
株式会社neumoは6月16日、”脳の聞く力”を鍛える聴覚トレーニングサービス「キクモア」の本格提供を開始したと発表しました。
「キクモア」は、加齢などによる”聞こえ”の悩みに対し、耳そのものではなく”脳の音声処理”に着目したトレーニングサービスです。スマートフォンを活用し、自宅で手軽に取り組めるゲーム形式のトレーニングを通じて、音を聞き取るために必要な聴覚機能の向上を目指しています。
「音は聞こえるのに言葉が聞き取れない」課題へのアプローチ
近年、難聴は認知症リスクを最大5倍高めるとされ、認知症の最大の要因とも考えられています。高齢化の進展に伴い「聞こえにくさ」に悩む人は増加している一方、その多くは”耳の問題”として捉えられ、補聴器などによる対処が中心となってきました。
しかし、「音は聞こえるのに言葉が聞き取れない」という課題は依然として多く、従来の手法では十分に解決しきれていない領域が存在しているとのことです。とくにレストランや駅、家族の団らんなど、周囲に複数の音がある環境では、会話の内容を理解することが難しくなるケースが少なくないといいます。
neumoは、脳神経科学の研究知見をもとに「聞こえ」は耳だけでなく脳による音声処理も重要である点に着目し、8年にわたる研究開発を経て「キクモア」を開発しました。
3つの数字を聞き取れますか?
「キクモア」の特長
「キクモア」は、音を聞き分けるゲーム形式のトレーニングを通じて、聴覚に関わる神経経路や脳の処理機能を鍛えます。特別な機器は不要で、スマートフォンのみで利用可能です。
シニア世代でも取り組みやすいシンプルな操作性を実現しており、自宅で継続しやすい設計となっているとのことです。
科学的根拠の面では、慶應義塾大学病院との共同研究を進めるなど、エビデンスに基づいたサービス開発が推進されています。
実際のトレーニングでは、雑音の中で音声を聞き取る能力について、S/N比で平均3.1dBの改善が確認されているとのことです(N=16)。また、約半数の利用者がトレーニング後にテレビの音量が小さくても聞こえるようになったと報告しているといいます。
なお、本サービスは医療機器ではなく、効果には個人差があります。
実際に利用した人の声
同社が公開している利用者の声には以下のようなものがあります。
補聴器を使っても、グループでの会話が聞き取れず困っていた82歳女性は、「気持ちが前向きになり、人と会おうと思うようになった」と話しているとのことです。
また、人数の多い会議で聞き取れないことが増え、会議が恐怖だったという65歳女性は、「キクモアでトレーニングを始めてから集中力が上がり、人との会話も怖くなくなっていた」と述べているといいます。
難聴の母親にキクモアを勧めた41歳男性は、「始めてから母は以前よりもポジティブになってとても嬉しい」とコメントしているとのことです。
サービス概要
「キクモア」はiPhone・Androidに対応しており、利用料金は月額6,600円(税込)からとなっています。
- キクモア公式サイト:https://kikumore.net/
- Original:https://www.appbank.net/2026/06/16/iphone-news/3031424.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部