
kakeru kon氏は8月18日、iOS向けストーリーアプリ「あの村について ―記者からの報告―」を8月19日に公開すると発表しました。
同作は、消えかけた集落を巡る連載のため山あいの村へ向かった記者から、写真と短い報告が実際の時間に沿って届き続けるという内容です。対応機種はiPhone(iOS 16.4以降)となっています。
記者が向かう「昼床村」、動かない人口412人の謎
物語の舞台となるのは、文献に一行しか出てこない「昼床村」という集落です。地形図にも名前がなく、役場の統計では何度数え直されても人口が412人のまま一人も動いていないという設定になっています。
記者は取材の間、旧知の間柄である読者に宛てて写真と短い報告を送り続けますが、村の様子は日を追うごとに静かに、少しずつおかしくなっていくということです。
まとめ読み不可、実時間で届く物語という仕掛け
同作最大の特徴は、物語が実際の時間に沿って配信される点です。山奥の村へ取材に向かった記者からメッセージと写真が少しずつ届く仕組みで、まとめ読みはできず、続きは翌日以降を待つ必要があります。
夜遅くに写真が届くこともあれば、丸一日連絡が来ないこともあるとのことで、「連絡が来ない」こと自体も物語の一部として組み込まれているということです。
入力欄はあっても使えない、読者は「読むだけ」の存在
画面はチャットアプリのような見た目になっていますが、入力欄は最初から使用できません。記者を励ますことも、引き返すよう伝えることも、通報することもできない仕様となっています。
読者にできるのは届いたものを読むことだけで、この「何もできなさ」を体験の中心に据えたということです。
ホーム画面ウィジェットに残り続ける最新の一枚
届いた写真はホーム画面のウィジェットにも表示される仕組みです。アプリを開いていない時間にも、村の景色が日常に紛れ込んでくる作りになっています。
ジャンプスケアなし、静かな怪談ホラーとしての質感
驚かせる演出(ジャンプスケア)や大音量、突然現れる顔、画面のフラッシュといった手法は使われていません。効果音は用意されているものの、静かに鳴るものだけということです。
写真は古い家庭用ビデオのような粗い質感で統一されており、記録として淡々と積み上がっていく手触りを重視したとのことです。
価格と配信形態
価格は基本無料で、アプリ内課金が用意されています。村に入る前の「前日譚」は購読なしで読むことができ、本編は月額480円の自動更新制で、初めて購読する場合は1週間の無料お試しが付くとのことです。
開発者はIto Kentoとなっています。
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- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部