Googleから発売された「Pixel 7 Pro」の耐久テストを、海外YouTubeチャンネル「JerryRigEverything」が行っています。
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まず、ディスプレイのモース硬度(傷つきにくさ、最大でダイヤモンドと同等の10)のテストから。結果は6〜7と、一般的なスマートフォンと同じ水準です。
iPhone 14を含めほとんどのスマホがコーニング社のゴリラガラスを採用しているため、このテストではあまり差は付きません。なお、Pixel 7 Proは最上位の「Gorilla Glass Victus」を採用しています。
側面のアルミフレームは傷つきやすく、カッターなどでも痕が残ります。SIMトレイはプラスチックのため、特に削れやすいようです。
問題は、Pixel 7 Proの特徴でもあるフレームと一体化したカメラバーです。この部分もガラスで覆われていないため、傷がつきやすくなっています。アスファルトなどに落とした場合、この部分に傷がつくことは間違い無いでしょう。
また、鍵などでこすっても痕が残ってしまうため、傷を付けずに保つには細心の注意が必要になりそうです。できるだけ綺麗に保ちたいのであれば、カメラ部分も覆えるケースを選んだほうが良いかもしれません。
このチャンネルでは定番の耐火テストでは、有機ELに焼け痕が残りました。大抵のスマートフォンはしばらくすると痕が消えるのですが、Pixel 7 Proでは消えません。これは、前モデルのテストでも見られた傾向です。
そして最後にスマートフォンを力いっぱい曲げるベンドテスト。前モデルのPixel 6 Proはこのテストに耐えましたが、Pixel 7 Proはデザイン変更の弊害か、ディスプレイやフレームに大きな隙間が空いてしまうようです。
Pixel 7 ProはIPX8の防水性をもっていますが、投稿者のザック・ネルソン氏も指摘するように、強い圧力が掛かった場合には防水性が失われるかもしれません。普段使いでこれほど力がかかることはないと思われますが、後ろポケットに入れたまま座ったりしないほうが良さそうです。
なお、ライバルであるiPhone 14はこのテストを難なくクリアしており、耐久性ではPixel 7 Proをリードしているといっていいでしょう。カメラバーという独特なデザインを特徴としているPixel 7 Proですが、耐久性の面ではやはり弱点となってしまっているようです。
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- Author:テクノロジー記事班