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KDDIがローソン店舗でスマホなどリチウムイオン電池内蔵製品の回収実証を開始 10月15日より

ローソン店舗でのリチウムイオン電池内蔵製品回収とKDDIによるリサイクルのフロー図

 KDDI株式会社は10月14日、使用済み携帯電話・スマートフォンやモバイルバッテリー、加熱式・電子たばこなどのリチウムイオン電池内蔵製品の店頭回収を行う実証事業に参画すると発表しました。実証事業は10月15日から開始されます。

 この実証は環境省の事業の一環として実施されるものです。KDDIは茨城県守谷市内のローソン店舗2店舗において回収した携帯電話・スマートフォンのリサイクルを行います。

リチウムイオン電池による火災事故が社会課題に

 近年、リチウムイオン電池内蔵製品をほかのごみと混ぜて廃棄したことで、ごみ収集車やごみ処理施設内での火災の原因となることが社会課題となっています。2020年から2024年までの5年間に報告されたリチウムイオン電池搭載製品の事故は1,860件に上り、約85%(1,860件中1,587件)が火災事故でした。

 その対策として、リチウムイオン電池を内蔵した携帯電話・スマートフォン、モバイルバッテリー、加熱式たばこは、2026年4月から「指定再資源化製品」に追加され、メーカーおよび輸入販売業者には自主回収・再資源化の促進が義務化される見通しです。この実証はこれに先行して、リチウムイオン電池の適切なリサイクルを促進することで火災リスクの低減と、ごみ処理施設などで働く方や近隣住民の安全確保に貢献します。

KDDIの携帯電話リサイクル実績

 KDDIは2005年から全国のau Style/auショップにて使用済み携帯電話を回収しており、回収した携帯電話の手分解によるリサイクル再資源化率99.8%の実績や知見を有しています。今後、この実証の結果を踏まえ実施地域の拡大を検討していくとともに、持続可能な資源循環モデルの構築を目指していくとのことです。

実証事業の実施内容

 茨城県守谷市のローソン2店舗に回収ボックス(温度・重量センサー搭載、発火リスク低減設計)を設置し、携帯電話、モバイルバッテリー、加熱式たばこを対象に回収を実施します。リチウムイオン電池などの誤ったごみ区分への排出による火災事故を防止するとともに、レアメタルなど希少資源のリサイクルを促進します。

 この実証は、株式会社三菱総合研究所が環境省から受託し、自治体と事業者が連携した取り組みです。

実施店舗と期間

 実施店舗と期間は以下の通りです。

 なお、年末年始(12月26日~1月4日)は回収を休止します。

各社の役割

 この実証における各社の役割は以下の通りです。

 KDDIは中長期環境保全計画「KDDI GREEN PLAN」を策定し、循環型社会の形成を推進しています。KDDIの携帯電話・スマートフォンリサイクルの再資源化率は99.8%と高水準を実現し、回収端末が新しい製品に日々生まれ変わっているとのことです。

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