【あおガルシナリオ集】現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」




2019年1月31日にサービス終了を迎えるスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。

この記事では、現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」を紹介します。

目次
現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第1話「気がかりの少女」
現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第2話「決意を抱き、前を向く」
現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第3話「何人寄れば文殊の知恵?」
現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第4話「一夜漬けは大福と共に」
現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第5話「混迷のリベンジマッチ」
現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第6話「敗北者たちの凱旋」
現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第7話「宣誓」
現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第8話「Revelation」
現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第9話「強い意志と代償」
現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第10話「ソンザイノショウメイ」
現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第11話「名探偵フウリの家宅捜査」

現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第1話「気がかりの少女」

ーー学園内広場

●和歌
あ、プロデューサーさん。
ひなた、見ませんでしたか?

テスト前日だから、最後の追い込みしようって話だったんですけど……。
放課後になったら、どこにもいなくって。


……やっぱり、蛍さんのことが気になってるんでしょうか?
突っぱねられても、ひなたは……。

●ひなた
あたしがどうかしたの?

●和歌
きゃあ!? ひ、ひなた!?

●ひなた
あははっ、ごめんごめん。
驚かせるつもりはなかったんだけど。

●和歌
もう……どこ行ってたのよ?
放課後はみんなで集まる約束だったでしょ?

●ひなた
あー、うん……ちょっとね。

●麗華
あの子――滝崎蛍のところに行ってたのね。


●ひなた
あ、麗華さん……どうしてわかったんですか!?

●和歌
はぁ……やっぱり、諦めてなかった……。
なんというか、ひなたは分かりやすのよ……。

●ひなた
あれ? そうかな?

●麗華
それで、どうだったの?
あの子の姿がないから、大体の想像はつくけれど。

●ひなた
ダメだったというか、見つからなかったんだぁ。
クラスまで行ったあとに、図書室にも行ったんだけど……。

蛍ちゃん、私から逃げるの上手い……。

●和歌
もう帰った、とか?

●麗華
それはあり得る話ね。
自分の部屋なら静かにやれるはずだし。

色々な誘惑に負けない前提だけどね。

●ひなた
うっ……あたしはその誘惑に負けて……。
いまみたいな状況に……。

●和歌
…………。

●プロデューサー
どうかしたの?

●和歌
あ、いえ……今回ばかりは、ひなたのことは言えないなと……。

●ひなた
和歌も休憩しようとして、横になった瞬間に寝ちゃったりしてたの?
それとも、ちょっと魔が差して、漫画読んで時間潰しちゃったり?

もしくは、壁に変わったかたちのシミを見つけて、
目の凝らし方でブランコに乗ったサラリーマンに見えたり
赤ちゃんの下半身に見えたり?


●和歌
ひなた、そんな変な遊びはやめなさい!


●萌
な、なんかちょっと怖いんですが……。

●ひなた
……?
●和歌
そうじゃなくて……。なんとなく部屋の掃除を始めたら、
止まらなくなっちゃって……最終的には断捨離状態に。

●ひなた
テスト前って、普段は気にならないことがすっごく気になるよね!

●麗華
失敗した時のため、無意識的に言いわけを作ってるという話よ。
実力じゃなく、余計なことをしたからダメだった、なんて言いわけ。

そうすることで、精神的なリスクを軽減させるらしいわ。

●ひなた
無意識?
ということは、あたしたちは本能に従って行動しただけ?

●和歌
だから、仕方ない……。
なんてことにはならないからね?

●ひなた
だよねー。あはは……。

●麗華
こうして立ち話を続けているのも、その1つかしらね。

●ひなた
あっ……。

●麗華
時間になっても来ないものだからね。
捜しに来たのよ。

●ひなた
わわっ、遅刻!?
4人とも、急ごう!

●和歌
あ、ちょっと……ひなた!
そんなに慌てると、転んじゃうから!

●麗華
ふふっ……あの子……。
しれっとプロデューサーもついて来るように言ったわね。

今日はレッスンお休みだけど……。
どうするの?

●プロデューサー
ついていく。

●麗華
言うと思ったわ。
行きましょう。

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現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第2話「決意を抱き、前を向く」

ーー教室

●悠
しゃあ! これでよしっと!
麻里紗先輩、ここの答え合ってるか見てください!


