茜ちゃんにもちゃんと相談するね。

●茜
それで、悩みって、もう解決しちゃったの?

●ひなた
うーん……一応ね。

●茜
いいところ、持っていかれちゃった感じか。

結局、なんだったわけ?

●ひなた
なんというか、このままで大丈夫かなって不安だったんだ。

でも、結局自分たちらしく、やればいいってわかったの。

●愛美
具体的に、何か考えがあるの?

●ひなた
うん。
スタフェス予選なんだけど、あたしたちが得意なもので、
勝負しようと思うんだ。

●愛美
私たちの長所?
何をするつもりなの?

●ひなた
うちの強みは、やっぱり手品だと思うんだ。


だからスタフェス予選でも、手品をもっと使おうかなって思ってるんだ。

どうかな? みんな?

●愛美
手品ねえ。人目を引くにはいいだろうけど……。

本当にそれでいいの?

●ひなた
みんなも、いつもどおりのあたしたちでいいって、
言ってくれたし。

これが、一番あたしらしいかなって思って。

●琴音
確かに私たちだけのパフォーマンスですよね。

●茜
うまくいけば、そりゃ目立つけど……。

●ひなた
ただ歌って踊るだけじゃ、あたしたちらしくないから。

●茜
アカネの考えるアイドルとは、だいぶ違うけど、
まあ、やってみたらいいんじゃない?

●和歌
……ひなたが決めたんなら、それでいいわよ。

●ひなた
うん! やってみる!

●千尋
ひなたちゃん、一緒に頑張ろうね!

●ひなた
もちろん、あたしだけじゃなくて、
みんなにも、簡単なの覚えてもらうから。

●千尋
ええええ!?

●琴音
うぅ……手品苦手なんですけど……。


●ひなた
あたしが、つきっきりで教えるから大丈夫。
一緒に、あたしたちらしいステージを作ろうね!

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現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第5話「机上の方程式」

ーーレッスン場

●ひなた
よしっ! これからは手品の練習もするからっ!!

●愛美
それはいいけど、どう組み込むつもりなのよ?

●ひなた
んー、やっぱりスタートで見せて、みんなを引き込む、
あとはラストに派手なの……かな?

●千尋
それってわたしたちもするんだよ……ね?

●ひなた
うん。みんなでやったほうが、盛り上がると思うし。

●琴音
あの……手品って……簡単に、できるようになるんですか?

●愛美
そうね。失敗しちゃったら、取り返しがつかなくない?

●ひなた
あ、あのね? あんまり言いたくないんだけどね……。

手品ってね、種もあって……その、専用の道具があるんだ。

なかには、その道具を使うだけで、
手品になっちゃうものがあるの。

●千尋
へぇー。そうなんだぁ。

●ひなた
うん。みんなには、そういうのでやってもらおうかって思ってるの。

●愛美
なーるほど、ちゃんと考えてたのね。

でも、それならそんなに、
レッスン厳しくなくても大丈夫じゃない?

実際のとこ、歌とダンスの精度がまだまだだと思うし。


●ひなた
うん。道具さえ使えば簡単にできる手品はあるけど……。

ちゃんとやらないと、すごく悲惨なことになる手品もあるんだ。
あたしは、それに挑戦したいの。

●琴音
ほ、本当に……覚えられるんですか?

●ひなた
大丈夫! ダンスの練習と思えばいいよ!

●愛美
あんまり、時間の余裕はないわね。

さっきも言ったけど、ダンスと歌の方だって、
まだまだレッスンが足りてないんだから。

●ひなた
そ、そうだけど!
あたしらしいところって言ったら手品だと思うし、
みんなも自分の思うようにやってみたらって言ってくれたし……!


正直、ダンスと歌は、いまから根を詰めても、
他のランクの高いユニットには太刀打ち出来ないし。

だったら、あたしたちらしい個性とインパクトで、
一発逆転を狙うしかないかなって。

●和歌
ひなた……。

●萌
自主トレーニングに関しては、前にメニューを
お渡ししましたが、変更しても構いませんよ。

ただ、無理はしないでください。

●ひなた
わかってる! 今度はちゃんとやるから!

じゃあ始めよう! 曲に合わせて、道具を一斉に使うだけだからね。

●和歌
…………。


●ひなた
はぁはぁはぁ……うん……。
今日は、この辺でおわりにしようか。

●愛美
ふぅ……思ったより身体を使うのね。

●和歌
やっぱりダンスに合わせるのが難しいね。

●愛美
でも、なんとかなりそうかな。

●ひなた
……愛美ちゃん、道具を使うタイミング、
もうちょっとだけ早くならないかな?

