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クラウドAIへの送信前に機密度を自動判定! AIガバナンスアプリ『Covenant Personal Edition』がMac版に対応

エクサポリシー合同会社は8月24日、個人と専門職向けのAIガバナンス・デスクトップアプリ『Covenant Personal Edition』のMac版を発表しました。同社は8月20日にMac App Storeで同アプリのMac版提供を開始しており、8月1日に提供を開始したWindows版と合わせて主要なデスクトップ環境に対応した形です。

「AIに何を入力してよいか」という課題への対応

生成AIの業務利用が広がる中、守秘義務やNDAのもとで働く個人事業主やフリーランス、士業などの実務者にとって、どの情報をクラウドAIに送ってよいかの線引きは、これまで個人の記憶や注意力に頼る部分が大きかったとのことです。

同社の発表では、AIの利用にあたって人間の判断を介在させることや、記録を残して説明できるようにすることの重要性が国内外で指摘されているといい、利用者自身がルールを定めて記録を手元に残すための手段は限られていたとしています。

製品概要「止める」のではなく「仕分ける」設計

『Covenant Personal Edition』は、クラウドAIに送信する前に、入力内容の機密度を手元のローカルAIで評価し、ユーザーが定めたポリシーに従って送信先を仕分けるデスクトップアプリです。

同社は「評価はAI、判定はポリシー、最終判断は人間」という役割分担を設計の軸としており、機密度の高い内容は手元のローカルAIで処理し、それ以外は最新のクラウドAIへ振り分けるとのことです。

送信前の評価と仕分け

入力内容をローカルAIが評価し、ユーザーが設定したポリシーが送信先をローカルかクラウドかで判定します。機密を含むやり取りをPCの外へ出さずに処理できるとしています。

ポリシーを育てる仕組み

何を機密として扱い、どこへ送るかというルールはYAML形式で記述され、ユーザー自身が設定しながら育てていく仕組みになっています。

手元に残る証跡

送信の記録は利用者のPC内に保存され、いつ・何を・どこへ送ったかを後から確認できるとのことです。同社サーバーにデータを預からない設計だとしています。

複数のAIを1本のポリシーで管理

複数のクラウドAIとローカルAIを横断し、同じルールで扱える点も特徴に挙げられています。

Mac版で使えるようになったユニファイドメモリ構成

Mac版で新たに対応したのは、Appleシリコン搭載Macのメモリ構成です。CPUとGPUがメモリを共有する構成のため、専用グラフィックスカードを増設せずに搭載メモリの範囲でローカルAIを動かせるとのことです。

同社が公開している推奨環境では、標準的な16GBのメモリから動作し、24〜32GBでより快適に利用できるとしています。詳細はサポートページの推奨環境で案内されています。

デモ動画で実際の画面と動きを公開

アプリの起動から、通常の入力が処理される様子、個人情報を含む入力が送信前に止まる様子、監査レポートで送信記録を確認するまでの流れを収録した約3分半のデモ動画が公開されています。動画に登場する氏名・電話番号はすべて架空のもので、処理時間は環境により異なるとのことです。

提供形態と価格

Mac版はMac App Storeで配布されており、対応環境はmacOS 13(Ventura)以降、Appleシリコン搭載Macです。利用にはOllamaやLM Studioなどのローカルフェーズ基盤と対応モデルのインストールが必要としています。

アプリ自体は無料でインストールでき、機能の利用にはアプリ内の月額プラン(月額5,000円・税込)の購入が必要です。

Windows版はMicrosoft Storeで提供されています。

AIモデルカードなど透明性への取り組み

同製品では、使用するAIモデルと判定の仕組みを開示する「AIモデルカード」、配布物の検証情報、サポート方針がサポートページで公開されています。判定結果を保証するのではなく、利用者が自分で確かめられる材料を開示する方針だとしています。

製品の設計思想やローカルAIを業務で使う際の考え方については、技術情報共有サービスZennの同社Publicationでも解説記事が公開されています。

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