株式会社ジェーシービー(JCB)とトレンドマイクロ株式会社は8月6日、フィッシング詐欺やクレジットカードの不正利用対策に向けて両社の連携を強化し、JCBカード会員専用WEBサービス「MyJCB」のスマートフォンアプリに、トレンドマイクロの生成AIによる詐欺判定チェック機能「詐欺チェック」への常時アクセス導線を新設したと発表しました。
同機能は8月6日より、MyJCBアプリ利用者が常時アクセス・利用できるようになっています。
「詐欺チェック」機能の概要
「詐欺チェック」は、メール、SMS/MMSやSNSなどのメッセージ、Webサイト、オンライン広告のスクリーンショットを送信すると、生成AIがこれらのコンテンツに詐欺の兆候が含まれていないか分析・判定する機能です。
疑わしいリンクやメールアドレス、電話番号などの情報を入力して、詐欺の可能性をチェックすることも可能とのことです。
万が一詐欺の懸念があると判定された場合には、推奨する対策が提案されるとのことです。同機能の利用によって、メールやSMS/MMS、SNSで届いたメッセージの詐欺の可能性を確認し、詐欺被害のリスクを未然に防ぐことができるとされていますが、すべての詐欺から保護できるわけではないとのことです。
「詐欺チェック」機能の利用の流れ
利用の流れは以下の3ステップとのことです。
1. MyJCBアプリ内の「詐欺チェック」をタップ 2. 疑わしいコンテンツを送信して確認 3. 診断結果と診断結果に関する詳細の解説を確認
背景にあるフィッシング被害と不正利用の増加
国内のフィッシング報告件数は2025年に過去最多の約245万件を記録し、前年比で約1.43倍に増加したとのことです。2026年に入っても高止まり傾向が続いているとのことです。
クレジットカード・信販分野はフィッシングの標的とされる割合が最も高い分野の一つで、2026年5月の月次報告書では分野別で最多の約47.8%を占めているとのことです。フィッシングによって窃取されたカード情報は、不正利用につながる可能性があるとされています。
2025年のクレジットカード不正利用被害額は510.5億円で、2024年の555.0億円からは減少したものの、依然高い水準が続いているとのことです。
実証実験を経て常設提供へ
JCBとトレンドマイクロは2025年8月20日に不正対策強化に向けた協業を発表し、その第一弾としてMyJCBアプリの一部利用者を対象に「詐欺チェック」機能の実証実験を実施しました。実証実験は第1回が2025年8月20日から同年11月19日まで、第2回が2025年12月12日から2026年2月28日まで行われたとのことです。
実証実験期間中には延べ6,000名以上のJCBカード会員が同機能を利用したとのことです。利用者からは「詐欺メールだと確認できて良かった」「最近詐欺が増えているので、開いてもいいメールなのか確認できるのが良かった。これで安心してメールを開けると思う」といったコメントが寄せられたとのことです。
この実証実験の実績・結果を踏まえ、協業の第二弾として「詐欺チェック」機能が常設で提供される形になりました。両社は今後、JCBカード会員や日本のデジタル社会の安全・安心を支えるため、連携を強化しながらさまざまなセキュリティ施策を拡大する予定とのことです。
「MyJCB」について
「MyJCB」は、利用金額やポイント残高の確認、安全・安心をサポートするメール配信など、JCBカード会員専用のWEBサービスです。スマートフォンで使えるMyJCBアプリも用意されており、直近のカード利用状況をグラフで表示する機能や、支払い明細の並び替え・キーワード検索・集計、不正使用検知に関するPUSH通知など、アプリならではの機能も備えています。
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- Author:Appbank編集部