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病院経営シミュレーション「病院をつくろう」デジタル版が無料公開! 借金20億円の病院を立て直す新モードも

「病院をつくろう デジタル」のタイトルと、病院模型やカードを前に笑う医師キャラクター

株式会社医療経営政策総合研究所は10月29日、病院経営シミュレーションゲーム『病院をつくろう』のデジタルゲーム版を10月22日にリリースしたと発表しました。プレイ料金は無料で、パソコンのブラウザで遊べます。

病院経営に必要な「ヒト・モノ・カネ・情報」を活用し、地域の医療ニーズに応える病院をつくりあげる内容です。医療従事者や医療系学生のほか、一般のプレイヤーにも、遊びながら病院経営や地域医療の仕組みを学んでもらうことを目指しているとのことです。

ゲーム概要

タイトルは『病院をつくろう(デジタルゲーム版)』で、ジャンルは病院経営シミュレーションです。プレイ形式は1人用で、対応環境はパソコンのブラウザとなっています。

主な要素として、病院機能の整備、人材配置、経営資源の管理、環境変化への対応、地域医療ニーズへの対応、病院機能の再編が挙げられています。開発は同研究所が手がけました。

ゼロから病院をつくる「通常モード」

通常モード

通常モードでは、プレイヤーが病院経営者となり、ゼロから医療機関をつくりあげます。限られた資金で診察室、検査室、入院病棟、リハビリ室などの医療機能を整備し、医師、看護師、臨床検査技師などの職員を配置していきます。

病院の規模を大きくするだけでなく、地域住民の医療ニーズに応えながら、持続可能な経営を目指す内容です。診療報酬改定、感染症の流行、人口動態の変化といった外部環境の変化にも対応する必要があります。

借金20億円の病院を立て直す「赤字撤退モード」

赤字撤退モード

赤字撤退モードでは、プレイヤーは20億円の借金を抱えた病院の経営を引き継ぎます。この病院は、高度急性期、急性期、包括期、慢性期の4つの病棟機能を最初から備えています。

地域の人口構造や医療需要の変化、医療従事者の確保、診療報酬制度などを踏まえ、経営を立て直す意思決定が求められます。すべての病棟を維持するのか、一部の機能を縮小・転換するのかを検討し、地域医療構想の考え方も取り入れながら病院機能の再編や役割の見直しを体験するモードです。

ゲームの6つの特徴

4つの経営資源と戦略カード

病院経営に必要な「ヒト・モノ・カネ・情報」の4つの経営資源をどう配分するかが、攻略の重要なポイントです。職員を増やせば医療提供体制は充実しますが、人件費も増加します。

ゲームには77種類の戦略カードと4つのミッションカードが用意されています。これらを配置することで、外来診察室などの事業に星が付与される仕組みです。

医療政策や社会の変化が経営を左右

診療報酬改定、医療制度改革、人口減少、高齢化、感染症の流行、自然災害など、さまざまな環境変化がゲーム内で発生します。ダイスロールと患者数合計に応じて、外部環境の変化13種類、地域環境の変化24種類、院内イベント12種類のいずれかが起きる可能性があります。

一度決めた経営方針がいつまでも正解とは限らず、変化に柔軟に対応することが求められます。

地域医療への貢献を考える

地域住民からは、救急医療、入院医療、在宅医療、検査機能など10種類の要望が寄せられます。このうち8つを自院で満たす必要があります。

収益を増やすだけでなく、地域の医療を支えるという病院の社会的役割を考える構造になっているとのことです。

縮小・転換という選択肢

人口減少や医療需要の変化が進む社会を踏まえ、病院の機能を見直して地域に必要な役割へ転換していく選択肢も用意されています。とくに赤字撤退モードでは、経営資源を維持・拡大するだけでなく、縮小や機能転換を通じて持続可能な医療提供体制を考えます。

AIによる経営レポートと経営者診断

ゲーム終了後には、プレイヤーがゲーム内で行ったすべての経営活動をAIが自動集計し、「経営活動レポート」として確認できます。「勝敗・成績」「タイプ診断」のほか、「振り返り」としてサマリー、戦略、出来事、環境変化が表示されます。

また「経営者診断」機能では、ゲーム中の行動や意思決定の傾向から、経営者としての特性を知ることができます。「体験する・振り返る・気づく」という学習サイクルで、病院経営への理解を深める仕組みとのことです。

ドット絵のレトロゲーム風ビジュアル

デジタル版では、ドット絵を用いたビジュアルが採用されています。ボードゲーム版で1つ1つ描かれたイラストを、デジタル版向けに再編集したものです。

病院内を患者や医療従事者が行き交い、診療機能の整備によって病院が変化していく様子を視覚的に楽しめるとのことです。

ボードゲーム版からデジタル版へ

『病院をつくろう』は、病院経営と地域医療をテーマにしたボードゲームから始まった作品です。ボードゲーム版は、プレイヤー同士が協力しながら地域に必要な医療提供体制を考える体験を重視しています。

一方、デジタル版ではプレイヤー自身が一人の病院経営者として意思決定を重ね、病院の成長や経営再建に挑みます。既存の病院をどう変化させるかという視点をくわえた赤字撤退モードにより、病院経営の多様な側面を体験できるようになったということです。

開発者の神戸翼さんがコメント

開発者の神戸翼さんは、「病院は、病院のために存在するのではなく、地域の人々の暮らしを支えるために存在しています」とコメントしています。

また、「病院を大きくすることだけが、必ずしも正解ではありません」とも述べています。ゲームであれば失敗しても何度でも挑戦できるとし、病院経営の奥深さや地域医療の大切さを感じてほしいとしています。

なお、デジタルゲームのプラットフォームが無くならない限り、デジタル版はずっと無料で遊べるとのことです。

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