レンジャーズ傘下の3Aラウンドロックに所属する筒香嘉智選手が6月22日(日本時間23日)、オプトアウト権(契約破棄条項)を行使し、レンジャーズを退団したことが球団からの発表で明らかとなりました。レンジャーズは現在リーグ首位を独走中。攻撃力も充実しており、3Aから選手を昇格させる可能性は低く、3Aラウンドロックでは若手有望株の選手たちに多く出場機会が与えられる見込みであることから、今回のオプトアウト権の行使に至ったものとみられています。
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目次
レンジャーズ退団の筒香選手 「やるべきことに集中するだけ」
レンジャーズ傘下の3Aラウンドロックに所属する筒香嘉智選手が6月22日(日本時間23日)、オプトアウト権(契約破棄条項)を行使し、レンジャーズを退団したことが球団からの発表で明らかとなりました。
レンジャーズは現在、ア・リーグ西地区で首位を独走中。さらにチーム打率.272、チーム総得点451点、チーム出塁率.341(22日時点)はいずれもリーグトップ。このことから、攻撃力強化のために3Aからの選手の昇格の可能性は低いようです。また、3Aラウンドロックでは、若手有望株の選手たちに多く出場機会が与えられる見込み。筒香選手はこのレンジャーズの状況や自身の立ち位置を鑑み、今回のオプトアウト権の行使に至ったものと思われます。
米国在住の記者は、「筒香の意思で契約破棄した可能性が高い メジャー昇格のチャンスがなかなかない中で、米国の他球団から声がかかっている可能性があります 打撃の状態が上がってきており、一塁、三塁、外野と複数のポジションを守れるため、首脳陣からすれば使い勝手がいい選手です 筒香としても、他球団のほうがメジャーで活躍するチャンスが高いと判断したのでは 日本球界復帰の可能性が取り沙汰されていますが、米国でのプレーにこだわっているので信念は貫くと思います」と分析。
筒香選手は以前から「自分のやるべきことに集中するだけです」と語っていました。ここまで打率.249、6本塁打、33打点。そして14日の試合から3試合連続の本塁打を放つなど好調でした。自由契約となった筒香選手。メジャー昇格へ向け、新天地での活躍に期待です!
筒香嘉智 他球団に移籍へ
レンジャーズとのマイナー契約を解除してFAに
筒香側から契約を終える選択をしているため、移籍先の目処がついているとの見方もされている他のメジャー球団に移籍するのか?それとも日本球界復帰?
筒香の次の動きに注目だ@RRExpress pic.twitter.com/Jv1qKynngG— 世界野球情報局 (@sekai_yakyu_828) June 23, 2023
日本球界への復帰はあるのか?
今回、オプトアウト権を行使し自由契約となった筒香選手。メジャー昇格を目指し、マイナーでプレーしてきましたが、今後日本球界への復帰はあるのでしょうか。
復帰となれば、その最有力候補は古巣であるDeNA。しかし、DeNAは7月1日現在でセ・リーグ2位、チーム打率は.259でリーグトップ。また、筒香選手のポジションには左翼に佐野恵太選手、三塁は宮崎敏郎選手、一塁はネフタリ・ソト選手と層が厚く、すぐにでも筒香選手を獲得したいという状況ではなさそうです。
他に可能性のあるチームとして挙げられるのは巨人。巨人は坂本勇人選手、中田翔選手が故障しており、左の長距離打者としての需要はありそうです。また、外野のスタメンは固定されておらず、左翼には秋広優人選手、アダム・ウォーカー選手、梶谷隆幸選手、オコエ瑠偉選手らが出場。左翼としての起用も考えられます。
メジャーでの活躍を志していた筒香選手。メジャー挑戦を続けるか、日本球界への復帰となるか、注目が高まります。
オプトアウト権とは?田中選手や千賀選手も持っていた?
今回、筒香選手がオプトアウト権を行使し自由契約となったことが話題となりましたが、そもそもオプトアウト権とはどういった権利なのでしょうか。
オプトアウト権とは、選手自ら契約を途中で見直したり、破棄してFAになったりすることができる権利。MLBでは契約条項に含まれることが多いですが、日本ではあまり見られない言葉です。
オプトアウト権のメリットは、大きく2つ。選手側・球団側にそれぞれメリットがあります。
選手側のメリットとしては、年俸を見直したり他球団と交渉することができる点。自分の活躍に対して年俸が低いように感じる選手は、オプトアウト権を行使し自由契約となり現在より条件の良い契約をしてくれる球団と交渉ができます。
球団側のメリットは、将来有望な選手を獲得する枠を得られる点。選手がオプトアウト権を行使しようとする際、契約内容を見直しチームに引き留めることも可能ですが、その選手に将来性を感じなかったり、他に獲得したい選手がいればそのまま自由契約とし新たな人材の枠を確保できます。
実はこのオプトアウト権。田中将大選手や千賀滉大選手も契約内容に盛り込まれていました。
現在楽天に所属している田中選手。メジャーからの移籍の際、メジャー復帰を希望すれば契約を見直すことができるオプトアウト権を契約内容に含んでいました。しかし田中選手は「決して腰掛けとかではない。今は日本一になること以外考えていません」と意気込んでおり、権利を行使することはありませんでした。
ニューヨック・メッツ所属の千賀選手はソフトバンク在籍中、契約更改交渉で以前の年俸より2億円高い6億円で5年契約。その際、契約を破棄できるオプトアウト権を盛り込みました。実際に千賀選手はかねてよりメジャー挑戦を目指していたこともあり、海外FA権を行使しメッツへ移籍。現在は”お化けフォーク”を武器に活躍を見せています。
【明言】ソフトバンク千賀、海外FA行使しメジャー挑戦へ「行使は絶対にします」https://t.co/O0xnKUBJ5H
「自分の中ではもう6年くらい言っていますし、今更どうこう変わることはないですけど。このチームのために僕がやれることはまだあると思うので」と話した。 pic.twitter.com/zx6BFZyJVX
— ライブドアニュース (@livedoornews) October 15, 2022
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- Source:AppBank
- Author:はねせがわ