●愛美
え? い、いまよりも?

●ひなた
うん。ダメ、かな?

●千尋
だけどこれ以上早くするには、
ダンスの振り付けを変えないといけないかも?

●和歌
そうよ。曲の盛り上がるタイミングで道具を使うには、
もう3秒はステージの中央に戻ってくるのを早めないと。

●ひなた
じゃあ、振り付けを減らそう。


●和歌
えぇ!?

●琴音
けどやっぱり、私たちはアイドルです。
踊りと歌が割を食うのはちょっと……。


●愛美
……いいわよ。

●琴音
愛美さん!?

●愛美
センターの判断でしょ?
みんなもひなたに預けるって言ってくれたわけだし。
ここはひなたの判断を信じましょう。

●ひなた
ありがとう愛美ちゃん!

●琴音
そう、ですね……。

●愛美
それよりも、ひなた。
あんたの手品も、どんどん難しくなってるじゃない。大丈夫なの?

●ひなた
もうコツは掴んだから、大丈夫!

●愛美
……本当に、これでいいのね?

●ひなた
うん。これが今のあたしたちにできる、
最高のパフォーマンスだと思う。

●琴音
やること増えて……忙しいですね……。

●千尋
でもひなたちゃんを信じるわ。
これまでもそうしてきたんだし。

●ひなた
みんなでお客さんを、ビックリ仰天させちゃおー!!

●和歌
…………。

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現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第6話「迫られる選択」

ーーレッスン場

●ひなた
うーん……やっぱり無理なのかな……。

ううん! 無理じゃない、絶対できる!
これぐらいできなきゃ……意味がないっ!

●麗華
その責任感は悪くないけど……1人で抱え込むものじゃないわ。

●ひなた
れ、麗華さん!? みんなこんな時間に、どうしたの?

●茜
何って、あんたのサポートに決まってるじゃない。

●セリア
1人は寂しい、弱いでありんす。
武士なら、戦う仲間は47人必要って聞いたぜよ。


●茜
47人って、なんか中途半端じゃない?

まあ、各ユニットのセンターがいれば、十分ねっ♪

●晴海
特に何ができるわけも、ないかもしれないけど……!

●ひなた
みんなもレッスンとかあるのに……ありがとう。

●麗華
それじゃあ、どこで引っかかってるのか、
それを教えて?

どうしてもこの構成でライブをやるのね?


●ひなた
うん! これがあたしの考えるベストなライブなの!

●麗華
あなたのパートだけ、やけに手品の難易度が高いわね。

●晴海
それに、手品のウエイトが大きすぎる気が……。

●ひなた
それが、あたしの一番ばんのらしさ、だと思うから。

ダンスや歌は、いまからやっても限界がある。
でも、手品なら……。

●麗華
……そう。

●晴海
そう、なのかな……? んー、言ってることは分かるけど……。

●セリア
このマジックとダンス、相性がびみょーデース。


マスターするのは、ニンジャにならないと難しいデスよ。

●ひなた
だけど、このぐらいできないと、
スタフェス予選じゃ、勝てないと思う。

●麗華
何か目立つ武器があるのは、いいことよ。

●茜
まあ、言っちゃえばぁ……
ほかにもやんなきゃいけないこと、いっぱいあるもんね。

●麗華
……時間が限られているのは確かね。

●ひなた
だから、一点集中で頑張りたいなって!

●麗華
……私たちは、あなたたちに託すって決めたから。

いいわ。
ひなたのプランは、基本そのままでいきましょう。

まずは、ひなたのダンスと手品の
かみ合わせのチェックが必要ね。

●茜
アカネはねえ……ちゃーんと、ファンが萌えられるか、
見てあげるっ!

●晴海
私は……あんまり力になれないかもだけど……。
ひなたちゃんのケアは任せて。

●セリア
あちきたちに背中は任せ、
ひなたはやりたいように頑張るのだぜ!

●ひなた
みんな……あたし、がんばるっ!
どうなったら、うまくいくか、なんでも教えてっ!!


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現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第7話「運否天賦」

ーーレッスン場

●ひなた
よかった……。
みんなとレッスンしたら、なんとかかたちになった……。

これで……大丈夫……。

大丈夫、なはず……。

●プロデューサー
まだ不安?