●麻里紗
ん~……うん、正解よ。
やればできるじゃない。

●悠
あざッス!

●くるみ
くるみもできたです!

●麻里紗
どれどれ……

ふふっ、本当ね。
2人ともはなまるよ。

●くるみ
やった~です! ところてん~!

●悠
イェーイ! ところてん~!

●麻里紗
と、ところてんはもうやめましょうね……。


●セリア
…………。

●彩
今度こそ、あってると思うけど……。

●美雪
セリアさん、いかがでしょう?

●セリア
ユピー! アヤ! ミユキ! やったデスね!

●美雪
わわっ!?

●彩
な、なんで、いきなり頭をなでるのよ?

●セリア
2人とも、今日までよく頑張ったデス!

なんだかあちきまで嬉しいでありんすね!
ふらっと母性に目覚めてしまったデス!


●美雪
うふふ、ありがとうございます。

●彩
本番はまだなのに……まったく……。

●茜
るーりーかっ♪
アカネちゃんもやったげようか?

●瑠璃花
セクハラ。

●茜
セクハラ!? なんで!?

●瑠璃花
…………。

●茜
無視しないでよ!

●ひなた
あはは、なんかいつも通りだね。

●和歌
余裕があることはいいんじゃないかしら?

●楓李
せやな~。

●麗華
……琴音、頃合いよ。

●琴音
あ、はい、そうですね。

●和歌
あの、何かあるんですか?

●麗華
えぇ、テストに向けてのプレゼントがあるわ。

●和歌
プレゼント?

●悠
やったー!

●麗華
わたしと琴音が作った、抜き打ちテストという名のプレゼントがね。


●ひなた
やだー!

●楓李
い、いけずやわぁ……。

●麗華
大丈夫よ。
実際のテストよりも簡単、だから。

●琴音
ソ、ソウデスネ……。

●ひなた
片言だ!?

●麗華
さぁ、始めるわよ。
準備はいいかしら?

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現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第3話「何人寄れば文殊の知恵?」

ーー教室

●ひなた
はぁ……麗華さんも琴音ちゃんもイジワルだよー……。
抜き打ちテストだなんて……。

●楓李
しかも、実際のテストより簡単言うて……。
めっちゃ難しかったよなぁ……。

●彩
逆にそのほうがよかったんじゃない?
ここで赤点回避できれば、追試本番の不安も減るし。


●くるみ
でもでも、いきなりは焦るです……。

●悠
瑠璃花先輩なんて、電池切れてますよ!
さっきからピクリとも動かないです!

●瑠璃花
…………。

●美雪
瑠璃花さ~ん。

●瑠璃花
…………。

●美雪
反応がありませんわ。
あ、これが省エネモード?


●和歌
多分、そうだと思います。

●琴音
採点、終わりました。

●ひなた
う……な、なんか緊張してきたかも……。

●麗華
そんなに固くならなくても大丈夫よ。
このテストにスタフェスの予選は関係ないんだから。

それに、赤点を取った人は――。

●ひなた
いなかったの!? やったー!

●彩
あ、危なかった……。
これでダメだったら、セリアに半径5キロ圏内のフェンリルバーガーの店舗に
火を放つって脅されてたから……。


●和歌
ど、どんな脅迫よ……。

●悠
これは胴上げですね、胴上げ!
まずは誰からいきましょう!?

●美雪
で、では私が! 私からあげてくださいまし!

●瑠璃花
本番じゃないのに気が早い……。

●くるみ
ですです!

●琴音
あ、あの……みなさん、麗華さんの話を最後まで……。

●和歌
えーと……もしかして、何かあるの?

●麗華
……赤点を取った人はいたわ。残念ながら。

●悠
そ、そんな……! さっきの流れだと完全に、
赤点はいないみたいな感じだったじゃないですかー!

●麗華
赤点をとったひとはいたわ。でも、本番では十分に戦えそう。
そう言おうと思ったの。


●楓李
えぇ、誰なん?
そんなん、情けないのは。

●琴音
あの……楓李さん……。

●楓李
何?

●琴音
赤点を取ったのは……楓李さんです……。

●楓李
……………………。

●麗華
全教科、25~29点で赤点だったわ。

●楓李
…………ホンマに?

