
Google合同会社は10月20日、Google ウォレットに登録して利用できる Android のマイナンバーカードの提供を同日より開始したと発表しました。新たに属性証明機能が導入され、対面やオンラインでの本人確認、年齢確認などをスマートフォン1台で行えるようになります。
属性証明機能の追加で身分証明の範囲が拡大
Android では従来から、対応スマートフォンに電子証明書機能を登録できました。マイナポータルでの薬や医療費、年金情報の確認、確定申告や引っ越しなどのオンライン申請、コンビニでの各種証明書交付サービスが、スマートフォンから直接利用できていました。
今回の提供開始では、身分証明として使える機能が拡大し、新たに属性証明機能が導入されました。実物のカードを財布から取り出さなくても、対応する Android スマートフォンをタップまたはスキャンするだけで、本人確認、年齢確認、住所確認を行えるとのことです。
提示の際は、名前、住所、年齢など、その場に応じて必要な情報だけを利用者自身が選んで共有できます。利用方法の詳細と対応する Android スマートフォンは、デジタル庁のウェブサイトで案内されています。
- Android のマイナンバーカード(デジタル庁):https://services.digital.go.jp/mynumbercard-android/
デジタル ID として想定される利用シーン
新機能は、日常生活のさまざまな場面で順次活用できるようになるということです。店舗での年齢確認や、携帯キャリアのウェブサイトなどオンラインサービスでの本人確認書類として、スマートフォンを提示するだけで手続きが行えるとしています。
金融サービスでは、銀行口座の開設、決済アプリでの銀行チャージ機能の利用、銀行アプリ内でのクレジットカードの確認などが挙げられています。本人確認を素早く完了できるそうです。
アカウントセキュリティの面では、生体認証を使った各種サービスのアカウント保護や、ECサイト・決済プラットフォームでの取引制限の解除に利用できるとのことです。
事業者向けの活用方法は、デジタル庁のウェブサイトに掲載されています。
- マイナンバーカードの民間利用ユースケース一覧(デジタル庁):https://www.digital.go.jp/policies/mynumber/mynumbercard-mdoc/private-usecase-list
プライバシーとセキュリティの設計
Google ウォレットに登録するマイナンバーカードは、端末内に必要最小限の情報のみを保存する設計になっています。税や年金などプライバシー性の高い情報は、スマートフォン内には記録されません。
セキュリティ面では、不正な情報盗取に対抗するデータ消去機能のほか、なりすましを防ぐ暗証番号・生体認証によるロック機能が標準で備わっています。万が一スマートフォンを紛失した場合でも、第三者による悪用を防ぐ仕組みだということです。
Google は、提供開始に向けてデジタル庁をはじめとする行政機関やパートナー企業と取り組んできたと説明しています。同社は、国際標準規格のISO 18013-5などに準拠したオープンな技術をベースに、デジタル ID を安全に保管・利用できるプラットフォームを提供しているとのことです。
- Original:https://www.appbank.net/2026/10/21/iphone-news/3138459.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部