
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会は9月15日、「日本ゲーム大賞2026」年間作品部門の発表授賞式を開催し、大賞に『ぽこ あ ポケモン』(株式会社ポケモン)が決定したと発表しました。
同賞は2025年6月1日から2026年5月31日までに日本国内で発売された作品を対象に、一般投票と選考委員会の審査を経て各賞を決定するもので、今回で開催30回目を迎えたとのことです。授賞式では、ハラミちゃんのピアノ演奏で大賞が発表され、Kis-My-Ft2の宮田俊哉さんがプレゼンターとして登壇しました。
宮田さんは受賞作について「僕自身30年前にポケモンが発売されて、その時からずっとポケモンが好きでプレイをしていますが、初めて会った人に『ポケモン何世代?』と聞くほど会話の入り口になるくらい30年続いているゲームは本当に素晴らしいなと感じています」とコメントしました。
続けて「このゲームを制作した方だけでなくプレイをしている全ての方におめでとうと伝えたいです」と大賞作品への想いを語りました。
年間作品部門の各賞が決定
大賞「ぽこ あ ポケモン」
『ぽこ あ ポケモン』は、ポケモン初のスローライフサンドボックスゲームです。トレーナー視点やバトルといったこれまでのポケモンならではのゲームシステムから離れ、スローライフ・サンドボックスという視点からポケモンの新たな遊び方を提示している作品だということです。
出会ったポケモンのわざを使って街を開拓したり、野菜を育てて料理をしたりと、ポケモンとの過ごし方はすべてプレイヤーの自由になっているとのことです。現実の時間と連動する世界での自由気ままなスローライフ体験に、多くのユーザーから「癒された」「やめられない」といった声が寄せられ、大賞受賞につながったということです。一般投票では5歳から79歳までの幅広い層から投票が集まったとのことです。
ブレイクスルー賞「PRAGMATA」
『PRAGMATA』(株式会社カプコン)は、パズルとアクションが融合した新感覚SFアクションアドベンチャーゲームです。月面で遭難した調査員ヒューと、アンドロイドの少女ディアナが力を合わせて地球への帰還を目指す物語となっています。
同作最大の特徴は、パズルと戦闘をリアルタイムで組み合わせた独自のバトルシステムです。ディアナが「ハッキング」で敵ボットの装甲を解析・解除し、ヒューが多彩な武器で弱点を攻撃するという、二人を同時に操作する新たな戦闘体験を提供している点が選考委員会で評価されたとのことです。
ムーブメント賞「めっちゃカメレオン」
『めっちゃカメレオン』(株式会社LEMORION)は、自分の体にペイントを施し周囲に溶け込むかくれんぼゲームです。プレイヤーはハンターとカメレオンに分かれて対戦し、カメレオンは周囲の色や物体に似せたボディペイントで身を隠し、ハンターは制限時間内に隠れたカメレオンを見つけ出して倒すルールとなっています。
誰でも理解できるシンプルなルールと駆け引きの楽しさが支持され、リリースから約2カ月で全世界での販売本数が2,000万本を突破したということです。この短期間での広がりが評価され、ムーブメント賞の受賞につながりました。
特別賞「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」
特別賞には、2007年発売のゲームソフト『スーパーマリオギャラクシー』の世界観を基にしたアニメーション映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』が選ばれました。2023年公開で全世界13億ドル以上の興行収入を記録した前作「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」に続く大ヒットとなったとのことです。
ゲームを起点としたIP展開により、これまでゲームに触れていなかった層に新たなきっかけを提供し、日本発コンテンツとして世界的な評価を得た点が評価されたということです。
経済産業大臣賞は「ポケットモンスター」
経済産業大臣賞には、シリーズ全体としての『ポケットモンスター』が選ばれました。1996年に株式会社ゲームフリークが開発したゲームボーイ用ソフト『ポケットモンスター 赤・緑』が発売され、交換や対戦、コレクション要素などそれまでにない遊びを生み出したことが評価の背景にあるとのことです。