●ひなた
だ、大丈夫だよ! あと全部1~5点あげればいいんだから!
そんなの誤差の範囲だよ誤差!

●楓李
誤差やったら、四捨五入して合格にしてくれへんかなぁ。


●麗華
本番よりは難しめに作っているから、
大丈夫じゃないかなとは思ってるけど……。

●くるみ
やっぱり、簡単に作ってるって嘘だったですー!

●麗華
…………。

●セリア
なんにしてもギリギリすぎデス。
ちょびっとでも足を滑らせたら、それすなわち死っ! はっ!

●琴音
本当はあんまりよくないんですが……。
こうなったら、最後の手段を使います。


●楓李
さ、最後の手段?
な、なんなん、それ?

●セリア
一夜干しデス!

●楓李
乾き物?

●琴音
違います。一夜漬けです。

●麗華
わたし、琴音、茜、麻里紗、セリアの5人体制で勉強を教える……。
必ずあなたを追試に合格させてみせるわ。


●麻里紗
人事を尽くして天命を待つ。
……まだ、尽くすべき人事が残っているわ。

●茜
まあ、仕方ないわね……。
こっちも覚悟を決めてつきあうわよ。

●麗華
これだけのメンバーが本気で教えれば、負けはないわ。

●セリア
ちなみに、追試に落ちたら本当に、
フェンリルバーガーを焼き払いに行くデス。

●琴音
ちょうどルリちゃんの家で勉強合宿しようと思ってたんです。
……楓李さん、覚悟を決めてください。

●楓李
…………。

……嘘やん。

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現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第4話「一夜漬けは大福と共に」

ーー校門前

●悠
おはようございます、プロデューサー!
今日はいよいよ勝負の日ですね!

●くるみ
昨日、緊張して寝つけないかなーって思ってたんですけど……。
気がついたら朝までぐっすりだったです。


●プロデューサー
良かったね。

●くるみ
はいっ! 絶対に合格するです!

●ひなた
やっほー! みんなー!

●悠
あ、ひなた先輩と和歌先輩!
おはようございます!

●くるみ
おはようございますです!

●和歌
おはよう、2人とも。
その様子だと、昨日はよく眠れたみたいね。

●くるみ
昨日はしっかり休むようにって、麻里紗さんに言われてたのです!

●和歌
なら、追試中に眠くなるってことはなさそうね。

楓李以外は……。

●ひなた
一夜漬けだからね~……。

●悠
なんか、昨日の琴音先輩は超気合い入ってました!
いつもより、頼もしい感じでした!

●ひなた
うーん……たしかに……。

●瑠璃花
そんなに珍しくない。
コトちゃんは昔からそう。

普段は遠慮したりして、控えめな行動が多いけど……。
こうと決めたら、ムダな行動力を発揮する。


●和歌
よく分かってるわね。さすが幼なじみ。

●瑠璃花
うん。

●ひなた
そうなると……麗華さんも一緒だったし……。
結構なスパルタになったんじゃ……。

●瑠璃花
今回はスタフェスの予選もかかってるから、
茜もめんどくさい感じだったと思う。

●和歌
麻里紗さんとセリアさんが飴役になってればいいけど……。

●くるみ
あっ! みなさん!
見てください! 楓李さんです!

●楓李
…………。


●くるみ
ふらふらしてるです……。

●悠
顔色も悪い気が……。

●瑠璃花
髪もぼさぼさ……。

●和歌
これは……かなりガッツリやったみたいね。

●ひなた
……お、おーい、楓李ちゃーん!
おはよー!

●楓李
……あかん。

●ひなた
へ?

●楓李
詰め込んだのが溢れてまう。
ぽろぽろいまにも落ちそうやねん。

●ひなた
そ、そっか……ごめんね。

●楓李
あ、落ちるって言うたな。それはあかんで。

次落ちたら、また琴音はんハウス送りや。
それだけは、阻止せなあかんのや。

琴音はん、かわいい大福みたいなほっぺで、
あんなえげつないこと言うんやなぁ……。

できないはできるって、逆やない? できるはできないやと、うちは思うで。
理解できんのやったら、まるっと覚えろって……。
あんなおいしそうな顔やのに……。


●くるみ
ふぇぇ……。なんだか怖いですぅ……。

●ひなた
……琴音ちゃん、意外とスパルタ?

