サイトアイコン Game Apps

罪の記憶に沈む一人称レトロ心理ホラー『Saint of Chains』Steamで配信中。弾薬わずかの近接戦と、不穏な謎解きで悪夢を生き延びる

SAINT OF CHAINSのロゴ入り、暗く赤い通路に立つ武器を持つ甲冑の人影

暗い廊下の先から、自分の足音とは違う何かの気配が近づいてくる。そんな“音で怯える”タイプのホラーが好きな人に気になる一本が、Steamで遊べます。

2026年5月に発売された『Saint of Chains』は、一人称視点で進む心理ホラーです。開発・販売はMystiveDevで、対応プラットフォームはWindows PCのシングルプレイ専用です。

記憶と現実が溶けていく、罪の心理ホラー

本作の舞台は、腐敗した廊下や囁く残響が満ちる悪夢のような世界です。目覚めたときにはすでに現実が歪んでいて、歩くたびに記憶と現実の境界があいまいになっていきます。

主人公は、仕事に追われてきた父親のイーサンです。悪魔的なカルトにさらわれた妻と娘を救おうとするのですが、たどり着く真実は怪物よりも恐ろしいものだと紹介されています。

作風は、『サイレントヒル3』『Condemned: Criminal Origins』『Cry of Fear』といった作品へのオマージュです。PS2やXbox 360の時代に漂っていた陰鬱な空気を、現代の技術で再現することを狙っています。

画面からも、その方向性ははっきり伝わってきます。薄暗い廊下や地下通路、ひび割れた壁の廃墟、青白い照明の教室など、じっとりと湿った閉塞感のある空間が続きます。

音を殺して進み、弾薬少なめの戦いを切り抜ける

探索の基本は、息をひそめた潜行です。しゃがんだり跳んだり、ときには這ったりしながら進み、わずかな物音でも敵に気づかれるおそれがあります。

戦闘にはパイプや斧といった近接武器と、銃火器が登場します。ただし弾薬は少なめで、公式の説明でも“戦いは醜く、騒がしく、絶望的”とうたわれています。主人公は英雄ではなく、ただ自分自身から逃れようとする存在として描かれます。

撃つか、殴るか、それとも避けるか。残りの弾数と体力を見ながら判断を迫られる、昔ながらのサバイバルホラーらしい緊張感があります。

石像や錠前の謎解きと、不穏な怪物たち

道を開く鍵は、歪んだ錠前や曖昧な手がかりを読み解く謎解きです。インベントリ画面ではアイテムや書類、現在の目的を確認でき、拾った部品を組み合わせて道具にする場面もあります。

謎の中には、扉を開くだけでなく、主人公が埋めたはずの記憶に触れるものもあるようです。円形の紋章盤を抱えた石像など、見た目からして意味ありげな仕掛けも用意されています。

行く手をさえぎるのは、檻や箱のような頭部を持つ人型の存在、逆さに吊られた仮面の異形といった、象徴的でゆがんだ姿の怪物たちです。赤や緑がかった不気味な照明も相まって、画面に出てきただけで嫌な予感がします。

発売後のアップデートで遊びやすさも向上

本作は、2人のインディー開発者が手がけています。発売後もプレイヤーの声を受けたアップデートが重ねられており、遊びやすさはだいぶ変わってきています。

ゲームパッドは全面的に対応し、ストアでもフルコントローラーサポートと案内されています。序盤のステージは拡張され、全ステージに収集要素が加わりました。

その後の大型アップデートでは、近接攻撃を防ぐブロックと、敵のひるみ反応が追加されました。包帯や錠剤といった回復アイテムも増え、使うと回復が時間をかけて進むため、敵の近くで気軽には使えません。マップには部屋名も表示されるようになり、迷いにくくなっています。

なお、暴力表現や宗教的なテーマ、恐怖を煽る描写が頻繁に登場します。苦手な人は注意してください。

価格と日本語対応

価格は1,500円です。現在のところ、セールは実施されていません。

日本語は、UI・音声・字幕のいずれにも対応していません。開発元は、ウィッシュリストの数を見ながら、関心の高い言語から翻訳を進めていくとしています。

本作はアイテムの説明や目的が文章で示される画面があり、手がかりを読んで進める場面もあります。日本語で読めない分、謎解きの途中で意味を取りこぼしやすい点は覚えておきたいところです。

『Saint of Chains』は、Steamで配信中です。

モバイルバージョンを終了