
一般社団法人ピリカは8月22日、ごみ拾いSNS『ピリカ』に「ごみ拾いスポット表示機能」を搭載したと発表しました。この機能により、ユーザーはアプリ上の地図でごみが多く落ちている可能性の高いエリアを事前に確認できるようになります。
新機能は、同社が開発したAIごみ分布調査システム『タカノメ』で収集したデータを活用しています。道路沿いのごみ分布調査で得られた情報をSNSアプリに反映させることで、効率的な清掃活動をサポートするとのことです。
データに基づいた戦略的なごみ拾いが可能に
ごみ拾いスポット表示機能では、ごみが多いと推定されるエリアを地図上で視覚的に表示します。また、調査時に撮影された実際の現場画像も確認でき、ユーザー同士で情報を共有しながら協力してごみ拾い活動を行えます。
海洋ごみの約8割は陸上から流出しているとされており、一度海に流れ出たごみは回収が困難になります。同社によると、この機能により陸域での効率的なごみ回収を促進し、海洋への流出を防ぐ「清掃活動の成果最大化」を目指すとしています。
136か国で利用される清掃プラットフォーム
ごみ拾いSNS『ピリカ』は現在、136の国と地域で利用され、累計4.2億個のごみが回収されています(2025年8月現在)。自治体や企業の清掃活動の見える化にも活用されており、ごみ拾いを通じたコミュニケーションの場としても機能しています。
今回の機能搭載は、日本財団 海と日本プロジェクトの助成により実現されました。同社では今後、団体・企業・自治体との協働を通じてより多くの地域でのデータ取得を進め、解析精度の向上を図るとしています。最終的には「ごみの自然界流出ゼロ」の実現を目標に掲げています。
- 日本財団 海と日本プロジェクト:https://uminohi.jp/project/
- Original:https://www.appbank.net/2025/08/24/iphone-application/2803158.php
- Source:AppBank
- Author:はねせがわ