
かっこ株式会社と株式会社リンクは11月12日、クレジットカード情報流出事件とEC不正利用の最新動向をまとめた「キャッシュレスセキュリティレポート2025年4-6月版」を公開しました。
「ふるさと納税」が不正検知数ランキングで初の首位に
かっこが提供する不正検知サービスの審査結果をもとに集計された2025年4~6月期の不正注文検知数ランキングでは、2023年の集計開始以来、「ふるさと納税」が初めて首位となりました。
これまでチケットやアパレル、デジタルコンテンツなど換金性の高い商材が上位を占めていましたが、昨年から「ふるさと納税」がランクインするようになり、今回は最も検知数が多い結果となっています。
日本クレジット協会が新たなリスク指標を公表
日本クレジット協会(JCA)は、従来公表してきた「クレジットカード不正利用被害額」にくわえ、2025年3月より新たなリスク指標「不正利用発生率」の公表を開始しました。
キャッシュレス決済の拡大に伴い、被害額の推移だけでは見えにくかった実態を、相対的なリスク指標として可視化する狙いがあります。不正利用発生率は「不正利用被害額」を「信用供与額」で割った割合で算出されています。
被害額が過去5年間で約2倍に増加する一方、発生率は0.037%から0.047%と1.27倍にとどまっているとのことです。
インターポールが大規模テイクダウン作戦を実施
警察庁は、国際刑事警察機構(インターポール)が主導するサイバー犯罪対策作戦「オペレーション・セキュア」に協力し、情報窃取型マルウェア「インフォスティーラー」に関連する大規模テイクダウンを実施しました。
アジア・南太平洋地域の26カ国が連携し、約2万件の悪性IPアドレス・ドメインを遮断、32名の容疑者を逮捕。警察庁も国内関連サーバーの特定と遮断を進め、国境を越えた協力体制の重要性が改めて示されました。
レポートの内容構成
今回のレポートには、以下の項目が掲載されています。
- カード情報流出事件の概況(2025年4-6月)
- 業種・商材別、情報流出期間別事件数・流出件数
- ECにおける不正利用の概況(2025年4-6月)
- クレジットカード不正利用被害額の推移
- ECサイト不正利用の傾向
- 政策の動向
スポーツクラブ運営会社公式オンラインショップのカード情報流出で内部犯行を警察が確認したケースなど、最新のカード情報流出事件トレンドと不正利用トレンドに関する解説も掲載されています。
公表スケジュール
「キャッシュレスセキュリティレポート」は毎年1月、4月、7月、10月(多少前後する場合あり)に公表されます。1月は前年7~9月、4月は前年10~12月、7月は1~3月、10月は4~6月のデータを公表しています。
- キャッシュレスセキュリティレポート(PCI DSS Ready Cloud):https://pcireadycloud.com/blog/category/cashless_security_report/
- キャッシュレスセキュリティレポート(Cacco):https://frauddetection.cacco.co.jp/media/data/11204/
レポート内には統計データに加えて、直近のカード情報流出事件のトレンド、不正利用のトレンドに関する解説を掲載します。
「キャッシュレスセキュリティレポート」は、こんな方にオススメです
- カード情報漏えいやクレジットカード不正などのECにおける不正利用の実態を知りたい。
- 自社の不正被害が、他社と比較して多いのかどうかを知りたい。
- 最新の不正手口を知りたい。
Caccoは、今後も、多様化する最新の不正手口に関する分析と研究を重ねるとともに、安心・安全なオンライン取引・ネット通販の環境づくりに貢献してまいります。
株式会社リンクについて
株式会社リンクは、業界最大級の稼動台数を持つ専用ホスティング「at+link」、クラウド型ホスティング「リンク・ベアメタルクラウド」を軸として、5年連続シェア第1位のクラウド型コールセンターシステム「BIZTEL」、セキュリティプラットフォームサービス「PCI DSS Ready Cloud」など、様々なサブスクリプション型サービスを提供しています。農系事業にも取り組んでおり、2011年10 月からは岩手県岩泉町にある自然放牧酪農場「なかほら牧場」を運営しています。
事業の詳細は、https://www.link.co.jp/ をご覧ください。
かっこ株式会社について
Caccoは、「未来のゲームチェンジャーの『まずやってみよう』をカタチに」という経営ビジョンを掲げ、セキュリティ・ペイメント・データサイエンス技術をもとに、アルゴリズム及びソフトウエアを開発・提供し企業の課題解決やチャレンジを支援することを目指しております。
オンライン取引における「不正検知サービス」を中核サービスとして位置づけ、不正ログインから不正注文対策まで対応可能な国内での導入実績数No.1の不正検知サービス「O-PLUX」や金融機関や会員サイトにおける情報漏洩対策の不正アクセス検知サービス「O-MOTION」、フィッシング対策サービス等を提供しております。
データサイエンスサービスでは、製造業やアパレル、建設業など様々な業種において、データ活用・分析を通じ、コスト削減・業務効率化・利益向上などに貢献しております。
- Original:https://www.appbank.net/2025/11/13/iphone-news/2864054.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部