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「Notion AIエージェント」発表! 業務を最後まで遂行する新機能が登場

Notion 3.0: エージェント」発表を示すメインビジュアル

 Notion Labs Inc.は9月19日、コラボレーションソフトウェア『Notion』に組み込まれたAIエージェント「Notion AIエージェント」の提供開始を発表しました。業務遂行をサポートするだけでなく、実際のチームメンバーのように仕事を最後まで遂行する新しいAI機能です。

 「Notion AIエージェント」を含む「Notion 3.0」の発表は、サンフランシスコで開催中の年次イベント「Make with Notion」で行われました。

あなたに代わって仕事をこなすエージェント時代へ

 企業では会議の調整や文書作成、繰り返しのタスクに多くの時間を費やしています。Notion AIエージェントは、ワークスペースに蓄積された知識を活用して、これらの作業を大幅に効率化します。

 Notionと連携したアプリやウェブ上の情報からも適切なコンテキストを取得することで、プロジェクト管理ポータルの構築、資料作成、データベース更新、定期報告書の自動生成などが簡単に行えるようになります。

Notion 3.0の革新的な機能

 Notion AIエージェントは、組織全体にまたがるナレッジワークのあり方を根本から変え、NotionをSaaS時代からエージェント時代へと飛躍させます。これまでのNotion 1.0(ドキュメント)やNotion 2.0(データベース)では、さまざまなソフトウェアの機能を一カ所に集約することで情報の分散を解消してきました。

 しかし実際に作業を行うのは依然として人間でした。Notion 3.0では、Notion AIが「あなたに代わって仕事をこなすエージェント」として機能し、作業の自動化が進みます。これにより人間同士のチームワークだけでなく、AIエージェントとの新たな協働スタイルが生まれます。

主な機能と効果

 Notion AIエージェントは、単に問いへの回答を提供するだけでなく、今まで人間が行っていた複数工程から成る業務全体を実行し完了させます。複数のページ編集やデータベース全体の更新など、複雑な作業も処理でき、これまで何日もかかっていた作業を数分で終わらせることができます。

 また、Notionワークスペース内はもちろん、SlackやGoogleドライブなどの連携ツール、さらにウェブ検索を通じて、必要な情報を正確に見つけ出します。アクセス権のある情報のみを使用することに加え、データベース検索機能の強化により、複雑な情報をわずか数秒で分析し、実行可能なインサイトに変換します。

 エージェントは一人ひとりの仕事のスタイルや進め方を学習します。プロフィールページで、エージェントの動作(回答方法、データの保存場所、参照すべき情報など)を指定でき、作業中にエージェントに「覚えておいて」と頼むと、自動的にその「記憶」をプロフィールに追加されます。

カスタムエージェント機能も近日公開

 AIエージェントの追加機能として、特定の業務フローを自動化する専用のAIチームメイトを作成できる「カスタムエージェント」の公開も予定されています。顧客フィードバックを週次レポートにまとめるエージェントや、ナレッジベースを最新の状態に保つエージェントなどを作成可能です。

 毎回指示をしなくても、スケジュールやトリガーに基づいて自動的に実行するように設定できます。

外部ツールとの連携機能も拡張

 新しいMCPにより、CursorやClaudeなどの外部AIツールからNotionワークスペースに直接アクセスできるようになりました。Microsoft Teams、SharePoint、OneDrive、Gmailとの連携機能も拡張され、より包括的な分析のためのウェブ検索機能も利用できます。

日本企業の働き方改革に貢献

 Notion Labs Japan合同会社のゼネラルマネージャー アジア太平洋地域担当の西勝清さんは「Notion 3.0の発表は、汎用的なナレッジワークのためのAIエージェントとして革新的です。Notion AIエージェントは質問に答えるアシスタントを超え、実際に仕事を遂行するチームメイトとなります」とコメントしています。

 また「日本の企業が直面する人材不足や生産性向上の課題に対して、このAIエージェントは大きな可能性をもたらします。複数ステップのタスク処理や構造化されたデータベース管理において、日本企業特有の緻密なプロセスを支援することで、創造的で戦略的な業務に集中できる環境を提供します」と述べています。

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