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生成AIは「ほぼ毎日」使用が7割超。一方、購入は5,000円未満が最多に

生成AIサービスの利用実態調査2025のタイトル画像

 株式会社メディアグロースは12月16日、全国の10代~60代の男女350名を対象に実施した「生成AIツールの利用調査」の結果を発表しました。調査では生成AIの利用率のほか、生成AI経由での商品購入に関する購買行動も明らかになっています。

生成AIは日常生活に定着、77.1%が高頻度利用

 生成AIサービスの利用頻度については、「ほぼ毎日使っている」が約4割、「週数回程度」が約4割と、全体の約8割が月に数回以上、習慣的に生成AIサービスに触れていることが分かりました。

 調査結果によると、生成AIサービスは着実に日常生活に定着し、日々の行動サイクルの中に組み込まれつつあるということです。

ChatGPTが商品購入で最も活用、52.3%のユーザーが参照

 商品購入時に利用された生成AIサービスとして最も多かったのは『ChatGPT』で230件(52.3%)を占め、半数を超えるユーザーが購入判断の際にChatGPTを参照していることが分かりました。

 次いで『Google Gemini』が94件(21.4%)、『Microsoft Copilot』が40件(9.1%)と続き、主要なAIサービスが買い物の「比較・検討」に活用されている様子がうかがえます。

購入金額は5,000円未満が7割超、低価格帯が中心

 生成AIサービスを通じて購入した商品の金額帯については、「~999円」(146件)と「1,000~4,999円」(152件)を合わせて全体の71.5%が「4,999円以下」の低価格帯に集中していることが分かりました。

 この結果から、生成AI経由の購買行動は気軽に試せる低価格帯の商品やデジタルアイテム、サブスクリプション系の手軽な支払いが中心となっていることが推察されます。

 一方で、5万円以上の高額商品をAI経由で購入したケースも一定数見られ、AIが高価格帯商品の意思決定にも一部影響を持ち始めていることも示唆されます。

AI提案後も「公式サイトで最終確認」が過半数、直接購入は5.1%

 生成AIからリンク付きで商品をおすすめされた際の購買行動については、「公式サイトやECサイトで確認してから購入する」と回答した人が180件で全体の51.4%となっています。

 一方で、生成AIが提示したリンクから直接購入した人は18件(5.1%)と、利用者の多くが「最終確認」を経て購入に至っている実態が明らかになりました。

 また、「生成AI経由では購入しない(情報収集のみ)」という回答も43.4%あり、多くのユーザーが生成AIサービスから直接購買行動を起こすまでには至っていないことが分かります。

 これらの結果から、生成AIは商品認知や候補選定において強い影響力を持ちながらも、購入時には依然として「信頼性確認」や「価格比較」など、ユーザー自身による追加判断プロセスが重視されていることがうかがえます。

3人に1人がAIのおすすめで購入商品を変更

 当初購入を検討していた商品に対し、生成AIにおすすめされた商品に変更したかについては、「生成AIのおすすめ商品に変更した」人が114件(32.6%)と、約3人に1人がAIの提案を採用したことが分かりました。

 一方で、「変更せず当初の候補商品を購入」した人は144件(41.4%)と、過半数には届かないものの最も多く、AIの提案は参考にしつつも最終判断は当初の方向性を維持するユーザーが多くを占めています。

 また、「購入をやめた/決めかねている」が48件、「その他」が44件と、生成AIの情報によって再検討に入るケースも見られ、生成AIが購買行動に与える影響は「背中を押す」だけでなく、「見直しを促す」など多方向に及んでいることが示唆されます。

調査結果のまとめ

 今回の調査から、生成AIはすでに多くのユーザーにとって日常的に利用されるツールとなり、検索や比較検討の過程に深く入り込んでいることが明らかになりました。

 とくに、3人に1人が「ほぼ毎日」利用し、4人に3人が高頻度で生成AIに触れているという結果は、生成AIが生活インフラとして定着しつつある現状を示しています。

 一方、購買行動においては以下の特徴が見られ、生成AIは「商品認知」や「選択肢の拡大」には大きく寄与しつつも、最終判断ではユーザーの主体的な検討プロセスが維持されている状況が浮き彫りになりました。

 こうした結果は、生成AIが購買行動の「入口」として強い存在感を持ちながらも、信頼性や価格比較などの要素においては従来の購買行動が依然重要であることを示しています。

 今後、生成AIの提案精度やUI/UXがさらに洗練されるにつれ、「検索・比較・購入」のすべてのプロセスをAIが担う流れがどこまで進むのかが注目されます。

調査概要

メディアグロースのLLMO対策サービス

 日常的に浸透し始めている生成AIサービスにおいて、「生成AIに自社サービスやブランドを提示してもらうこと」が新たな集客チャネルとなり、昨今「LLMO対策」と呼ばれています。

 株式会社メディアグロースでは、「LLMO診断無料お試しプラン」を毎月20社限定で実施しているということです。LLMOコンサルティングは単発20万円~で提供されています。

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