最近Googleは、YouTubeをはじめとした多くのアプリやサービスのデザインを調整しています。特にYouTubeではさらなるデザインのアップデートが行われているようですが、一部の変更は「改悪」ともいえるものとなっているようです。
*Category:テクノロジー Technology *Source:The Verge, Android Police(1) ,(2) ,Search Engine Land
YouTubeの「デザイン変更」2つ
テックメディア「The Verge」によれば、Googleが現在、YouTubeに表示される動画の角を丸くする調整を行っていることをYouTubeの広報担当者が確認したとのこと。
YouTube is rolling out rounded edges on the main video player you see on YouTube.com, spokesperson Allison Toh confirmed to The Verge on Tuesday. They’re coming to all users, so if you’re not seeing them now, you should be seeing them soon.
— 引用:The Verge
「YouTubeは、YouTube.comであなたが見るメインのビデオプレーヤーに丸みを帯びたエッジを展開していることを、広報担当者のアリソン・トーが火曜日にThe Vergeに確認した。すべてのユーザーに導入される予定なので、もし今見ていないのであれば、すぐに見ることができるはずだ。(The Verge)」
しかし、この変更にはデメリットもあるようです。別のテックメディア「Android Police」によれば「YouTubeは動画を効果的にトリミングしているため、元のコンテンツからいくつかのピクセルが表示されなくなっている」とのこと。また、角が四角いコンピュータのモニターでは、角丸が場違いに見える可能性があると指摘しています。ただしこの新しい外観は、シアターモード・フルスクリーンでは適用されないそうです。
丸くなるのは動画の角だけではありません。SEO系メディア「Search Engine Land」がYouTubeの広報担当者に確認したところ、Googleは広告のスキップボタンのアップデートもテストしているとのこと。以前の広告スキップボタンは、目立ちやすい長方形でしたが、新しいボタンは丸みを帯びており、より小さく透明になっています。
The new button has a rounded background, removes the capitalization of the word “Ads” in “Skip Ads,” is noticeably smaller, and is more transparent. In other words, it’s harder to click and it blends in more.
— 引用:Android Police
「新しいボタンは背景が丸みを帯び、〝Skip Ads〟の〝Ads〟という単語の大文字が削除され、際立って小さくなり、より透明になっている。つまり、クリックしにくくなり、より溶け込むようになった。(Android Police)」
Google広告の専門家であるトーマス・エッセル氏は、同社がこの変更に踏み切った場合、「視聴率とキャンペーンの費用に影響する」とし、おそらく広告収入を増やす形になるだろうと述べました。Googleの広報担当者は「より一貫性のあるユーザー体験を提供するため」と説明していますが、ユーザー目線でいえば改悪ともいえるアップデートでしょう。
ユーザーにとっての「改悪」はこれだけではありません。Googleは今年5月ごろからYouTube上での広告ブロッカー使用の禁止も進めており、さらなる広告収益の増加を狙っていることが報告されています。
- Original:https://www.appbank.net/2023/08/23/technology/2542055.php
- Source:AppBank
- Author:岩佐