『ラストイデア』レビュー。程よいマゾさをアクセントに目標を持って周回を楽しめる!



スクウェア・エニックスから配信中のトレジャーハンティングRPG『ラストイデア』のレビューをお届けします。(文:ユート)

王道的な流れと個性豊かなキャラが物語に引き込んでくれる!

本作は記憶をなくした新米トレジャーハンターの主人公と、同じく記憶を失っているヒロインのルクレシア、そしてトレジャーハンターの仲間たちが織りなす王道冒険ファンタジーです。

お宝が眠っているとのことで訪れた孤島の廃墟「沈黙の城」で、なぜか1人(正確には1人と1匹)でたたずんでいるルクレシアと遭遇。

彼女の救出には成功したものの、飛空艇で逃げ出そうとしたところをワイバーンに襲われ、主人公とルクレシアは海に転落してしまいます。


流れ着いた大陸で、トレジャーハンター仲間のシャロンやル=メルザ、ドルゴンらと再会。この大陸でのトレジャーハントを進めていきますが、そのなかでルクレシアを追う者やイデアたちと出会い……といった感じで物語が展開されていきます。

まだ序盤ではありますが、記憶がない者同士の主人公とルクレシアになんらかの関わりがありそうだったり、ルクレシアが持っていたアミュレットの秘密が大陸に隠されていそうな気配があったりと、最初から気になるところが続出。ぐいぐい物語へと引き込んでくれます。

「なんでそんなうまいこと主人公とルクレシアがめぐり合ったんだ」とか、「飛空艇から落ちて偶然流された大陸に、どうしてそんな重要そうなことが……」なんてツッコミは野暮ですわな(笑)。

むしろこのわかりやすさ、ご都合主義なところこそ王道。だがそれがいい!! ってやつですよ。


登場キャラたちにも注目で、例えばシャロンはとにかくがめつくて宝のためにイデアすら利用するし、ラ=メルザは常におっとりしてるけど腹の内が見えないし、ルクレシアとずっと一緒にいるイタチ猫のポロンは人の言葉を話すし……などなど。

ほんっとに、みんな個性が強い。だからこそ、物語のなかのほんとに小さな部分でも「おいおい……」って心の中で突っ込んでしまったり、「こいつバカだなあ」なんてニヤけしまったりなど、ちょっとした山がきちんとあるんですよね。

▼言葉のチョイス!!(笑)ラ=メルザさんほんとおもしろい。


こういうところにも引き込まれるというか、見ていて楽しいというか。淡々と、それっぽく物語が語られていくだけじゃなくて、キャラの個性をとことん生かした物語展開が続いてくれるのも魅力の1つなのかなと感じました。

▼メインクエストの初回挑戦時に、ちょくちょく会話を挟んでくれるのもポイント。戦闘中でもしっかり物語を感じさせてくれるんですよ。


上でも画像を使用していますが、オープニングだけでなく、物語の重要な部分にもアニメーションが使われているのも見ていて楽しませてくれるところ。めちゃくちゃクオリティ高いし。普通にこのアニメ見てみたいよってぐらいです。

物語内容の楽しさに直結するわけではないものの、こういったリッチな演出が用意されているのも本作の良さじゃないでしょうか。

▼めちゃくちゃきれいなんですよね。もう一回見る機能がないのが惜しいぐらい。


▼ちなみにフルボイスです。


物語を進めることで楽しさが増していくシステムの数々

さて、そんな『ラストイデア』の遊び、システムについてなのですが、メインといえるのは“スマコマ”を用いたバトルと“ハック&スラッシュ”(以下、ハクスラ)の要素、多彩なスキルをカスタマイズする“ビルド”の3点になると思います。

“スマコマ”は本作独自の表現であり、公式サイトの文言を少しお借りすると「スワイプやピンチイン、タップなどスマホならではの操作で爽快なバトルが楽しめる」システムといった感じ。