●ひなた
……うん。

ごめんなさい、プロデューサー。
たくさん、迷惑かけちゃってるよね……。


ーー選択肢1
●プロデューサー
迷惑なんかじゃない。

●ひなた
本当に? それならいいんだけど……。

ーー選択肢2
●プロデューサー
無理は良くない。

●ひなた
そう、だよね。ごめんね……。

●萌
ひなたさんが気にする必要はないんじゃないですか?
今は自分のできることを全力でやるべきだと思います。

●ひなた
うん……。みんなに協力してもらって、
あたしにできることは、全部やった……。

なのに……なんだろう……。
いつまで経っても消えてくれないな……この不安……。

みんな……お姉ちゃん……。
力を貸して……。


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現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第8話「スタフェス予選・本番」

ーー控室

●萌
とうとう来てしまいましたね。
スタフェス予選本番。怖いような……ワクワクするような。

●ひなた
…………。

●愛美
何、まだ不安なの?

●千尋
胸を張りましょう。
ね、ひなたちゃん?

●琴音
今日まで一緒に頑張ってきたじゃないですか。

●和歌
ひなたは1人じゃない。
それに、いまはもう2人だけの『Twinkle☆Star』じゃない。


私たちは21人でステージに立つの。
……みんな、ついてるから。

●ひなた
……うん。

●プロデューサー
みんな、頑張って。

●全員
はいっ!

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現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第9話「暗く閉じた世界から」

ーー控室

●萌
掴みはバッチリ……ってところですね。

問題は、ひなたさんの見せ場ですね……。

●ナレーション
曲が最高潮に盛り上がるタイミングで、
ひなたがステージの中央に踊り立つ。

何かが起こる――誰もがその予感を覚え
固唾を飲んで見守っていた瞬間だった。

●ひなた
あっ!?


●ナレーション
吐息のような悲鳴とともに、ひなたが躓き……
ゆっくりと、倒れた。

●萌
そんな……。

●ナレーション
ひなたはすぐに立ち上がり、
とっておきだった手品をやらずにパフォーマンスを続けた。


しかし、その顔色は悪く、動きも精彩を欠いていた。

ーー控室

●ひなた
…………。

●和歌
ひなた……元気だして……。

●麗華
……仕方ない。こういうこともあるわ。
ライブには、アクシデントはつきものだから。

●和歌
そ、そうだよ。あそこから立て直したのは、さすがよ。


●ひなた
…………ごめんね。少し1人にして。

●和歌
ひなた……。

●麗華
落ち着くまで、1人にしておきましょう。

そう簡単には、ショックから抜け出せないと思うけど……。

●萌
……やはりダメでしたか。
うちは1回戦の敗退が決定したようです。


●ひなた
……っっ!?

●麗華
……予想通りね。

●茜
やっぱり、あれが効いたわよねえ。

●萌
失敗があれば、どうしても減点対象になります。
僅差の勝負であれば、それは決定的な敗北の要因になります。

●茜
あーもう! ノーミスなら絶対、勝てたのにぃ!!

●希
まあ、結果は結果として受け止めなきゃね。

●麻里紗
もう終わったことよ。次をどうするか考えないと……。

●ひなた
本当に……みんなごめん……あたしのせいで……。


●麗華
ああいうことは、誰にでも起こり得ることだから、
あまり気にしすぎないで。

まあ、そうは言っても無理だろうけど……。

●晴海
……違う……そんな簡単なことじゃないと思う。

ただの失敗……それで終わらせちゃったらダメ……だと思う。

●麗華
それは……そうなんだけど、今は……。

●晴海
……うん。やっぱり……おかしかったのよね。

ねえ、ひなたちゃんっ!

●萌
待ってください……今は帰って身体を休めてください。

反省会はまだ後日ちゃんとやります。
それまでに、各自で考えてください。

●晴海
……どうして止めたんですか?

●萌
晴海さんが何を言おうとしていたのか、
なんとなくわかります。

でも、今言ってしまうと、どうしても
感情に引きずられますから。
落ち着いて冷静になってからの方がいいです。

●晴海
……そういうことは、萌さんも、ひなたちゃんのこと、
気がついてたんですか?

●萌
私だけじゃないと思います。

●麗華
そうね……みんな薄々、気付いているんじゃないかしら。

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現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第10話「予選敗退」

ーーレッスン場

●萌
今日はレッスンではなく、反省会にします。
それぞれ思うところはあるでしょう。

なるべく建設的な意見をお願いします。

●希
意見、と言っても、ひなたに任せたのは私たちだし。

●理子
そうだな。責任は私たちにもある。


●楓李
みんな、あっさりやんねえ。
まあ、うちも似たような意見やけどなあ~。

●茜
本当ね。まあアカネがセンターだったら、
とか考えても仕方ないもんね。

●晴海
……それじゃダメだと思う、ちゃんと言わなきゃ……。

●ひなた
晴海ちゃん?

