
クリニックフォアグループは7月24日、長期休暇中の体調不良と受診に関する実態調査の結果を発表しました。調査は全国の20〜59歳の働く男女800名を対象に実施されたとのことです。
今年のお盆は有給休暇を活用すると最大9連休(8月8日〜8月16日)となりますが、同社の発表によると、長期休暇中に体調を崩した経験がある人のうち42.7%が「受診難民」、31.5%が「受診ガマン」に該当し、あわせて74.2%が必要な受診にたどり着けていない実態が明らかになりました。
なお、同リリースでは、長期休暇中に体調を崩した際に医療機関の休診等で受診できなかった・受診を諦めた状態を「受診難民」、受診すべき(したい)と思いながら手間や体調不良のつらさから我慢してしまう状態を「受診ガマン」と定義しています。
長期休暇中に体調を崩した経験者は約4割
調査結果によると、長期休暇(夏休み・お盆・シルバーウィーク等)中に自身が体調を崩した経験があると回答した人は全体の37.8%となっています。
移動や生活リズムの変化、疲れの蓄積が重なる長期休暇は、日常よりも体調を崩しやすい時期であることがうかがえるとのことです。
42.7%が「受診難民」、31.5%が「受診ガマン」
体調を崩した経験がある人(n=302)にその際の医療機関の受診状況を聞いたところ、「受診できなかった・受診を諦めた」(受診難民)が42.7%、「受診しようとせず我慢した」(受診ガマン)が31.5%という結果になりました。
あわせて74.2%が、体調を崩した際に必要な受診にたどり着けていないことになります。本来は受診したいのに、受診の手間や体調不良そのもののつらさから我慢してしまう「受診ガマン」は、体調を崩した人の約3人に1人にのぼる計算です。
受診に困った時期は「お盆」「夏休み」が2トップ
受診に困った時期(複数回答)は「お盆休み(8月中旬)」が52.2%、「夏休み期間(7月中旬〜8月上旬)」が47.3%と突出しており、まさにこれから迎える時期が受診の壁が最も高くなる2大シーズンであることがうかがえるとのことです。
受診しようとして困った理由(複数回答/n=129)は、「かかりつけ医が休診していた」が48.1%、「近くに開いている病院が見つからなかった」が38.0%、「見つかったが待ち時間が非常に長かった」が36.4%、「旅行先・帰省先で病院の探し方がわからなかった」が28.7%と続いています。
帰省先・旅行先での受診に55.3%が不安
帰省先・旅行先で体調を崩した場合の受診について、全体の55.3%が「不安を感じる」(非常に+やや)と回答しました。
一方で、保険証が使えるオンライン診療(オンライン保険診療)の利用経験者は16.0%にとどまっています。「名前は知っているが検討したことはない」(48.4%)、「全く知らない」(29.3%)を合わせると77.6%が未検討という結果です。
長期休暇中の受診手段として、十分に認知されていない実態がうかがえます。
同社の監修医は、体調を崩した方の7割超が受診できなかった、あるいは受診せず我慢していたことに触れ、「受診するほどではないと感じる症状でも、経過の中で悪化したり長引いたりすることがあります。もし『念のため相談したい』と思ったときは、オンライン診療も選択肢のひとつとしてご活用ください」とコメントしています。
また、入念な身体診察や検査・処置が必要な場合は対面での診療が適しているとし、緊急性が高いと考えられる症状の場合は、連休中も開いている医療機関の対面受診や、受診の判断に迷った際の「救急安心センター事業(#7119)」の活用を呼びかけています。
意識が朦朧とする・激しい呼吸困難など重篤な症状がみられる場合は、ためらわず救急要請(119番)を行うよう案内されています。
旅行先・帰省先で慌てないための5つの備え
同リリースでは、長期休暇を安心して過ごすための備えとして、以下の5点が紹介されています。
- 保険証(マイナ保険証)を旅行バッグに入れておく
- 常備薬の確認と、処方薬を「切らさない」準備をしておく
- 滞在先の「休日当番医」と相談窓口を確認しておく
- 迷ったら#7119、緊急時は119番に連絡する
- 万が一に備えオンライン診療アプリをダウンロードしておく
常備薬については、飲み慣れた処方薬が休暇中に切れそうな場合、休暇前にかかりつけ医やオンライン診療を受診しておくことが大切だとしています。お薬手帳(アプリ可)を持参すると旅先での診察がスムーズになるとのことです。
- 常備薬のオンライン保険診療:https://www.clinicfor.life/on/ins_d07_v05/
子どもの急な体調不良の相談には、全国対応の「子ども医療電話相談(#8000)」も利用できるとのことです。
アプリについては、体調を崩してからダウンロードやアカウント登録を行うのは負担になるとして、クリニックフォアの「クリフォアアプリ」など、かかりつけ医のオンライン診療アプリを事前に入れて登録を済ませておくと、いざという時の備えになるとしています。
- クリフォアアプリ:https://health.clinicfor.life/app
オンライン保険診療の仕組みと費用の目安
クリニックフォアのオンライン保険診療は、マイナ保険証を使ってスマホで受診できる保険診療です。自宅だけでなく帰省先や旅行先からも受診でき、土日祝日・長期休暇中も診療しているとのことです(診療時間は日により異なります)。
受診のステップは、スマホから24時間ネット予約が可能で、15分単位の予約制となっており空きがあれば当日受診もできます。予約時間になるとビデオ通話で医師の診察を受けられ、保険証(マイナ保険証対応)とクレジットカードが必要です。
薬の受け取りは、近くの調剤薬局を指定するか指定住所への配送を選べます。東京23区と神奈川県川崎市では、当日16:15までのオンライン診療枠を予約し、薬剤師によるオンライン服薬指導を17:00までに済ませた場合に限り、当日受け取りサービスも利用できるとのことです。
費用の目安(3割負担の場合)は、初診が診察料830円〜1,350円にシステム利用料1,000円(税込)をくわえた合計1,830円〜2,350円、再診が診察料240円〜1,470円にシステム利用料1,000円(税込)をくわえた合計1,240円〜2,470円となっています。システム利用料は保険診療の適用外で、お薬代は別途、受け取り薬局での支払いとなります。
保険診療で受診できる主な症状として、内科では風邪・発熱・喉の痛み、頭痛、胃痛・腹痛、嘔吐・下痢・便秘、生理痛などが挙げられています。皮膚科ではアトピー性皮膚炎、ニキビ、湿疹・かゆみ・かぶれ、虫刺され、水虫(爪水虫を除く)、アレルギー科ではアレルギー性鼻炎、喘息・長引く咳、じんましんなどが対象となっています。
なお、検査や触診が必要な場合は医師の判断により対面の医療機関を案内することがあるほか、小児科の標榜はなく、受診の目安は内科・アレルギー科が10歳以上、皮膚科が6歳以上とされています。突然の強い症状や緊急性が高い症状の場合は、対面診療や救急受診が望ましいケースがあるとのことです。
調査概要
調査は「長期休暇の体調不良と受診に関する調査」として、インターネットリサーチの手法で実施されました。調査対象は全国の20〜59歳の有職男女で、有効回答数は800名(0〜12歳の子育て層400名/子どもなし・13歳以上400名)となっています。調査期間は7月10日〜7月13日で、調査主体はクリニックフォア(調査委託先:ネオマーケティング)です。
- Original:https://www.appbank.net/2026/07/25/iphone-news/3063408.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部