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ADHD・ASD・HSPを横断分析! 対人認知デバッグアプリ『MADO』がiOS/Androidで正式リリース

Rodi(事業主:鈴木聡さん)は9月16日、対人認知デバッグアプリ『MADO(マド)』のiOS/Android版を正式リリースしたと発表しました。ADHD・ASD・HSP・16タイプといった枠組みを横断して読み解き、診断名ではなく30の指標の濃淡として示すことで人間関係の摩擦軽減を目指すアプリとのことです。

なお、iOS版は8月より先行して公開されており、今回のAndroid版公開によって両OSでの提供が揃った形になります。

開発の背景にある当事者としての経験

同社の発表によると、開発者自身がADHDの強い特性とASD傾向、HSP気質、INTJ(建築家)という複雑な認知の組み合わせを抱えて生きてきたといいます。感情的な共感が難しい一方で、相手と自分を観察してその構造を把握することで人間関係を築いてきたそうです。

発達障害の診断を受けた際、中立な第三者による客観的な事実として自分の特性が示されたことで、深い納得感を得たといいます。この体験を日常の対人関係で誰もが使えるようにしたいという思いから、『MADO』の開発につながったとのことです。

診断の枠に入らない「グレーゾーン」に向けた設計

発表では、厚生労働省の調査を引用し、発達障害と診断された人が平成28年の約48万人から令和4年の約87万人へ増加していることに触れています。一方で、診断には至らないものの特性のある「グレーゾーン」の人は約10人に1人ともいわれているとのことです。

『MADO』が診断名を出さず、30の指標の濃淡として結果を示すのは、こうした診断の枠に入りにくい層にも届く道具にするためだと説明されています。

8つの機能で構成されるアプリの中身

『MADO』には、開発者自身が日常の人間関係で感じた葛藤から生まれたという8つの機能が搭載されています。

複合分析

ADHD・ASD・HSP・16タイプなどの特性を重ね合わせて構造化する機能です。

比較分析

2人の特性パラメータを並べて、摩擦のポイントを客観視できる機能となっています。

仮想分析

相手の行動傾向から推測して、仮の比較を行える機能です。

比較機能

自分が想像していた相手の姿と、実際の分析結果との差分を比較できます。

データ受け渡し機能

分析結果を簡単にやり取りできる機能とのことです。

相互バイオリズム表示

開示範囲を自分でコントロールできるバイオリズム表示機能です。

パーツ図鑑

未知の思考パターンをエンタメ感覚で理解・コレクションできる機能となっています。

AI相談機能

AIに手紙を渡すことで、2人の間に起きている出来事を分析してもらえる機能です。

640万通りの組み合わせで表現される「窓」

80の設問から導かれる30の指標は、実行機能・感覚処理・社会認知・構造化・情動制御の五つの領域にまとめられます。その濃淡は窓のかたち・景色・色・飾りへと変換され、組み合わせは640万通りにのぼるとのことです。

数値の羅列ではなく一枚の絵として表現することで、自分の特性を持ち歩き、人に見せられる形にしているといいます。同社によると、この分析手法は特許出願中とのことです。

あえて診断名を出さない理由

発表では、名前がつくことで自己理解が進む一方、名前が先に立つと理解がかえって狭まる面もあると説明されています。例として、学術上の「感覚処理感受性」という概念から「HSP」が一人歩きし、根拠のないサブタイプや認定ビジネスが生まれた経緯が挙げられています。

そのため『MADO』は結果画面にラベルを表示せず、30の指標の濃淡とそこから生まれた一つの窓のみを示す仕様になっています。指標はすべて両極で示され、数値が低いことは反対側の性質が満ちている状態として扱われるとのことです。

「ドア」ではなく「窓」を選んだ理由

発表によると、生きづらさの多くは個人の内側で完結せず、職場や家庭など誰かとの「あいだ」で摩擦が生まれているといいます。認知科学の二重共感問題(Double Empathy Problem)を踏まえ、理解のすれ違いは一方の共感能力の欠陥ではなく双方向の問題だという考え方が背景にあるとのことです。

心を開くという比喩でよく使われる「ドア」ではなく、開いても行き来ができない「窓」をアプリのモチーフに選んだのは、それぞれが自分の場所に立ったまま理解だけをやり取りする距離感を大切にしたためだと説明されています。

今後の展開について

『MADO』は現在、個人と個人のあいだに置く道具として提供されています。同社は今後、同じ考え方を複数人の関係にも広げていくことを検討しているとのことで、時期と内容が決まり次第あらためて案内されるとのことです。

事業主コメント

Rodi事業主の鈴木聡さんは「伝わらないことを、どちらかの努力不足として片づけたくありませんでした。私自身、感情的な共感がうまくできず、相手と自分を観察してその構造を知ることでしか人間関係を築けませんでした」とコメントしています。

続けて「救われたのは、当事者同士の話し合いではなく、中立な第三者から客観的な事実として示されたときです。相手を変える必要も、自分を偽る必要もありません。つくりが違うだけだと分かればいい。MADOは、そのために作りました」と述べています。

価格とサービス概要

『MADO』の対応OSはiOS / Androidで、配信地域は日本となっています。価格は無料で、アプリ内課金が用意されています。

アプリ内課金の「MADOプレミアム」は月額1,200円または年額9,800円の自動更新制で、コインは500枚500円で購入できます。無料のままでも80の設問に答えて窓を作成し、2つまで保存が可能で、バイオリズムの記録は7日分残るとのことです。

なお、MADOは医学的な診断・治療・予防を目的としたものではなく、医療機器でもないと注記されています。提示される内容は専門家による診断や助言に代わるものではなく、心や体の不調が続く場合は医療機関への相談が呼びかけられています。

『MADO』はApp StoreおよびGoogle Playからダウンロードできます。

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