●晴海
ひなたちゃん、失敗しちゃったのは、
みんなが言うように、しょうがないと思う。

負けちゃったのも、そう。
誰がセンターでも、そうなった可能性はあるんだから……。

でもね? ひなたちゃん……
失敗を抜きにしても、あのライブ……。

本当に全力でやったって、胸を張れる?


●ひなた
……え?

●晴海
今さら、こんなこと言うのは、ずるいと思う。
でも、言わないとダメだと思ったから……。

あのライブ……私には、ひなたちゃんが
全力で後悔なく、やれたものだって気がしないの。

●ひなた
そ、そんな……。あたしは、精一杯、全力で……。


みんなからアドバイスももらって、いっぱいレッスンして……。

全力でやった結果が……あれだったの……。

●晴海
ひなたちゃんが、一生懸命だったのはわかるけど、
そういうことじゃないの。

スタフェス予選のメインユニットに選ばれたあと、
ひなたちゃん、悩んでたよね?

本当はひなたちゃんも、わかってるんじゃない?

どうして……今回、あんなに手品にこだわったのかな?


●ひなた
それは……。

●晴海
もっと、ほかにすることあったよね?
もっと……アイドルとして、すべきことあったよね?

●ひなた
だって、手品があたしの一番の武器だし……。


●晴海
どうして手品なの?
手品が悪いってわけじゃないけど……。

ひなたちゃん、歌も踊りも上手にできるのに、
なんで手品にこだわってるのかな……?

●ひなた
それは……『オンリーワン』のアイドルに……。

●晴海
それよく言ってるけど……。

●愛美
ま、待って晴海!

●晴海
それって『ナンバーワン』を取れるような人とか、
ずっと競争してきた人……麗華さんみたいな人が
言うならわかるんだ。

でも、ひなたちゃん……そういうのから逃げてなかった?
そういう意味で……本当に全力だった?


●ひなた
あたしは…………。

●晴海
ひなたちゃんっ! 待って!!

●茜
うわー、ぶっちゃけたー。


●和歌
晴海……。

●晴海
ごめん。和歌ちゃん……。

●和歌
……ううん。むしろ、ありがとう。

晴海の言うことは正しいと思う。
ひなたは今回のこと、ちゃんと考える必要があるよ。


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現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第11話「降りしきる想いの場」

ーーレッスン場

●萌
ひなたさんは、来ていませんか……。

●茜
まあ、あんなこと言われちゃったら、来にくいかも?

●晴海
ああぁ……私……なんであんなこと言っちゃったんだろう……。


●茜
で、なんでこっちも落ち込んでるわけ?

●晴海
ひなたちゃん……絶対傷ついたよね?

絶対、言い過ぎだよね?
冷静に、傷つけないようにって思ってたのに……。

●茜
えっ!? あれ、絶対、心を折りにいってると思ったわ……。

●希
冷静に、逃げ道を潰して、追い込んでた感があったわねぇ……。


●晴海
あうううっ……。
なんていうか、今のひなたちゃんを見てると、もどかしくて……。

●麗華
その気持ちは分かるわ。
私たちより、ずっと長く彼女を見ていたなら、
余計にその想いが強かったんでしょうね。

●晴海
だからって……さっきのはひどかったよね……。

●愛美
……晴海、ごめん!

●晴海
え? どうして謝るの? 私の方こそ言い過ぎたのに。

●愛美
晴海が言ったこと……本当なら、私たちが……。

隣にいて、ずっと一緒にやってきた私たちが言うべきことだから。

●和歌
そうだね……私たちが頼りないせいで、
晴海に、辛いこと言わせちゃった……。

●愛美
嫌な役目を押しつけちゃって、ごめん。

●晴海
ううん……私も暴走しちゃったみたいなものだもの。

●麗華
あなたが言わなければ、たぶん他の誰かが言ってたと思う。

ひなたが……『Twinkle☆Star』が、
もっと上を目指すなら必要なことだから。


●麻里紗
でも、大丈夫かしら? だいぶショックだったみたいだけど。

●麗華
私は、それほど心配はしてないわ。
あの子なら、乗り越えられると思う。

あなたも、そう思ったからこそ、話したんでしょう?

