
Appleは8月25日、M5 MaxとM5 Ultraを搭載した新しい『Mac Studio』を発表しました。同日より予約注文が開始され、9月22日から販売が開始される予定です。
新型Mac Studioは最大4.3倍高速なAIパフォーマンス、最大2倍高速なストレージ、最大1.8倍高速なグラフィックス、最大1.3倍高速なCPU速度を実現しているとのことです。コンパクトなデザインを維持しながら、クリエイターやデベロッパ、AI研究者、データサイエンティスト向けの処理能力を大幅に強化したモデルとなっています。
Appleの最高ハードウェア責任者を務めるジョニー・スルージ氏は「パワフルなM5 MaxとM5 Ultraの驚くような機能を備えたMac Studioは、デスクトップコンピューティングの新たな時代を切り開き、プロのワークロードやフロンティアクラスのモデルを用いたAI推論に大幅なパフォーマンスの向上をもたらします」とコメントしています。
オンデバイスAI性能が大幅に向上
新型Mac Studioでは、各GPUコアにNeural Acceleratorが組み込まれ、行列乗算処理が高速化されています。M5 Maxは前世代と比較して最大3.9倍高速なAIパフォーマンスを実現し、M5 Ultra搭載モデルはM3 Ultraと比較して最大4.3倍、M1 Ultraと比較すると最大9.8倍というピーク時AI演算性能を発揮するとのことです。
最大512GBのユニファイドメモリと、前世代より50%向上した1.2TB/sのメモリ帯域幅の組み合わせにより、大規模なAIモデルを完全にデバイス上で実行できるとしています。
Thunderbolt 5とRDMA(Remote Direct Memory Access)への対応により、複数のMac Studioシステムをクラスタ化することも可能です。4台のMac Studioで構成されるクラスタは、単一システムと比較して最大3倍高速なAI推論を実現するとのことです。
開発面では、Appleシリコン上でAIモデルを構築・実行・デプロイするための新フレームワーク「Core AI」と、オープンソース機械学習フレームワーク「MLX」が用意されており、Xcodeと組み合わせることでAI開発の一連の工程をカバーするプラットフォームとなっています。
M5 Max搭載モデルの仕様
M5 Max搭載のMac Studioは、6つのスーパーコアと12の高性能コアを備えた18コアCPUを搭載しています。GPUは最大40コアで、前世代より最大50%高速化しているとのことです。ユニファイドメモリは最大128GB、メモリ帯域幅は最大614GB/sとなっています。
新型Mac Studioには第3世代のハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングも搭載され、3DやVFX、デザインワークフローにおけるライティングや反射、シャドウ表現が高速化されています。メディアエンジンはH.264、HEVC、ProRes、AV1のハードウェアアクセラレーテッドデコードに対応し、非圧縮8K映像のカラーグレーディングにも対応しているとのことです。
M5 Max搭載モデルの性能について、同社の発表では以下の結果が示されています。
- LM StudioでのLLMプロンプト処理:M1 Max搭載モデル比で最大10.7倍高速、M4 Max搭載モデル比で3.9倍高速
- テキストからの画像生成:M1 Max搭載モデル比で最大7.4倍高速、M4 Max搭載モデル比で最大3.5倍高速
- Blackmagic Design DaVinci Resolve StudioのMagic Mask:M1 Max搭載モデル比で最大5.3倍高速、M4 Max搭載モデル比で最大3倍高速
- Oxford Nanopore MinKNOWでのDNAシークエンシングのベースコール:M1 Max搭載モデル比で最大3.5倍高速、M4 Max搭載モデル比で最大1.9倍高速
M5 Ultra搭載モデルの仕様
M5 Ultra搭載のMac Studioは、12のスーパーコアと24の高性能コアを備えた最大36コアCPUを搭載し、M3 Ultra比で最大1.3倍高いマルチスレッドパフォーマンスを発揮するとのことです。GPUは最大80コアで、Ultraチップとして初めてNeural Acceleratorを搭載し、M3 Ultra比で最大4.3倍のピーク時AI演算性能を実現しています。
ユニファイドメモリは最大512GB、メモリ帯域幅は1.2TB/sとなっています。M5 Ultraのメディアエンジンはビデオエンコード・デコードブロックがM5 Maxの2倍搭載されており、最大33本の30fps・8K ProRes 422ストリームを同時再生できるとのことです。
M5 Ultra搭載モデルの性能について、同社の発表では以下の結果が示されています。
