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MSGとは? 日本発の化学調味料「グルタミン酸ナトリウム」の歴史や人体への影響・安全性・危険性を〝ドリトス男〟が考察

いつも朝食として「ドリトス」ばかり食べているというジョニー・ハリス氏は「なぜ、自分はこんなにもドリトスが好きなのか?」というギモンが頭から離れなくなりました。ジャーナリストでもある彼はリサーチを始めるとすぐに「MSG(グルタミン酸ナトリウム)」という化学調味料が「ドリトス」には使われており、それが自分を異様なまで〝ドリトス愛〟に駆り立てていると気づきます。

世界中で広く使われる「MSG(グルタミン酸ナトリウム)」は、日本では「味の素」として知られるものです。

日本で生まれ、世界中の料理や味覚に多大な影響を与えた「MSG(グルタミン酸ナトリウム)」はいかにして生まれたのか? そして、人間の身体にどのような影響を与えうるのか?
なにより「MSG(グルタミン酸ナトリウム)は危険」なのか?

ドリトス好きのジョニーだけでなく、日本で暮らす私たちも日々食べているモノだけに、一度気になるととても気になるもの……今回の記事では「MSG(グルタミン酸ナトリウム)」の起源と安全性について深ぼりしていくことにしましょう。



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*Category:テクノロジー Technology *Source:Johnny Harris,ytscribe,wikipedia(1),(2),(3)

「MSG(グルタミン酸ナトリウム)」は、どのように誕生したのか?


化学調味料「MSG(グルタミン酸ナトリウム)」は、100年ほど前に日本の科学者である池田菊苗氏によって発明されました。彼は、妻の味噌汁が大好きでした。そこで「なぜ妻の味噌汁がこんなにも美味しいのか?」と疑問に思い研究を始めました。そして、彼は味噌汁の美味しさの秘密が、昆布であることを発見したのです。


池田菊苗氏はさらに研究を続け、このおいしい化学反応は、妻が作っている味噌汁だけでなく、他のたくさんのおいしい食べ物でも起こっていることを発見しました。例えば、熟したトマトとか、肉とか、チーズなどです。

当時、味覚は甘味、酸味、塩味、苦味の4つに分類されていましたが、彼は5つ目の分類として「うま味」が必要だと主張し、認められました。ちなみに「うま味」は「UMAMI」のまま世界で通じます。


その後、池田菊苗氏は昆布からこのおいしい味を抽出し、フレーク状の白い塩として大量生産する方法を発見しました。これが「味の素」誕生の経緯です。


味噌汁には当然、沢山の栄養があり健康的な食べ物です。一方、ジョニーが大好きなドリトスは栄養素が少ないトウモロコシのペーストです。しかし、どちらの食べ物も美味しく、また食べたくなってしまいます。2つの食べ物に共通していることは、共に「MSG(グルタミン酸ナトリウム)」が使用されているということです。


つまり、我々が本当に欲しているのは、栄養素ではなく「うま味」を生み出す科学反応なのです。

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