●晴海
はい。ひなたちゃんなら……。
私が知ってるひなたちゃんなら、大丈夫……そう思ってます。

●和歌
……そうね。
親友の私たちが信じないとね。

ひなたが、壁を乗り越えて……また、走り出してくれるのを。

だけど……。

●愛美
和歌?

●和歌
ごめんなさい。私、やっぱりちょっと!

●晴海
わ、和歌ちゃん!?

●和歌
いま、ひなたのことは
そっとしておいた方がいいのかもしれません。

でも、理屈抜きで、私はひなたを放っておけない!
1人に、しておけない!

だから捜してきます!
いい……ですよね?

●プロデューサー
一緒に行く。

●和歌
プロデューサーさん……。

ありがとうございます!
きっと、ひなたを連れ戻しましょうね!

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現世(エイドス)サイド:第14章「飽和する想い」第12話「一条の軌跡」

ーー学園内広場

●晴海
どうしよう、麻里紗さん……私、ひなたちゃんにひどいことを……。

●麻里紗
正しいことをしようとすると、必ず想いがぶつかりあうものよ。

『貴女の本当の腹底から出たものでなければ、
人を心から動かすことは断じてできない』


ゲーテの言葉。つまり心から出た晴海の言葉は、
きっとひなたちゃんにも届いたはずだから、安心して。

●晴海
はい……でも、その言葉って正しかったんでしょうか。

●麻里紗
正しかった、って……どういうこと?

●晴海
伝えるべき言葉を、ひなたちゃんに届けられたのかなって……。

傷つける必要なんてなかったのに、
無意味に傷つけてなかったかな、って……。

●麻里紗
そんなこと……。

●晴海
……私、ひなたちゃんに嘘をついてほしくなかったんです。

ひなたちゃんって、みんなを引っ張る太陽みたいな女の子なんです。

私と違って、憧れられるような女の子なのに……。

●麻里紗
……それなのにあの時は、全力を出せてなかった。
晴海の信じた『櫻花ひなた』じゃなかった、ってこと?

●晴海
……………………。

●麻里紗
だったら、やっぱりあの言葉が、晴海なりの答えだったんだよ。

みんなも晴海の言葉、ちゃんと受け止めてくれたわ。
誰もあなたを責めようなんて思わない。

きっと、ひなたちゃんだって――

●悠
そうですよ、晴海先輩!
絶対にひなた先輩は、わかってくれます!


●晴海
…………ふぇ?

●麻里紗
あなたのことが心配なのは、やっぱり私だけじゃないみたいね?

●晴海
ゆ、悠ちゃん!? どうしてここに……。

●くるみ
くるみたちもいますよー?

●寧々
す、すみませんっ……立ち聞きするつもりは、なくて……。

晴海さん、1人で抱え込んでないかって、心配で……。
そしたら、悠くんとくるみちゃんも来てて……。

●くるみ
晴海さんが元気ないと、くるみ、心配ですから……。

いつもみたいに、みんな楽しくてキラキラしてる
元気いっぱいな銀河歌劇団でいたいですっ。


●悠
だよね! それに自分たちは、なにがあっても先輩の味方なんで!

なんか必要なら、自分に言ってくださいよ!
とりあえず、なにか飲み物でも買ってきますか?

●寧々
わっ、私も……! 頼りにならないかも、ですけど……、
晴海さんのためにっ、が、がんばりますっ。

●晴海
あっ……ありがとう、みんなぁ……!

●悠
わーっ、わー! 先輩なんで泣いちゃうんですか!?

●くるみ
あー! 悠くんが晴海さんを困らせてるんですかー?

●悠
うぇぇ!?  ちっ、違うんだよ、くるみ!
自分はっ、晴海先輩のことを考えて……!

●寧々
落ち着いて、悠くんっ……悠くんは、悪いことしてないから。

●麻里紗
そうね。悪い子なんて誰もいないから、安心していいわ。

●悠
ほっ……一瞬、とんでもないことを
しでかしたかと思いましたよ……。

●晴海
ぐすっ……ごめんね? もう、大丈夫だから……。

●麻里紗
……ひなたちゃんには、向き合えそう?

●晴海
はい。謝って……それから、また一緒にステージに立ちたいって伝えます。

●麻里紗
ならよかった……それじゃあ、戻ろうか。みんなのところに。

●一同
はーい!


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青空アンダーガールズ!Re:vengerS ・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: ゲーム
・容量: 155.7 MB
・バージョン: 2.0.6
※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。

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