文章をラジオ番組に!? AIポッドキャスト制作サービス「Podorica」が正式リリース



Podoricaのキービジュアル。正式リリースと文章を声にするコピー

株式会社IMAKAIは9月28日、文章やメルマガをもとにAIがポッドキャストを制作・配信できるウェブサービス「Podorica(ポドリカ)」を正式リリースしたと発表しました。

Podoricaは、台本づくりから音声生成、BGM・音量の調整、公開ページとRSSフィードの発行までを一つの制作スタジオで完結できるサービスです。

自分の声を登録して使えるボイスクローン機能や、2人の掛け合いによる番組制作にも対応しており、書きためた記事や日々のメルマガを活用しながら、収録・編集の負担を抑えて音声発信を続けられるとのことです。

さらにMCP(Model Context Protocol)連携により外部AIから制作を進められるほか、完成した音声をショート動画や図解つきの解説動画へ展開することも可能です。

「ながら聴き」で広がるポッドキャスト市場

Edison Research at SSRSが2026年1月に実施した「The Infinite Dial 2026」によると、米国の12歳以上の58%が直近1か月にポッドキャストを聴く、または見ると回答し、過去最高を記録しています。

オーストラリアでも月間利用率は2025年の52%から2026年の55%へ上昇しました。

日本国内でも、オトナル・朝日新聞社調べの「第6回ポッドキャスト国内利用実態調査」では月1回以上の利用率が18.2%となり、前年比1.0ポイント増加しています。同調査ではポッドキャストユーザーの80.8%が、何かをしながら聴いていると回答しているとのことです。

Podoricaの主な機能

文章から台本と音声を生成する制作機能

記事やメルマガの本文を素材に、AIがポッドキャスト向けの台本を提案する仕組みです。利用者は内容を確認・編集したうえで音声を生成できます。

1人で語る番組にくわえ、ホストと聞き手による2人の対談形式にも対応しています。番組の目的や届けたい相手、作風、冒頭と締めの挨拶は保存され、次のエピソードでも活用できるとのことです。

Podoricaスタジオの台本編集画面。ホスト2人の対談形式の台本を表示

ボイスクローンとAIボイスによる音声生成

本人の録音を使ったボイスクローンに対応しており、最初に声を登録すれば以降は文章から音声を生成できます。用意されたAIボイスを選んで制作することも可能です。

AIボイスでは話し方や演技の指示を設定でき、短い文章で試してから番組づくりに使えます。ボイスクローンの利用には、本人の同意または必要な利用許諾の確認が必要だということです。

BGM・音量調整と読み方チェック機能

番組の冒頭や締めに音楽を入れる、話している間はBGMを下げる、全体の音量を整えるといった仕上げ機能が搭載されています。人名・社名・専門用語の読み方は「マイ辞書」に保存できるとのことです。

Creator以上のプランでは、生成した音声をAIが確認する「AI読み方チェック」も利用でき、読み間違いや不自然なイントネーション、読み飛ばしの疑いがある箇所を時間付きで確認できます。

メルマガからの自動制作機能

Creator以上のプランでは、番組専用のメールアドレスでメルマガを受信できます。「おまかせ運営」を設定すると、条件に合う新着メールから台本・音声の生成、BGM・音量の仕上げ、AI検品までが自動で進むとのことです。

初期設定では利用者が確認したうえで公開する仕組みですが、利用者が明示的に選択した場合はAI検品に合格した回を自動公開する運用も可能です。読み飛ばしなどの指摘や判定不能、利用枠不足がある回は自動公開されず、確認待ちの状態になります。

「おまかせ運営」設定画面。AI検品合格後の自動公開やBGM条件を設定

自動制作は差出人の署名を確認できる対象メールに限られ、月間本数と1接続あたり24時間に1本の上限が設けられています。

ポッドキャストからショート動画・解説動画への展開

制作した音声はMP3でダウンロードでき、番組の公開ページとRSSフィードも発行できます。RSSをSpotifyやApple Podcastsなどへ登録することで、各サービスで聴ける番組として配信できるとのことです。

BGM・音量を仕上げたポッドキャストの音声からは、横16:9・縦9:16のMP4動画を書き出せます。短いエピソードをショート動画やリール向けの縦長動画に、専門知識を伝える番組をYouTube向けの解説動画にするなど、一つの音声から発信先を広げられます。

カバー画像と音声の波形を組み合わせた動画は、全プランで追加の生成枠を消費せずに作成できるとのことです。「図解つき動画」では、AIが音声と台本をもとに要点・手順・比較などのスライドを構成し、話の流れに合わせて切り替える仕組みになっています。

動画の書き出し回数にはプランごとの月間上限があり、図解つき動画は音声1分ごとに300文字分の生成枠を使用します。

MCPによる外部AI連携機能

外部のAIアシスタントとサービスをつなぐ規格「MCP(Model Context Protocol)」に対応しています。対応クライアントから、番組や台本の確認、下書きの作成・編集、AI台本の提案、音声生成、BGM・音量の仕上げ、動画作成を依頼できるとのことです。

アカウント画面で接続キーを発行し、「閲覧のみ」または「閲覧と制作」の権限を選択します。接続にはStreamable HTTPとAuthorizationヘッダーの設定に対応したMCPクライアントが必要で、OAuthログイン方式の接続には対応していません。

MCP連携の使い方は公式マニュアルで案内されています。

FMラジオプロデューサーが番組制作を監修

Podoricaの番組づくりは、FMラジオ100番組を企画制作してきたプロデューサーのエダコDXさんが監修しています。音楽の入り方、声とBGMのバランス、話の区切りなど、番組として聴きやすく仕上げるための視点が取り入れられているとのことです。

公式サイトでは架空のAIホスト2人が出演する約5分の番組サンプル『Podoricaのお時間です。』が登録不要で試聴できます。

番組サンプル

https://podorica.com/#samples

料金プランは月額0円のFreeプランから

クレジットカードの登録なしでFreeプランから利用できます。制作量や番組数に応じて、以下のプランが用意されています。

  • Free:月額0円(月間音声生成文字数3,000文字/1番組)
  • Creator:月額3,980円(月間音声生成文字数30,000文字/1番組)
  • Pro:月額9,800円(月間音声生成文字数90,000文字/3番組)
  • Business:月額19,800円(月間音声生成文字数200,000文字/10番組)
  • Enterprise:個別見積もり(月間音声生成文字数・番組数とも個別相談)

Freeプランの3,000文字は音声約10分相当が目安とのことです。音声の長さは話す速さや間によって変わり、音声の再生成や話し方の試聴にも生成枠が使用されます。

メルマガの自動受信・おまかせ運営、制作予約、AI読み方チェックはCreator以上のプランで利用できます。月額プランは毎月自動更新で、追加クレジットは全プランで購入可能です。500円(税込)で2,000文字分が追加できるとのことです。

Podoricaはサービスサイトから利用でき、無料スタジオからすぐに制作を始められます。料金・プランの詳細は料金ページで確認できます。




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