1997年には日本国内で、翌1998年には北米でテレビアニメの放映が始まるとともにゲームの発売も進み、「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」の公開を経て世界的な人気コンテンツへ成長しました。ゲームを起点にカードゲーム、アニメ、映画、ライセンス商品など多彩な分野へ展開し、世代や国・地域を越えて支持される文化を築いてきたと同協会は説明しています。
2016年配信開始の『Pokémon GO』はARゲーム・位置情報ゲームの普及に大きく貢献し、近年も『Pokémon Sleep』『Pokémon Trading Card Game Pocket』『ぽこ あ ポケモン』『Pokémon Champions』など派生コンテンツが話題を集めています。
『ポケットモンスター 赤・緑』発売から30年にわたり世界のゲーム文化・産業の発展に貢献してきた点が高く評価され、今回の受賞に至ったとのことです。
なお、経済産業大臣賞は近代のゲーム産業の発展に寄与した人物や制作チーム、プロジェクトに贈られる賞として2008年に設立されています。
最後のゲームデザイナーズ大賞は「文字遊戯」
2010年に創設され、本年で幕を閉じることになった「ゲームデザイナーズ大賞」の最後の受賞作品には『文字遊戯』(Team9)が選ばれました。同賞審査員長の桜井政博氏(有限会社ソラ代表)による受賞理由が発表されています。
『文字遊戯』は、登場人物や背景も含めてすべて文字で構成された作品です。文字列の配置が情景やフィールドを表し、キャラクターのように動くという特徴があり、主人公である「我」がテキストの意味や文脈、展開を改変しながら進んでいく内容だということです。
独創性を重視する同賞において他に類を見ない作品として、タイトルを絞った第二次審査でも圧倒的な得票を獲得したとのことです。日本語でしか成立しないように見える内容ながら、繁体字中国語からのローカライズ作品である点も特徴として挙げられています。
なお、ゲームデザイナーズ大賞は17回目を迎えた今年度の発表をもって、その歴史に幕を閉じることになりました。
桜井政博氏のコメント
桜井氏は同賞の締めくくりにあたり、「独創性をテーマにして賞を与えることができるという点において、ゲームデザイナーズ大賞は人気票になりがちなゲーム大賞において別の評価軸を与えることができたと思っています」とコメントしています。
さらに「独創性というものは売上には直接繋がりにくいこともありますが、独創性を失った業界というものは、ゆっくりと消えていくだけなのです」と述べ、「新しさや独創性、その作品にしかないものに目を向けていただけたら幸いです」と締めくくりました。
年間作品部門発表授賞式の模様は、TGS公式YouTubeでアーカイブが公開されています。
日本ゲーム大賞2026「経済産業大臣賞・年間作品部門」 発表授賞式
フューチャー部門は9月17日から投票開始
日本ゲーム大賞2026では、フューチャー部門の投票も予定されています。投票期間は9月17日10時から9月19日16時までで、WEB投票形式で実施されます。
対象タイトルは、9月17日から21日に開催される東京ゲームショウ2026で発表・展示された未発売作品で、ビデオ出展作品やハード、公式出展社番組内で発表された未発売作品も含まれるとのことです。投票締切後に発表された未発売作品は対象外となる予定です。
投票者の中から抽選で合計200名に、受賞作品のソフトやオリジナルグッズがプレゼントされるとのことです。当選者には当選メールが送られ、賞品の発送は受賞ソフトの発売後になるということです。
開催概要
日本ゲーム大賞2026年間作品部門の発表授賞式は、主催を一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)、後援を経済産業省として、2026年9月15日にヒューリックホール東京(東京都千代田区有楽町2丁目-5-1 有楽町マリオン11F 阪急メンズ東京側)で開催されました。
- 日本ゲーム大賞公式サイト:https://awards.cesa.or.jp/
- フューチャー部門投票ページ:https://awards.cesa.or.jp/future/
- Original:https://www.appbank.net/2026/09/17/game/3106585.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部