●琴音
スパルタっていうか……コトちゃん、悪気なく「できるよね?」って言ってくる。
教えてもらってる身としては、ノーといえない。

●和歌
というか、楓李は本当に大丈夫なの?

●悠
自分たちも失敗できないですね……。
琴音はんハウス送りは、嫌ですから……。

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現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第5話「混迷のリベンジマッチ」

ーー教室

●ひなた
うあー! やっと終わったー!
色々と解放された気分だよ!

●和歌
私も手応えはありました。
赤点は、多分ないかと……。

●ひなた
えへへ、これも麗華さんたちのおかげかな。
プロデューサーさんも、補習ありがとうございました!

●プロデューサー
どういたしまして。

●ひなた
瑠璃花ちゃんはどうだった?

●瑠璃花
問題ない。
というか、私より聞くべき相手がいるでしょ。

●ひなた
それはそうなんだけど……ほら、見て……。


●楓李
はぇ~……。琴音はんの言ったところ、バッチリでたわぁ。
ほんまにすごいわぁ。なんや大福食べたくなってきたわぁ。


●和歌
……まだ少し混乱してるみたい。そっとしておきましょう。

●瑠璃花
でも、ゆるゆるでだらしない幸せそうな顔してる。

●ひなた
きっと、上手くいったんだよ。

●和歌
別の教室で追試受けてるみんなは、どうだったのかしら?

●悠
みなさん! テスト、どうでした!?
自分はバッチリでした!

麻里紗先輩が教えてくれたところ、ぜーんぶ出ましたよ!

●くるみ
くるみもです! 解答用紙が面白いくらい、ずぞぞ~って埋まっていったです!


●ひなた
じゃあ2人とも、大丈夫だったんだね!?

●悠
もちろんです!

●くるみ
はい~!

●和歌
良かった……。

●蛍
…………。

●ひなた
……蛍ちゃんはどうだった?

●蛍
別に。普通。


●ひなた
普通? 平均点ぐらいはとれたってこと?
じゃあ、大丈夫なんだね!?

良かったぁ~! 一緒にスタフェス予選、出られるね!

●蛍
……ホント、理解不能。
ここで私が落ちれば、有利になるのに……。

でも、それが櫻花ひなたという人間なのよね。


●和歌
蛍さんもひなたのこと、分かって来たじゃないですか。

●蛍
ええ。底抜けのお人好しってことはね。

●ひなた
んん?

●蛍
あと言っておくけど、いつもは赤点なんて取らないんだからね。


●和歌
そ、それは私もです!

●悠
自分だって!

●くるみ
くるみもですよ!

●瑠璃花
当然。たまたま、だから。

●蛍
…………。

●萌
赤点とるひとは、みんなそう言うんですよ。

●ひなた
あたしは結構とるよ!


●和歌
それはそれで自慢にならないから。

●萌
ともかく、美雪さんと彩さんも、テスト前の様子だと大丈夫でしょう。

問題は本当に……。

●楓李
はぁ……琴音はんのほっぺた、ほんまにふわふわやなぁ……。
あれに包まれて寝たら、気持ちよさそうやなぁ……。

●萌
……大丈夫、ですよね?

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現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第6話「敗北者たちの凱旋」

ーー教室

●萌
さて……みなさんに集まってもらったのは、ほかでもありません。
追試の結果が返ってきたかと思いますので、その報告をお願いします。


この結果いかんでは、スタフェスの予選には出られなくなります……。
率直に聞きます。

追試に合格した人!

●ひなた
はーーい!
合格しましたぁー!

●悠
はいはいはい!
自分とくるみもオッケーでした!

●くるみ
大型ほ乳類舐めんなよっ、です!

●彩
私も! 私も合格したわよ!

●美雪
私もです!

●和歌
数学は予習復習の反復が大事だから……。
補習と勉強会でなんとかなったわ……。

●瑠璃花
本気出せば、このくらい余裕。

●萌
えーと……それじゃ、楓李さんは?

