
株式会社ヤマップは10月30日、兵庫県警察と山岳救助に役立つ登山届に関する「遭難ZERO協定」を締結したと発表しました。
これにより、登山アプリ『YAMAP』で作成した登山計画を、兵庫県警察へも提出・共有できるようになります。
兵庫県の山岳遭難は126件、146人
警察庁の令和7年における山岳遭難の概況等によると、兵庫県の令和7年(2025年)の山岳遭難は126件(前年比11件減)、146人(前年比9人減)でした。前年を下回ったものの、全国上位の高水準が続いています。
遭難者のうち登山届を提出していたのは6件(約5%)にとどまります。提出がないことは、遭難救助の対応が遅れる一因にもなっているとのことです。
登山届が提出されにくい理由
登山者は事前に登山計画を立てたうえで、登山口の登山届ポストに専用の書類を記入して提出するか、事前に郵送などで兵庫県警察へ提出する必要があります。計画を二度手間で記入することが、提出のハードルになっていたようです。
また、人があまり訪れない低山では、そもそも登山届ポストが設置されていないケースがあります。「低山だから大丈夫」という登山者の気の緩みも、提出率が低い理由として挙げられています。
YAMAPの登山計画をそのまま提出
『YAMAP』には、コースタイムを自動計算して無理のない登山計画を作成できる機能があります。「YAMAPに登山計画を提出する」を押すと、緊急連絡先に設定した家族などへ計画を共有する提出機能も備えています。
今回の協定により、YAMAPに登山計画を提出すると、その内容が兵庫県警察へも共有されます。登山者は別途、登山計画書を記入して郵送・投函する手間が省けます。
『YAMAP』は日本全国25,000座以上の山情報を収録しており、登山届ポストのない里山や低山にも対応しています。このため、遭難者の迅速な救助につながるとのことです。
一方、兵庫県警察にとっては、把握できる登山届の数が大幅に増えると見込まれています。万が一の遭難時には、救助に有用な登山計画情報と、遭難者の位置情報がわかる「遭難者検索システム」に、24時間365日アクセスできます。救助の迅速化が期待されるそうです。
- YAMAP登山計画書の作り方:https://help.yamap.com/hc/ja/articles/900000939366
- YAMAP:https://yamap.com/
35例目となる登山届に関する協定
兵庫県警察との登山届に関する協定は、今回が35例目です。ヤマップは今後も『YAMAP』の機能開発・拡充を進め、山や自然を安全に楽しむための「インフラサービス」を提供していくとしています。
遭難ZEROプロジェクトとは
「遭難ZEROプロジェクト」は、「遭難者の位置情報に関する連携」「捜索現場で役立つ機能の提供」「遭難事故防止に関する啓発活動」を軸に、消防機関と連携して山岳遭難事故を減らす取り組みです。事故による死者数ゼロを目指し、2022年3月にプロジェクト化されました。
新たに「登山届に関する連携」も含め、警察機関や自治体にも連携先が拡大されています。
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- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部