株式会社TRACKSは6月22日、同社が運営するフリーBGMプラットフォーム「DOVA-SYNDROME」において、これまで禁止していた楽曲の演奏・歌唱利用を、YouTube・TikTokなどSNS上への投稿に限り解禁すると発表しました。
あわせて、楽譜配信サービス「ココミュ」との連携を開始し、一部楽曲の楽譜販売を順次開始するとのことです。
演奏・歌唱利用がこれまで制限されていた理由
「DOVA-SYNDROME」は楽曲数19,000曲以上、月間サイト利用者数50万人以上を誇る国内最大級のフリーBGMプラットフォームです。音源を利用した動画の月間視聴数は100億回を超えており、多くのコンテンツクリエイターに活用されています。
近年、SNSでは既存楽曲を自ら演奏・歌唱するUGC(ユーザー生成コンテンツ)文化が拡大しており、「DOVA-SYNDROME」の楽曲についても「演奏したい」「歌いたい」という要望が多数寄せられていたといいます。
しかし、これまでは演奏・歌唱利用を原則制限していました。その主な理由として、意図しない改変や不正転載・二次配布の防止、フリーBGMという性質上の権利処理の複雑さ、そして個別許諾確認や問い合わせへの対応体制の構築が困難だったことが挙げられています。
演奏リクエストがとくに多く寄せられていた楽曲として、もっぴーさうんどさん作曲の「ながれぼし」やしゃろうさん作曲の「2:23 AM」などが例示されています。
2:23 AM @ フリーBGM DOVA-SYNDROME OFFICIAL YouTube CHANNEL
ながれぼし @ フリーBGM DOVA-SYNDROME OFFICIAL YouTube CHANNEL
解禁によって目指す3つの価値
今回、法人による運営体制の強化と外部連携によって規定の整備が実現し、SNS上での演奏・歌唱コンテンツの正式解禁が可能になったとのことです。
同社は今回の解禁を通じて、3つの価値の実現を目指すとしています。
1点目は、BGM作曲家のアーティストとしての認知拡大です。これまでは「メロディは知られているが、曲名も誰が作ったかも知られていない」という状況が続いていました。演奏・歌唱を通じて作曲家の名前が広まることで、BGM作曲家をアーティストとして確立し、ファン育成の土壌を作ることを目指すとしています。
2点目は、楽譜販売サービス「ココミュ」との連携による演奏サポートです。公式楽譜を提供することで、楽曲の価値を正しく伝え、演奏者の活動を支援するとのことです。
3点目は、従来の利便性を維持した収益還元モデルの構築です。動画制作者が無料で安心して利用できるという従来の特徴は損なわず、演奏による付加価値や楽譜販売などの新規収益を作曲家に還元する仕組みを構築するとしています。
楽譜販売サービス「ココミュ」との連携
「ココミュ」は、YouTubeなどで活動する演奏クリエイターと親和性が高く、演奏動画と連動した楽譜販売を特徴とする楽譜プラットフォームです。グローバル楽譜販売プラットフォーム「mymusic5」などを展開するMPAGグループのサービスで、所有楽譜数は約12万曲、月間サイト利用者数は約20万人、販売アーティスト数は約2,300名となっています。
なお、演奏・歌唱利用の対象範囲や禁止事項などの詳細については、「DOVA-SYNDROME」上に公開されている音源利用ライセンス・FAQで確認できます。
- DOVA-SYNDROME公式サイト:https://dova-s.jp/
- ココミュ公式サイト:https://kokomu.jp/
- Original:https://www.appbank.net/2026/06/23/iphone-news/3036471.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部