各操作にスキルを割り当て、さまざまなスキルを直感的な操作で繰り出しつつ、ワラワラと出現する敵を撃破していく気持ちよさを味わえるのがだいご味といえるでしょう。

▼例えば最初に選べるものの1つの「炎スキルツリー」では、スワイプで入力線上に炎の壁を生成する「ファイアウォール」、画面長押しで巨大な隕石を落とす「メテオ」などが繰り出せます。


“ハクスラ”要素は、本作がジャンルとして謳っているトレジャーハンティング部分に紐づくもの。戦闘を繰り返してキャラを成長させつつ、より高品質な装備品の入手を目指す楽しみになります。

装備品の武器や防具、アクセサリーなどにはレアリティに加えてプロパティという特殊能力が備わっていて、例え同じレアリティかつ同名の装備品であっても、物によって性能が異なるんです。

高レアリティ(現状の最高レアリティは★5のレジェンド)かつ優秀なプロパティを備える装備品を手に入れるため、それこそ100回、1,000回、10,000回……は少し大げさかもですが、それぐらいの勢いでステージを周回することが遊びの中心となります。

なお、ゲーム内通過のジェムを消費することで入場できる、高レアリティの装備が出やすい「トレジャーダンジョン」も用意されていますが、通常のエリアに存在するステージでもレジェンドの装備が入手可能です。

▼ほんの一例ですが、プロパティにはこれだけの幅があります。


“ビルド”は最大3種類のスキルツリーをセットして行います。スキルツリーには「剣スキルツリー」や「炎スキルツリー」「槍スキルツリー」などそれぞれで特徴が異なるものが現状13種類以上用意されており、組み合わせによって戦い方が大きく変化。

各スキルツリーに用意されているさまざまなアクティブスキルを駆使して戦うもよし、パッシブスキルを重視して“ビルド”を構成するもよしと、自分に合った組み合わせを作り出せるのが魅力です。


特徴的なのは、これらの要素が物語進行によって解放されていく点。“スマコマ”でいうと、最初はスキルを繰り出すことしかできませんが、物語を進めることで好きな場所にキャラを移動させられるようになるのに加え、スキルを発動するための操作も変更できるようになります。

物語進行によって自動で通常攻撃とスキルを繰り出してくれる「オートスキル」も解放され、基本的には「オートスキル」でステージをクリアできるようにはなるものの、難しいところに挑戦すると負けてしまうこともしばしば。

そんなときでも、自分の手で移動させて敵の攻撃をなるべく喰らわないようにしたり、スキルの操作方法を変えて繰り出しやすくしたりすることで、「オートスキル」では負けてしまったところもクリアできるんです。

また、ハクスラ関係ではキャラの育成面が顕著で、新たなスキルツリーの獲得やキャラへのステータスポイント振り分け、スキルレベルアップ、別の組み合わせのビルドの作成などといった要素はすべて、物語進行によって解放されます。



できることが増えていくっていうのは結構大事だと思っていて、例えば本作の場合だと、より強い装備を手に入れるためにすることといえば、前述のとおり「オートスキル」を使ってひたすらステージを周回する作業になります。

そこに、強い装備を手に入れて進んだ先に新たな要素が待っているとなると、モチベーションにつながるじゃないですか。

「このスキルツリーがあればこんな構成にできるかも!」とか、「新しいビルドを作れば相性が悪くてクリアしづらかったステージも楽になるかも」などなど。

キャラもののスマホアプリによくある、「この新キャラが手に入ればこんなパーティを組めるかも」みたいな感覚と同じかもしれませんね。本作はガチャでキャラが追加されるタイプのアプリではないだけに、自キャラの育成部分にその楽しみが割り当てられているというか。

実際、自分もなんのために強い装備の獲得を目指したり、キャラのレベルを上げたりしているかというと、この先に待っている新たなスキルツリーを獲得したい、という部分が強かったりしますし。まだレベル27、メインクエスト2章という段階なので余計に。

