
株式会社pafinは10月1日、医療・健診機関向けの検査画像スマホ転送サービス『スマぞう』の販売を開始したと発表しました。
CT・MRIなどの検査画像を記録したCD/DVDを院内の専用キオスク端末にセットし、受診者本人のスマートフォンへ直接転送するサービスです。
院内LAN・PACSへの接続が不要な仕組み
『スマぞう』は、院内LAN、電子カルテ、PACS、インターネットのいずれにも接続せずに導入できるとされています。医療機関が現在行っているCD/DVD発行フローをそのまま活用する仕組みです。
受診者は無料の専用アプリ『スマぞう』を使って画像をスマートフォンに保存し、帰宅後も閲覧できます。
- スマぞう公式サイト:https://sumazou.com
CD/DVDからスマホへ、受診者の操作は3ステップ
CT・MRIの検査画像はCD/DVDで提供されていますが、閲覧にはPCやビューアが必要です。そのため、受診者が自宅で手軽に確認しにくいケースがあるとのことです。
同社は2019年より、東京大学医学部附属病院脳神経外科と医用画像データの流通・利活用に関する取り組みを行ってきました。その知見も踏まえ、本サービスを企画・開発したということです。
受診者の操作は次の3ステップです。
1. キオスクにCD/DVDをセットする 2. 無料の専用アプリ『スマぞう』で、キオスクに表示されたQRコードを読み取る 3. アプリに表示された確認コードをキオスクのタッチパネルに入力する
確認後、CD/DVDに記録された検査画像が受診者のスマートフォンへ転送されます。画面の案内に沿って受診者自身で操作できます。
『スマぞう』3つの特徴
既存のCD/DVD発行フローを活用
PACSや電子カルテから直接画像データを取得するのではなく、発行したCD/DVDをキオスクにセットしてスマートフォンへ転送します。既存のCD/DVD発行業務の延長として導入できます。
院内LAN・電子カルテ・PACSへの接続不要
キオスクの設置に必要なのは電源です。画像転送時にはキオスク内蔵のWi-Fiで受診者のスマートフォンと直接通信するため、院内ネットワークの変更は必要ありません。
転送のためにキオスク内へ一時保存された画像データは、転送完了後に自動的に削除されます。
健診・人間ドックなどの受診者サービスに
脳ドックや人間ドック、健診などで撮影した検査画像を、受診者自身のスマートフォンへ保存できます。施設の運用方針に応じて、CD/DVD発行やスマートフォンへの画像転送に手数料を設定し、有料サービスとして運用することも可能です。
専用アプリで検査画像を保管・閲覧
転送された検査画像は、無料の専用アプリ『スマぞう』で保管・閲覧できます。検査日・医療機関名ごとに検査画像を一覧表示できます。
画像のプレビューでは、拡大・縮小とスライス送りに対応しています。また、プレビュー画像の共有や、元データ(DICOM)の書き出しもできます。
関東脳神経外科病院で導入
『スマぞう』は、医療法人 啓清会 関東脳神経外科病院に導入されています。同院では、検査画像を受診者自身のスマートフォンで受け取り、保管・閲覧できるサービスとして活用しているとのことです。
同院の理事長・院長で医学博士の清水暢裕さんは、「自分の検査画像をスマートフォンで見られたらよいのに」という患者の声を受けて導入したとコメントしています。
また、診察時の説明を自宅で画像を見返しながら思い出せるほか、家族に画像を見せながら病気や治療について話せる点を挙げています。利用した患者からは「自宅でも確認できて便利」といった声が寄せられているそうです。
サービス概要
サービス名は『スマぞう』で、対象は医療機関・健診施設です。提供形態は、キオスク端末(貸与)と専用スマートフォンアプリ『スマぞう』の組み合わせで、アプリはiOSとAndroidに対応し、利用料は無料です。
キオスク端末にはスタンドタイプとコンパクトタイプが用意されています。コンパクトタイプは卓上設置で、11.6型タッチパネルとUSB接続のDVDドライブを備えています。
サポートとして、故障時の代替機送付、DVDドライブの年1台無料交換、通常利用の範囲での修理が含まれます。
料金は、キオスク1台あたり初期費用30万円から、年間利用料48万円からです(いずれも税別)。同一施設内のMRI・CT稼働台数に応じた3プランが用意され、コンパクトタイプも同一料金となっています。
10月10日に「第24回日本臨床医療福祉学会」で実機を展示
10月10日(土)に東京ベイ舞浜ホテルファーストリゾートで開催される「第24回日本臨床医療福祉学会」の企業展示に出展されます。会場では実機が展示され、CD/DVDからスマートフォンへ検査画像を転送する一連の操作を見られるとのことです。
導入の相談、実機デモ、見積もりの受け付けも行われています。問い合わせ先のメールアドレスはcontact@sumazou.comです。
- スマぞう公式サイト:https://sumazou.com
- Original:https://www.appbank.net/2026/10/02/iphone-news/3120341.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部