現在流行っている携帯ゲーム機と言えば、間違いなくニンテンドーのSwitchでしょう。しかし、ハイクオリティのゲームを遊べる携帯端末という意味では、AppleのiPhoneも遜色ない性能を備えています。
そんなAppleが携帯ゲーム機を作ったらどうなるのでしょうか?そんな「Appleの携帯ゲーム機」の仮想CGを、製品デザインを解説するメディア「YANKO DESIGN」が公開しています。
*Category:テクノロジー Technology *Source:YANKO DESIGN ,FlatpanelsHD
「Appleが携帯ゲーム機を作ったら?」という想定の仮想CG
「Appleが携帯ゲーム機を作ったら」という設定で、コンスタンチン・ミレーニン氏がデザインした仮想CGがこちら。
ベースはiPhoneのようですが、ゲームの操作性を高めるために、左右にはジョイスティックとボタンが配置されています。十字ボタンは感圧式のようです。
前面にはカメラも搭載されています。配信などには便利そうですが、ゲーム中には邪魔かもしれません。前面スピーカーは左右の上部に配置されており、iPhoneのスピーカーのような良質なサウンドが期待できそうです。
背面はこんな感じ。背面には大きなロゴがあり、上部にはショルダートリガーも搭載されていることが分かります。
背面のカメラはゲーム機としてはかなり大きめ。フラッシュも搭載されており、カメラ性能にはかなりのものが期待できそうです。
Appleの携帯ゲーム機は、「Apple Arcade」などのゲームの他にも、Apple TVやApple Musicなども楽しめるはずです。
もちろんこれは仮想CGなので、端末の性能は明かされていません。しかし、Appleの優れたチップ性能を考えると、性能面ではSwitchはもちろん、PS5などの性能すら凌駕するものとなりそうです。
テック系メディア「FlatpanelsHD」によるテストでは、iPhone 12と同じチップを搭載している「Apple TV 4K」が、一部ではPS5を超える性能を備えていることが明かされています。
A15 BionicのCPUは、Xbox OneやPlayStation 5といった前世代のゲーム機よりもずっとずっと高速です。A15のCPU性能コアもPS5のCPUコアよりかなり速い(シングルコア性能)ですが、Apple TV版A15が5コアなのに対し、PS5は8コアなので、マルチコア性能で引き離されています。
GPUについては、Apple TV 4K(2022)は書類上1TFlopsのグラフィック性能を超えるが、tvOSで利用できるGPU情報やベンチマークアプリがないため、どの程度かはちょっと不明です。TFlopsの性能ではまだXbox Oneなどの前世代ゲーム機には及ばないし、RAMも半分の4GBしかありません(8GBに対して4GB)。
一方、Apple TV 4K(2022)は、前世代機の旧式のハードディスクとは異なり、はるかに高速なRAMと非常に高速なNVMe SSDを搭載しています。Xbox OneやPS4のゲームが、理論的にはApple TVであまり妥協することなく遊べるようになるはずだというところまで来ているのです。
現実的に考えれば、Appleが主力のiPhoneと競合するような携帯ゲーム機をわざわざだすとは思えません。しかし技術的には、性能で他社を圧倒するようなゲーム機を作ることは可能なのです。
- Original:https://www.appbank.net/2022/12/11/technology/2351002.php
- Source:AppBank
- Author:テクノロジー記事班