●楓李
あんな……そのな……。
うち、言わなあかんことあるんやけどな……。


●ひなた
……え。

●和歌
まさか、楓李……。

●楓李
うち、全教科50点以上とったの初めてやわぁ。
ほんまにありがとな。


●くるみ
……と、ということは?

●プロデューサー
全員、合格。

●ひなた
やったーー!

●悠
これは、今度こそ胴上げじゃないですか!?

●美雪
あ、私……私、胴上げされたいですわ……!


●くるみ
くるみもされてみたいです!

●彩
フェンリルー! うわあああ! よかったよ~!


●ひなた
あっ、そうだ。
他のみんなにも知らせてこないと。

●和歌
そうね。
散々、迷惑と心配かけたわけだし。

●ひなた
あたし、行ってくる!

●和歌
ちょっと、ひなた!
はしゃいだら危ないわよ!

●楓李
すごい勢いやな~。
って、そうや……あの子はどうなったんやろ?

●彩
あぁ、フレプロの。

でも、もし不合格だったら、すごく気まずい空気に……。

●蛍
合格、したわよ。

●悠
うわっ!? いつの間に!?

●蛍
ドア開けっ放しだったから、普通に入ってきただけだけど?
というか、櫻花ひなたは?

●くるみ
他のメンバーのところに行きました!

●蛍
……そう。そっちも全員、合格したのね。

●くるみ
ひなたさんに用事でもあったです?

●蛍
ちょっとね……。

●和歌
待ってれば帰ってくると思うわよ。

●蛍
いや……今度でいいわ。
どうせ、スタフェスの予選で顔を合わせることになるし。


それじゃ、私もレッスンがあるから。

●瑠璃花
……不戦勝じゃなかった。

●悠
それでいいじゃないですか!
アイドルとして白黒つけられるんですから!

●美雪
うふふ、そうですわね。
いわゆる、熱い展開、というやつでしょうか。

●悠
うぅー……ジッとしてられないです!
自分、レッスンまで走ってきます!

●萌
か、解放された途端、妙に元気になりましたね……。
まぁ、燃えてるのはいいことだと思いますけど。

●瑠璃花
燃えるのは相手のSNSだけでよかったのに。

●彩
いや、それはよくないでしょう……。
本当、ブレないわね……。

●萌
とりあえず、スタフェス予選です。
気持ちを切り替えていきましょうか。

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現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第7話「宣誓」

ーー校門前

●ひなた
……いよいよ、明日が予選本番か。
追試が終わってから、あっという間だったなぁ。

●プロデューサー
おはよう。

●ひなた
あ、プロデューサー、おはよう!
今日はすごく早いんだね!

えと、あたしはなんだか目が冴えちゃって。
えへへ……。

ジッとしてるのもなんだし、
予選前に自主練でもしようかなって。

……緊張とわくわく、半分半分って感じかな。

●蛍
真剣勝負前だっていうのに、ずいぶん呑気ね……。
遠足に行く小学生じゃあるまいし。


●ひなた
あ、蛍ちゃん。

●蛍
やる気がないよりかはマシだとは思うけど……。
やっぱり、リーダーっぽくないわね。

●ひなた
蛍ちゃんは違うの?

●蛍
私は念のために早めに来ただけ。
センターが遅刻したら、メンバーに示しがつかないでしょ。

それに……スタフェスの予選前に……。
どうしても、あなたに言いたいことがあったから。

●ひなた
あたしに?

●蛍
……私が追試に合格できたのは、あなたのおかげでもあるから。

●ひなた
へ? なんのこと?

