
フラー株式会社は12月16日、アプリ市場分析サービス「App Ape」のデータをもとに、ファストフード・ラーメン・寿司・ファミレスなど外食チェーンアプリの利用動向を分析した「外食アプリ市場調査レポート2025」を公開しました。
調査の概要
本レポートでは、市場概況にくわえ性年代別構成、時間帯別の利用傾向、都道府県別の利用特徴、業態別カオスマップ、評価分布、主要アプリ紹介など、外食アプリの利用実態が多面的に可視化されています。
調査方法は「App Ape」による分析で、国内約40万台のAndroid端末から収集したサンプルデータのうち、一定の条件を満たすデータを抽出して分析されました。調査対象は2025年9月時点でMAU500以上のAndroidアプリのうち、Google Playカテゴリ「フード&ドリンク」または「ライフスタイル」に属し外食領域に関連すると判断されたアプリ、および外食業界に分類される企業が提供するアプリとなっています。
外食アプリ市場の実態
市場規模と利用特性
外食アプリは433個と一定規模があり、★4以上の高評価アプリも67個存在しています。
利用行動を見ると、1ヶ月あたりの利用個数は1.2個、1ヶ月あたりの利用時間は5.4分、1日あたりの利用時間は2.5分と全体平均と比べて低く、必要時にスポット利用されやすいカテゴリであることが分かります。
ユーザー属性の特徴
スマホユーザー全体と外食アプリ利用ユーザーの性年代別構成を比較すると、外食アプリは30~50代男性の割合が全体に比べて高い傾向が見られます。
利用時間帯の分析
外食アプリの利用は正午前後と18時前後にピークがあり、昼食・夕食行動を反映した利用傾向が明確です。
60代以上は午前11時にピークを迎えるほか、夕方の山が他の年代に比べてなだらかになっています。10代は一日を通じて他の世代に比べ低水準で推移するなど、年代による違いも見られます。
業態別カオスマップ
MAU上位80のアプリを業態別に分類したカオスマップでは、ラーメン、ファストフード、焼肉、寿司など17の業態に分類されています。外食各社がアプリを通じた顧客接点を強化している様子がうかがえます。
都道府県別の利用動向
外食アプリの利用者数を都道府県別に見ると、すべての地域で『マクドナルド』が1位となっています。2位には多くの地域で『ケンタッキーフライドチキン』が入り、ファストフード系アプリの利用が上位を占める傾向があります。
一方で、地域ごとに3位のアプリには違いがあり、北海道では『びっくりドンキー』、広島県では『スシロー』、福岡県では『ジョイフルアプリ』など、地域での店舗分布やブランド浸透度の差が利用動向に反映されていると考えられます。
アプリ評価の分析
アプリ全体と外食アプリの評価分布を比較すると、外食アプリは3.0以上3.5未満の評価が最も多く、全体より中間評価がやや多い傾向にあります。
レポート内容
本レポートは以下の7章で構成されています。
- 1章:外食アプリ市場の概況
- 2章:外食アプリ性年代別分析
- 3章:外食アプリ利用時間帯分析
- 4章:外食アプリカオスマップ
- 5章:外食アプリ都道府県別分析
- 6章:外食アプリ評価分析
- 7章:外食アプリの紹介
- 「外食アプリ市場調査レポート2025」ダウンロード:https://ja.appa.pe/reports/dining-appmarketreport-2025
App Apeについて
「App Ape」はフラーが提供するアプリ市場分析サービスです。スマホアプリの実利用データをもとに、アプリのユーザー動向に関するデータを提供しており、テレビにおける視聴率情報のスマホ版のような位置付けで、アプリが「いつ・誰に・どのくらい」使われているかといったデータが提供されています。
アプリのユーザー動向のデータにくわえ、アプリストア情報やユーザーの属性情報など横断的なデータを提供しており、市場・競合調査を始めとするアプリの企画・マーケティングに幅広くご利用いただけます。
アプリ開発会社や広告代理店・金融機関など、アプリに関わる様々なビジネスパーソンにご活用いただいており、これまでに500社以上の企業様にご利用いただいているということです。
- App Ape公式サイト:https://ja.appa.pe/
→ 新商品やクーポンの情報も! 最新グルメニュースのチェックはこちら!
→ 新商品やクーポンの情報も! 最新グルメニュースのチェックはこちら!
- Original:https://www.appbank.net/2025/12/18/casual-food/2888003.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部