瀬奈じゅんが朗読！　辻村深月『朝が来る』Audibleで9月19日配信開始

Appbank編集部

5時間前

　Audibleは9月16日、辻村深月さん著『朝が来る』を瀬奈じゅんさんの朗読で9月19日より配信開始すると発表しました。

　『朝が来る』は、直木賞作家・辻村深月さんによる感動長篇小説です。長く辛い不妊治療の末、特別養子縁組制度を利用して子どもを迎え入れ幸せに暮らす夫婦のもとに、「子どもを返してほしい」という一本の電話が届くところから物語が始まります。

　長く苦しい日々を経て実子を諦めた夫婦と、中学生で妊娠し子どもを手放さざるを得なかった幼い母―それぞれの葛藤と人生が丹念に描かれた、心を揺さぶる作品です。2016年に本屋大賞で5位を獲得し、同年にドラマ化、さらに2021年には映画化されるなど、大きな話題を呼びました。

特別養子縁組の当事者が朗読を担当

　朗読を担当するのは、元宝塚歌劇団月組トップスターで、現在も舞台を中心に幅広く活躍する女優の瀬奈じゅんさんです。瀬奈さんご自身も特別養子縁組を通じて二人のお子さんを迎え、エッセイや講演会、SNSなどを通じてその経験を発信されています。

　今回のキャスティングは、辻村深月さんの強い希望と、瀬奈じゅんさんご自身が『朝が来る』の大ファンであったことから実現しました。本作のテーマと深い縁を持ち、登場人物の想いや物語の情景を深く理解する瀬奈じゅんさんの声が、その世界をより鮮明に、そして胸に迫る朗読でリスナーに届けるということです。

　辻村深月さんは「『朝が来る』という小説の朗読をお願いするにあたって、私の頭に真っ先に思い浮かんだのが瀬奈じゅんさんでした。瀬奈さんは特別養子縁組で二人のお子さんを育てられている母親であると同時に、ご自分の言葉を持たれた素晴らしい表現者です」とコメントしています。