●蛍
私、やっぱりあなたみたいな人がアイドルだなんて……センターだなんて……。
どうしても認められなかったの。

もっと言えば、あなたをセンターに据えているプロダクション丸ごと……。
だから、どうしてもスタフェスの予選で勝負をしたかった。


アイドルとして戦って、甘い考えじゃダメなんだって。
いままで自分に課してきた、厳しい考えじゃないとダメなんだって
証明したかった。


●ひなた
…………。

●蛍
でも、黒瀬麗華が言った通り……。
1人じゃどうしようもなくって……。

そんな時、メンバーが私のところに来て、
勉強を教えてくれたの。

●ひなた
それは、とっても素敵なことだと思うけど……。
私のおかげではないような……。

●蛍
私を捜して、フレプロのメンバーに声かけたでしょ。
その時に気になったらしいのよ……。

また頼まれごとされて、時間がなくなってるんじゃないか。
それで追試の勉強が進んでないんじゃないかって。

●ひなた
蛍ちゃんの勉強をサポートしてくれたんだね。

●蛍
正直、助かった……メンバーが来なかったら、ダメだったと思う。
だから、あなたには感謝してるわ。

●ひなた
あたしは大したことしてないよ。
でも、少しでも力になれたならよかった。

●蛍
……別に、いまのメンバーは嫌いじゃないの。
けど、実力的に一緒にいても上には行けないと思ってる。


だから、距離をとってたのに……。
黒瀬麗華と同じように、1人で上に行こうとしたのに……。

●ひなた
多分、フレプロの子たちは……蛍ちゃんのこと……。
蛍ちゃんが1人でがんばってたこと、ちゃんと見てたんだよ。


だから、同じプロダクションのメンバーとして助けたかったんだと思う。

●蛍
…………。

●ひなた
きっとそう。
だから、いまからでもフレプロのみんなと、一緒に……。

●蛍
それは無理よ。

●ひなた
え……?

●蛍
やっぱり、私は上に、ヴァルプロに行きたいから。
今回みたいな状況も、1人で切り抜けるべきだった。


力不足で、それはできなかったんだけど……。
だからこそ、1人でなんでもできるようにしたい。

誰かと支え合うなんて、そんな優しい環境じゃダメなのよ。
それじゃ、認めてもらえない。

それじゃ、私が憧れたトップアイドルにはなれない。
だから、私はやり方を変えられないわ。

●ひなた
蛍ちゃん……。

●蛍
ちょっと喋りすぎたわね……もう行くわ。
今日の予選、お互いに手加減なしにしましょう。

●ひなた
……うん、そうだね。
あたしたちも負けるわけにはいかないから。

全力を尽くすよ。

●蛍
……ありがとう。
それじゃ、ステージで。

●ひなた
…………。

プロデューサー……やっぱり蛍ちゃん、
みんなとは一緒にいられないのかな……?

ーー選択肢1
●プロデューサー
哀しいね。

●ひなた
うん……。あたしには蛍ちゃんの考え方、分からないかな……。

ーー選択肢2
●プロデューサー
仕方ないよ。

●ひなた
そうだね。蛍ちゃんもアイドルになるために本気なんだよね。
……どっちが良い悪いじゃ、ないんだよね。

プロデューサー、あたし蛍ちゃんたちに勝つね。

あたしはあたしのやり方が正しいってこと、証明したいから。
……本気で、やるよ。


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現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第8話「Revelation」

ーー控室

●蛍
結果は……私たちの、負け……。
私のスタフェスは、ここで終わりか……。


●ひなた
蛍ちゃん……。

●蛍
おめでとう……って、なんて顔してるのよ?
勝ったんだから、もっと誇らしくしてよ。

●ひなた
…………。

●蛍
言っておくけど、スタンスを変えるつもりはないわよ。
黒瀬麗華みたいに、ソロでもやれるって前例があるんだから。

●ひなた
うん……わかってる。

●蛍
今日のところは、あなたたちに勝ちは預けておくわ。
けど、いつか取り返す。

その時まで、潰れないでよ……。

●ひなた
…………。

●麗華
……危ういわね。
あの子、昔のわたしに少し似てるわ。


●ひなた
昔の麗華さんのこと、意識してるというか……。
多分、憧れてるんだと思うな。

●麗華
そう……昔のわたしに……。

●ひなた
けど、それにしたって孤独だよ……。
今回はなんとかなったかもしれないけど……。

あんなんじゃ、いつか……。

●麗華
潰れてしまう可能性はあるわね。
誰かが、彼女をコントロールしない限り。

●ひなた
誰か、ですか……。

●麗華
立ち振る舞いや言動から察するに……。
彼女はプライドも高いだろうし、目上の人間のほうがいいわね。

たとえば、私たちにとってのプロデューサーにあたる人間、とか。

●ひなた
あたしたちにとってのプロデューサー……。
フレプロは、たしか……。

●麗華
…………。

●ひなた
……プロデューサー、お願いがあります。

●プロデューサー
なんだい?

