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iPhone 14で豹変するAppleの半導体戦略


今後のiPhoneシリーズに関するAppleの半導体戦略について、著名アナリストのミンチー・クオ氏が新たなレポートで報告しています。


*Category:テクノロジー Technology|*Source:9to5Mac ,郭明錤(medium) ,iDropnews

「iPhone 14」以降は最新チップがProモデル限定になると著名アナリストが示唆


Appleは今年、「iPhone 14」「iPhone 14 Max」「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」の4種類のモデルを発表すると予想されています。

テック系メディア「9to5Mac」によれば、 「iPhone 14」の通常モデルはiPhone 13と同じデザインを維持し、アップグレードは最小限になるとのこと。対して、Proモデルはノッチを廃止した新しいデザインと、カメラが大幅なアップグレードされると予想されています。

Appleが新しいデザインのような大きなアップグレードを、ハイエンドなモデル限定にするのは、今回が初めてではありません。2017年には、全く新しいデザインやFace IDなどの新技術を搭載した「iPhone X」が登場しましたが、同時に登場した「iPhone 8」と「iPhone 8 Plus」は全モデルのマイナーアップデートにすぎませんでした。

しかし、見た目や価格が大きく異なるにも関わらず「iPhone 8」と「iPhone X」は、どちらも同じA11 Bionicチップを搭載していました。Appleはその後も、「iPhone XR」と「iPhone XS」、「iPhone 11」と「iPhone 11 Pro」などでも、カメラやディスプレイ、デザインなどで差別化を図りつつ、チップは同じ最新のものを搭載しています。

ところが、Appleは今年、その戦略がついに変えるようです。ミンチー・クオ氏は以前、「iPhone 14」シリーズのうちProモデルのみが最新の「A16」チップを搭載するとリークしました。これについては、「9to5Mac」や海外経済紙「Bloomberg」も独自の情報源から確認しています。

Appleは新機種に4GBではなく6GBのメモリ(RAM)を搭載した、より強力なA15チップを使用すると考えていますが、アーキテクチャは「iPhone 13」のチップに見られるものと同じになる予定です。


当初は、これは世界的な半導体不足による一時的な変更ではないかと考えられていました。しかし、クオ氏は現在、そうではないと考えているようです。

クオ氏は自身のブログで、「iPhone 14」と「iPhone 14 Pro」が大きく差別化されることにより、Proモデルが消費者にさらに普及するはずだと指摘しています。以前は、「iPhone 14 Pro」が2022年末までに新モデルの販売台数の40%から50%を占めると予想していましたが、現在は60%にも上るとしています。

そして同氏は「Appleの最新チップは今後、iPhoneのハイエンドモデル専用になる」と主張しています。つまり、このAppleの動きは一時的なものではなく、以降もAppleは下位のモデルに最新チップを搭載しないということです。

Proモデルでは毎年値上がりも進んでいます。テック系メディア「iDropnews」によれば、今年の「iPhone 14 Pro」は100ドル値上がりするとのこと。また、日本では急激な円安も進んでいるため、Proモデルは最安でも16万円近い価格からのスタートとなりそうです。

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