
株式会社コンプラスは9月1日、オフラインでも避難誘導から受付支援までを可能にするスマートフォン防災アプリ『NIGERU(ニゲル)』の一般提供を開始したと発表しました。
通信が繋がらない状況でも避難先へ誘導
『NIGERU』は、災害発生時にネットが繋がらない状況であっても、スマートフォン端末内の位置情報を活用して最寄りの避難先を自動で優先検索し、コンパス機能で誘導する防災アプリです。
通信障害や停電などの災害時でもオフラインで動作する点が特徴となっています。
阪神・淡路大震災の教訓から誕生した開発背景
同社によると、阪神・淡路大震災では激しい通信遮断と停電により従来の防災ツールや機材が機能せず、多くの被災者が手ぶらのまま避難を余儀なくされたということです。この教訓から「通信がない環境でも、避難先を検索し誘導する仕組み」の必要性を痛感し、1995年よりオフライン避難誘導の構想・研究を開始したとのことです。
ガラケー時代を経て、スマートフォンの普及とともにオフライン避難誘導アプリ『NIGERU』が誕生したと説明されています。
その後、東日本大震災での現場対応を経て、手ぶら避難者をはじめ外国人・観光客・要配慮者への配慮を含めた、すべての避難者を受け付ける仕組みの重要性を再確認し、ICカードとスマートフォンを活用したオフライン「避難者受付支援システム」(特許技術)へと機能を強化したということです。
同社によれば、この特許技術を導入した「スーパーひなん訓練」は2015年に消防庁全国技術大会へ採用され、NHKの報道番組でも紹介されたとのことです。これまで特定事業者向けに限られていた技術を地域社会のインフラとして広げるため、公式ストアでのスマートフォン専用アプリとしての一般提供に至ったと説明されています。
『NIGERU』の主な機能
防災機能(オフライン対応)
通信遮断時でも、端末の位置情報をもとに周辺の避難先を自動で優先検索します。コンパス機能により直感的な避難行動をサポートするとのことです。
練習・日常利用機能
普段から通勤・通学路の確認や家族・友人との避難練習、職場での訓練に活用できます。「マイ地点登録」機能により、日常から備える習慣づくりに役立てられるとのことです。
気象情報配信(オンライン時のみ)
現在地および避難先周辺の最新気象情報をリアルタイムで配信・表示する機能です。
避難者受付支援システム(受付機能)
マイナンバーカード、交通系ICカード、運転免許証、社員証、ホワイト無地カードなど身近なICカードとスマートフォンのみで、現場での避難者受付を完結できる機能です。通信環境がない状況でも動作するとのことです。
事業者・自治体向け「NIGERU災害サーバー」機能
事業者や自治体、ボランティア団体向けには、「NIGERU災害サーバー」機能が用意されています。
施設受付(オフライン版)
通信が途絶えた現場でも、スマホとICカードを使って避難者の受付管理が行える機能です。
広域管理(オンライン版)
全国約19万箇所の避難所データと連携し、広域の避難状況を一元管理できる専用画面が提供されます。
避難所データ連携(API提供)
オフライン環境でも閲覧可能な「全国自治体リスト」「全国避難所リスト」のデータが提供されます。
専用アプリ開発(OEM提供)
『NIGERU』の機能を、自治体や企業独自の「専用防災アプリ」として導入できるとのことです。
サービス概要と入手方法
『NIGERU』の価格は無料です(事業者向け機能は要問い合わせ)。対応言語は日本語(2026年9月現在)となっています。
App StoreまたはGoogle Playからダウンロードして利用できます。Google Play版は公開準備中とのことです。
- 遠井さんは青春したい! 下巻:本記事とは無関係のため記載なし
なお、App Store配信ページのURLについては現時点でアクセスができない状態が確認されているため、利用希望者は今後の公式案内を確認することが推奨されます。
- 株式会社コンプラス公式サイト:https://www.compras.jp
- Original:https://www.appbank.net/2026/09/01/iphone-news/3092412.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部