●ひなた
あたしを律ちゃんに会わせて!
どうしても話がしたいの!

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現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第9話「強い意志と代償」

ーー廊下

●麗華
……本当に、ついていかなくて大丈夫なのね?

●ひなた
うん。プロデューサーもいるし。
お話しに行くだけだから。

●麗華
ひなたがそう言うならいいのだけど……。
プロデューサー、何かあったらお願いね。

●プロデューサー
任せて。

●ひなた
それじゃ、行きましょうか。

失礼します!

ーープロダクション室

●律
…………。

●ひなた
櫻花ひなたです。
律ちゃん。今日は話があってきたんだよ。

●律
……普通、こんな飛び入りの面会は受け付けないのよ。


プロデューサーの頼みだから聞いただけ。
話があるなら、手短に終わらせて欲しいわね。

●ひなた
律ちゃん……。

●律
それで、話って?

●ひなた
蛍ちゃんのことだよ。

●律
滝崎さん?

●ひなた
蛍ちゃん、プロダクションのなかで
すごく寂しそうにしてるんだよ。

●律
それが?

●ひなた
誰にも頼れず、ただ追い詰められて……。
1人で苦し思いをしてる……。

多分、ずっとそうだった……。

●律
…………。

●ひなた
いまも1人でなんでもできるようにって……。
無理してる……。

このままじゃ……蛍ちゃん……。
いつか、きっと潰れちゃうよ!


●律
だから、彼女のフォローなりケアをしろと?

●ひなた
うん! それができるのは、きっとプロデューサーである律ちゃんだけだから!

●律
無理ね。

●ひなた
な……なんで……!?

●律
彼女自身が私の助けを望まないからよ。
知っているでしょう?

●ひなた
そう、だけど……。

●律
私は滝崎さんの意志を尊重するわ。
そういう強い意志が、私のプロジェクトには必要だから。


たとえ、その結果……彼女が潰れてしまったとしてもね。

●ひなた
そんな……。

●律
潰れる人間は、潰れるべくして潰れる。
それとは逆に、潰れない人間は決して潰れない。


滝崎さんがどちらなのか、それは分からないけれど……。
潰れたら、その時はその時だわ。

●ひなた
…………。

●律
話は以上?
それなら、私は別件があるから。

失礼。

●ひなた
……待って!
まだ話は終わってないよ!

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現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第10話「ソンザイノショウメイ」

ーープロダクション室

●ひなた
待って!

●律
……まだ何か?

●ひなた
律ちゃんは、蛍ちゃんが潰れたら、
その時はその時だって言うけど……。

そんなの寂しいって……哀しいって思わないの!?


●律
…………。

●ひなた
蛍ちゃんは……ううん、蛍ちゃんだけじゃない……。
フレプロのみんなは、あなたの人形じゃないんだよ!


●律
はぁ……それなら、私のやり方を認めなければいい。
フレプロに所属しているメンバーにも同じことが言えるわ。

私のやり方が気に入らないのならば、フレプロから抜ければいい。
私が選んだメンバーだから、他の学プロにも入れる実力はある。


けど、滝崎さんをはじめ……。
いま、フレプロにいる人間は抜けようとしていない。

そういう意志があれば、私は抜けることをおススメしている。
あなたのところの渡辺晴美さんのようにね。

●ひなた
…………!

●律
あなたたちは、私に忠告しに来たつもりでしょうけれど……。
逆にこちらから忠告するわ。

●ひなた
……何?