- Foundry NukeでのCopyCatのMLトレーニング:M1 Ultra搭載モデル比で最大15.4倍高速、M3 Ultra搭載モデル比で最大3.3倍高速
- LM StudioでのLLMプロンプト処理:M1 Ultra搭載モデル比で最大9.8倍高速、M3 Ultra搭載モデル比で最大4倍高速
- テキストからの画像生成:M1 Ultra搭載モデル比で最大8.2倍高速、M3 Ultra搭載モデル比で最大4.3倍高速
- Maxon Redshiftでのシーンレンダリング:M1 Ultra搭載モデル比で最大4.7倍高速、M3 Ultra搭載モデル比で最大1.7倍高速
ストレージと接続性も強化
新型Mac Studioは、PCIe Gen 6上に構築された次世代SSDアーキテクチャにより、ストレージパフォーマンスが前世代比で最大2倍高速化されています。Thunderbolt 5ポートは最大120Gb/sの転送速度に対応し、高性能な周辺機器やディスプレイ、PCIe拡張シャーシ、外部ストレージの接続が可能です。
Appleが設計したN1チップにより、Mac Studioとして初めてWi-Fi 7とBluetooth 6が搭載されています。USB-C経由でのGenlock対応も新たにくわわり、iPhone 17 Proなどのプロ向けカメラキャプチャとの正確な同期が可能になったとのことです。ディスプレイは最大8台、またはフル5K解像度・120HzのStudio Display XDRを最大4台まで接続できます。
macOS 27との連携で機能がさらに拡張
新型Mac Studioは、今秋提供予定のmacOS 27によってさらに機能が拡張されるとのことです。新しいパーソナルアシスタント「Siri AI」は、メッセージやEメール、写真からのパーソナルコンテクスト活用や、複数アプリにわたるタスク処理に対応しています。
Apple Intelligenceの新機能として、Safariでのブラウズカスタマイズ、ショートカットアプリでの自動オートメーション作成、写真アプリの先進的な編集機能などが追加されるとのことです。macOS 27はApple Beta Software Programを通じてパブリックベータ版が提供されています。
再生素材を活用した環境対応
新型Mac Studioは、筐体に100%再生アルミニウム、すべてのマグネットに100%再生希土類元素を使用しており、全体の35%に再生素材が使用されているとのことです。製造工程では風力や太陽光などの再生可能エネルギーを40%使用しているということです。
価格と購入方法
M5 Max搭載Mac Studioの価格は419,800円(税込)から、学生・教職員価格は385,800円(税込)からとなっています。M5 Ultra搭載Mac Studioの価格は949,800円(税込)から、学生・教職員価格は880,800円(税込)からです。
新型Mac Studioは8月25日よりapple.com/jp/storeおよび米国を含む30の国と地域のApple Storeアプリで予約注文が開始されています。9月22日からはApple Store直営店とApple製品取扱店でも販売が開始される予定です。512GBユニファイドメモリを搭載したモデルは10月後半に追加される予定となっています。
現在使用しているコンピュータは、Apple Trade Inで下取りに出すことで新しいMacの購入価格に充当できます。詳しいカスタマイズ構成オプションはMac Studio公式ページで確認できます。
- Mac Studio公式ページ:https://www.apple.com/jp/mac-studio/
- Apple Store:https://www.apple.com/jp/store
- 学生・教職員価格ストア:https://www.apple.com/jp-edu/store
- Apple Trade In:https://www.apple.com/jp/shop/trade-in
- AppleCare:https://www.apple.com/jp/applecare/
- macOS公式ページ:https://www.apple.com/jp/os/macos/
- Apple Beta Software Program:https://beta.apple.com/
iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
- Original:https://www.appbank.net/2026/08/25/goods-books/3087304.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部