

株式会社クロアは9月15日、コンディショニングサウンドアプリ「Musiora(ミュジオラ)」を同日よりApp Storeで提供開始したと発表しました。
「Musiora」は、聴き手の好みではなく、睡眠・歩数・心拍数などのヘルスケアデータと時間帯から推定した心身の状態に合わせて音環境を組み立てるアプリです。自然音・ノイズ・周波数・ASMR・音楽から最大4つの音を重ねて再生できます。
同社が20年にわたり手がけてきた機能性音楽の原盤カタログ157アルバム・1,239曲を収録しており、うち1,186曲がDolby Atmos®(ドルビーアトモス)に対応しているとのことです。
開発の背景
厚生労働省「令和6年 国民健康・栄養調査」によると、1日の平均睡眠時間が6時間以上9時間未満(60歳以上は6時間以上8時間未満)の者の割合は56.0%にとどまっているということです。
睡眠不足による経済損失は年間約15兆円、GDP比2.92%に達するとの試算もあるとのことで、睡眠や休息の質は個人の課題であると同時に、社会全体の生産性に関わる課題にもなっているとしています。
こうした課題に対し、作業用BGMや環境音、ヒーリングミュージックなどが音楽ストリーミングサービスやアプリで広く聴かれるようになっている一方、多くのサービスは過去の再生履歴や嗜好をもとにレコメンドする仕組みが中心だといいます。同社は、その日の睡眠状態や心拍、時間帯といった現在のコンディションに応じて音を選ぶ仕組みが少ない点に着目したとのことです。
Musioraの特長
特長① 個人の状態に基づく自動提案
睡眠・歩数・心拍数などのヘルスケアデータと時間帯から利用者のコンディションを推定し、6つのモードから適した音を提案する機能を備えています。Appleのヘルスケアアプリとの連携は任意で、連携しない場合も時間帯に基づく提案を利用できます。
ヘルスケアデータそのものが外部に送信されることはなく、端末内で判定したおすすめモードのみが再生履歴として記録される仕組みとなっています。
6つのモードは以下の通りです。
- フォーカス:深い集中状態を維持するサウンド
- スリープ:穏やかな眠りへ導く入眠サウンド
- リラックス:高ぶった心と体をほぐすリラックスサウンド
- メディテーション:瞑想と深い呼吸を支える静寂のサウンド
- ウェイクアップ:爽やかな目覚めをサポートする覚醒サウンド
- リカバリー:疲労回復を促す癒しのサウンド

特長② 音を重ねる再生方式
自然音、ノイズ、周波数、ASMR、音楽の中から最大4つのサウンドを同時に重ね、それぞれの音量を調整して1つの音環境として再生する機能を搭載しています。

特長③ Dolby Atmos対応の立体音響
同社の原盤カタログから157アルバム・1,239曲を収録しており、うち1,186曲がDolby Atmosに対応しています。AirPodsなど空間オーディオ対応のイヤホン・ヘッドホンで聴取すると、音が立体的に広がり、没入感のあるリスニング体験が楽しめるとのことです。

収録楽曲は順次追加される予定だということです。
価格とプランについて
「Musiora」の価格は無料で、アプリ内課金が用意されています。有料プラン「Musiora Premium」はサブスクリプション形式で、月額1,280円(税込)、年額7,800円(税込)の2種類が用意されています。
Musiora Premiumでは、Dolby Atmos対応楽曲、複数のサウンドを重ねるレイヤー機能、エンドレス再生と長時間タイマー、自動継続といった機能が利用できるとのことです。なお、年額プランには7日間の無料トライアルが付いています。
- App Store:https://apps.apple.com/jp/app/musiora/id6762443810
- Musiora公式サイト:https://musiora.com
今後の展望
同社は約20年にわたり、ヒーリング音楽や機能性音楽の企画・制作を通じて「音と人」の関係を探求してきたとしています。近年は医学博士や理学博士、脳科学研究チームなどと連携し、QEEG(定量脳波)やHRV(心拍変動)といった生体指標を用いた検証を重ねているということです。
同社の楽曲を用いた測定では、聴取前と聴取中の脳波を比較したところ、脳波全体に占めるβ波(覚醒・緊張時に多くみられる脳波)の割合が17%から13%へ減少する傾向が観測されたとのことです。

ただし、この結果は同社楽曲を用いた測定に基づくものであり、すべての利用者に同様の変化が生じることを示すものではないと注記されています。
今後もこうした知見を、Musioraの音源やモードの設計に反映させていく方針だということです。
Dolby Atmosについて
Dolby Atmosは音に新たな次元をもたらす立体音響技術です。従来のチャンネルベースの音響に代わり、最大128のサウンドオブジェクトを活用することで、三次元空間内のあらゆる場所に音を配置できるとされています。頭上や背後を含むさまざまな方向から音が聞こえ、空間の中をリアルに動くことで、包み込まれるような没入感のあるオーディオ体験を実現するとしています。
- Dolby公式サイト:https://www.dolby.com/ja
- Original:https://www.appbank.net/2026/09/16/iphone-news/3105593.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部
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