●律
あまり、他のプロダクションの方針に口を出さないことね。
余計な禍根を残すことになる。


それでも、私のやり方を否定し、口を出すのなら……。
その決着はスタフェス予選の決勝で。

おそらく、お話だけでは解決しないから。

●ひなた
……分かった。
私たちが勝って、私たちが正しいってことを証明する。


●律
……楽しみにしておくわ。

●ひなた
…………。

ーー廊下

●麗華
やっぱり、衝突したのね。

●ひなた
ごめんなさい……あたし、勝手に……。

●プロデューサー
構わないよ。

●麗華
そうね……どの道、スタフェス予選を勝ち上がれば戦うことになるわ。

だけどひなた、1つ覚えていて欲しいのはね、
律の言っていることも間違っていないってことよ。


●ひなた
……うん。分かってる。

●麗華
もちろん、ひなただって間違っていない。
どちらが正しい、正しくないという話ではないのよ。

●ひなた
そう、だよね……。律ちゃんに話を聞いて、
あたしってものすごく子供だなって思った。

本当にアイドルになりたいって思ったら、
律ちゃんや蛍ちゃんの考えが正しいのかも、って……。


でもね、あたしは嫌だ。だから、証明したい。

側にいて支えてくれる仲間がいることが、
アイドルになるために大事なことなんだって。

スタフェスで優勝して……ナンバーワンになって……証明したい!


●麗華
ひ、ひなた……。
あなた、いま……。

●ひなた
え? どうしたの?

●麗華
…………。

……なんでもないわ。

とにかく、その前に敗退してしまっては意味がない。
……やれることは、全部やりましょう。

●ひなた
そうだね! それじゃあ補習分を取り戻すためにも、
いまからレッスンに行こう!

●麗華
ええ。私も付き合うわ。
プロデューサーもいいでしょう?

●プロデューサー
もちろん。

●ひなた
えへへ。ありがとう!

それじゃあスタフェス優勝目指して、
みんなで頑張ろー!

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現世(エイドス)サイド:第22章「正しさの証明」第11話「名探偵フウリの家宅捜査」

ーー瑠璃花の部屋

●琴音
それじゃあ楓李さん、みなさんが来る前に、
軽く復習か所の復習をしておきましょうか。

●楓李
えぇ……。復習の復習ってなんなん……。
5分前行動の5分前みたいな……。


●琴音
それくらいやらないと間に合いませんよぉ~。
ほら、そこに座ってください。

●楓李
……あ。

●琴音
どうかしました?

●楓李
なんやベッドの上にかわいいぬいぐるみがあるなぁ。
それ、瑠璃花はんのお気に入りなん?

●琴音
え? ……って、きゃあああ!?
み、見ないでください~!


●楓李
え、なんやその驚きよう……。
うちが不埒なことしたみたいや。

●琴音
うぅ……あれ、私のぬいぐるみなんです。
ルリちゃんの家でお泊りだから、持ってきてて……。


おかしいな……見られたらいけないものは、
全部隠したはずなのに……。

●楓李
見られたらあかんもの?

●琴音
い、いちいち反応しないでください~!
普通に干してる洗濯物とかですよ……。

って、こんな恥ずかしいこと言わせないでぇ~!

●楓李
え? いま自分で言わんかった?

●琴音
だ、だって! そうじゃないと楓李さん、変な勘違いしそうじゃないですか!
ほ、ほら。年頃の男の子が学校にもってくると言われてる、そういう本とか……。


●楓李
気のせいやろか……。
琴音はん、勝手に自爆しまくっとるような……。

というか、少なくともぬいぐるみは恥ずかしくないやろ?

●琴音
そ、そうですか?
でも私、昔からこれがないと夜眠れなくて……。

この年にもなって、恥ずかしくないですか?

●楓李
そんなことないやろ。

●琴音
そうですか? ……良かったぁ。

●楓李
……さっきまで、もっと恥ずかしいこと言いまくとったからな。

●琴音
え? なんですか?

●楓李
なんでもないで。

●琴音
この子、小さい頃からずっと一緒なんです。
うさぎなんだけど、ほら見てください、額がトラみたいでしょ?


●楓李
ほんまや。トラみたいな黒い縞模様が入っとるな。

●琴音
はい。それで自分のことをトラだって思い込んでるんです。
本当はうさぎなのに。……かわいくないですか?

●楓李
かわいいと思うで。

●琴音
ですよね、よかったぁ。

●楓李
……なんやろ。このうちが翻弄されとる……!
と思ったら、いきなりむっちゃ普通のこと言うし……。


●琴音
トラぴょん、今日は私のお友達がたくさん来るんだよ?
一緒に寝られないけど、ごめんね。

●楓李
琴音はん……あなどれんひとやでぇ……。

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青空アンダーガールズ!Re:vengerS ・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: ゲーム
・容量: 155.7 MB
・バージョン: 2.0.6
※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。

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