現状でもメインクエストを進めるのにヒーヒーいってるぐらいステージが難しいので、まだまだ装備収集や育成を頑張らなきゃですし、実装されている部分をすべて踏破したとしても、アップデートで新しい楽しみはどんどん増えていくでしょうから、モチベーションが完全に潰えるってことはそうそう起こらないんじゃないかと思っています。

まあ、よっぽどの廃プレイを行ったりすると話は別ですが……。


そのためにじゃないですけど、前述の「オートスキル」のほか、周回数が設定可能、「周回スポット」というステージではほかのプレイヤーとのマルチプレイが行える、装備の自動分解が可能など、周回するための補助機能はしっかりと搭載されています。

自分は手に入れたことはありませんが、ステージをすぐにクリアできる「即時クリアチケット」というアイテムもあるようです。


最終的に行きつく先は、ハクスラを頑張ってめちゃくちゃ強い敵を倒し、最強装備を手に入れる……というところになるのかもですが、その前段階でも目的を見つけやすいのが良いところ。

スタミナ制という部分と最初の不自由さが少し欠点といえるかもですが、限られたスタミナのなかでのんびりと目標に近づいていくのも、結構楽しいものですよ。

一番大事なのは自分でカスタマイズしたキャラへの愛!?

世界を冒険する主人公は自分でカスタマイズ可能。項目には「表情」「瞳の色」「髪形」「髪色」「肌の色」「ボイス」の6つがあり、自分好みのキャラが生み出せます。

▼ゲーム開始でも「サロン」で6項目の変更が可能。性別は変更できません。また、変更にはゲーム内通過のジェムか、専用のアイテムが必要です。


キャラの外見には装備品のグラフィックが反映されるほか、装備品の見た目だけを反映させる機能やアバター用の装備も存在。着せ替え的な楽しみも存分に味わえます。


ステージクリア時など、自キャラを目にする場面が多いのもポイント。自分でカスタマイズしたキャラなので嗜好がある程度反映されているうえ、そんなキャラがよく目に入ることで、愛着がさらに増していくんですよね。

というかもう、自分は割とどっぷりでして。ボイスの1つを担当されている皆口裕子さんの声を聴きながら遊びたいというのを始まりに、いつしか自キャラが大好きに。

今ある新たなスキルツリーを獲得したいというモチベーションも、自分のキャラが好きでこのキャラをもっと強くしたい、というところからきているともいえるかもしれません(笑)。魅力的なアバター装備が出たりしたらもうヤバイですね。財布のひもが緩む気しかしないです。

グラフィックの好みによる部分も大きくはありますが、遊んでいくうちに自分のキャラかわいい、かっこいいといった愛を持ち、本作を遊び続ける要因の1つになる……かもしれませんよ。

▼拠点で自キャラやほかのプレイヤーのキャラが見られるのも楽しい!


オンラインゲームさながらの楽しみを味わいたい人はぜひ!

上記以外の要素にも、装備品の強化や作製などが行える鍛冶屋や、目標を達成すると報酬がもらえるクエスト、入手した装備をやり取りできるオークションなどといったシステムもあり、全体のボリュームはかなりのもの。

ややマゾい面があったり作業的な部分を感じたりすることもありますが、全てを踏まえ、自分としてはオンラインゲームのMOに近い感覚で本作を楽しんでいます。

前述のようにキャラを愛でるのが好きな人や、ちょっとした装備の更新にもニヤニヤできる人なんかもきっとハマるはず。

続けていくうちにどんどん楽しくなっていくはずなので、プレイを始めた直後に感じる不満などは少し我慢しつつ(笑)、『ラストイデア』ならではの魅力に触れてみてくださいませ!

ラストイデア ・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd.
・掲載時のDL価格: 無料
・カテゴリ: ゲーム
・容量: 291.8 MB
・バージョン: 1.0.0
※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。

© 2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.




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