
株式会社アイディアヒューマンサポートサービスは10月5日、スポーツメンタルトレーニングに特化した対話型AI『スポーツメンタルトレーニングAIミライ』を10月12日(月・祝)に一般公開すると発表しました。
一般社団法人日本メンタルトレーナー協会の監修のもとで開発されたサービスで、アスリート本人を対象としています。利用方法はWebアプリです。
開発の背景
発表では、トップアスリートほど試合前の不安や悩みを誰にも相談できず、孤独の中でイップスやうつなどに直面するケースが少なくないとしています。
日本オリンピック委員会(JOC)が強化指定選手を対象に行った初の実態調査では、回答した818人のうち24%(およそ4人に1人)が「うつ傾向だと感じたことがある」と答えたそうです。調査は2024年11月から2025年2月に実施され、対象は1,803人でした。2025年10月25日の共同通信報道によるものです。
また、国立精神・神経医療研究センターと日本ラグビーフットボール選手会による調査(2019年12月〜2020年1月実施、日本人選手233名のデータ)では、うつ傾向が強い選手ほど他者に相談しようとしない傾向が示されています。2021年に「PLOS ONE」に掲載されました。
一般財団法人全国SNSカウンセリング協議会は2026年5月8日、AI相談アプリの専門性や安全性への懸念を示す声明を出しています。とくに発達期にある子どもに対しては、発達段階に配慮した安全対策が欠かせないとしています。
- JOC調査の報道:https://www.sakigake.jp/news/article/20251025CO0108/
- 国立精神・神経医療研究センターらの調査:https://sndj-web.jp/news/001502.php
- 全国SNSカウンセリング協議会の声明:https://smca.or.jp/news/20260508news/
『スポーツメンタルトレーニングAIミライ』の概要
同サービスは、アイディアヒューマンサポートサービスのメンタルトレーニングのノウハウを活かし、スポーツメンタルトレーニングの実績をもつメンタルトレーナーが開発に携わっています。監修は、アスリートを中心に設立・運営されている一般社団法人日本メンタルトレーナー協会が担当しています。
箇条書きのアドバイスを返すのではなく、メンタルトレーナーと会話するように設計されているのが特徴です。自然な対話の中で課題を整理し、気づきを促し、承認や勇気づけによって行動変容につなげるとのことです。
技術開発は株式会社ラポールテクノロジーズが担当しています。代表の稲葉通将氏は電気通信大学人工知能先端研究センターの准教授で、15年以上にわたり会話AIの研究に携わっています。同社のカウンセリング専門AI『カウンセラーAIミライ』の知見をベースにしているそうです。
- 開発:株式会社アイディアヒューマンサポートサービス
- 技術開発:株式会社ラポールテクノロジーズ(代表取締役:稲葉通将)
- 監修:一般社団法人日本メンタルトレーナー協会
- 名称:スポーツメンタルトレーニングAIミライ
- 一般公開日:2026年10月12日(月・祝)
- 対象:アスリート本人
- 利用方法:Webアプリ
安全性への配慮と汎用AIとの違い
同社が加盟する一般社団法人全国心理業連合会(全心連)は、全国SNSカウンセリング協議会の理事団体です。同協議会の声明に示された指針に則り、安全性を最優先に設計したとしています。
汎用の相談アプリとの違いとして、何でも相談できるAIではなくスポーツメンタルトレーニングに特化している点が挙げられています。日本メンタルトレーナー協会の監修を受け、カウンセリング専用AIの開発実績をもつラポールテクノロジーズが技術を担う体制です。
深刻な不調や危機がうかがえる場合には、専門家や適切な相談窓口へ案内されるとのことです。また、答えを直接教えるティーチング形式ではなく、対話を通じて本人の気づきを促す設計となっています。
未成年アスリートの利用も想定し、デリケートな相談に配慮した安全設計になっているそうです。
先行利用したトップアスリートの声
一般公開に先立って利用したトップアスリートからは、「もっと早くに使っていたら、違った結果になったかもしれない」「有人対応と遜色ないメンタルトレーニングだった」といった声が寄せられたと同社は述べています。
© 株式会社アイディアヒューマンサポートサービス
- Original:https://www.appbank.net/2026/10/06/iphone-news/3123039.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部