エンジン・トランスミッション シミュレータ『Trans4motor R』がAndroid初対応! 10月15日配信開始



Trans4motor RのHONDA NSX C30A V6エンジンと変速機の3D表示画面

株式会社キットピークは10月15日、エンジン・トランスミッション シミュレータ『Trans4motor R(トランスフォーモーター アール)』のAndroid版をGoogle Playで配信開始しました。

『Trans4motor R』は、4ストロークエンジンと変速機をリアルタイムに動かして楽しめるアプリです。単気筒からV12まで、さまざまなエンジンを好きな角度から眺め、構造を変え、音まで含めて違いを体験できます。

2014年の初代『Trans4motor』以来、シリーズはiPhone/iPad向けに展開されてきました。Androidに対応するのは今回が初めてです。

2025年12月発売のiOS版『Trans4motor R』は、発売直後に日本のApp Store有料アプリ総合ランキングで1位を記録したとのことです。Android版の配信にあわせ、iOS版も同時にv1.1へアップデートされています。

Android版の価格と対応OS

アプリ本体の価格は1,500円(税込)です。発売記念キャンペーンとして、20%オフの1,200円(税込)で購入できます。

対応OSはAndroid 13以降、iOS 16以降(iPhone/iPad)で、iOS 27にも対応しています。販売形態はダウンロード販売です。

Android版プロモーション動画

【Android版登場】エンジン・トランスミッション シミュレータ Trans4motor R トランスフォーモーター

Android版のプロモーション動画では、等間隔点火のサウンドからクロスプレーン特有のサウンドへ変化する様子が紹介されています。

エンジンが動いたまま形を変えるシームレス変形

『Trans4motor R』では、直列、V型、フラットの各レイアウトに対応し、単気筒から12気筒まで、さまざまな4ストロークエンジンを作れます。気筒数、ボア・ストローク、Vバンク角、点火順序・点火タイミング、バルブ径、バルブ挟み角などを細かく設定できます。

バルブ駆動方式は、SOHC、DOHC、OHV、VTEC、デスモドロミックなどに対応しています。カム駆動方式はタイミングベルト、カムチェーン、カムギアから選択でき、SOHC 2バルブではターンフロー/クロスフローのポート配置も変更可能です。

デスモドロミックのV4エンジンを表示したTrans4motor Rの画面
カムギア:HONDA RC211VのV型エンジンを表示したアプリ画面
SOHC4バルブ表示のTrans4motor R画面。HONDA BEATのエンジン内部

最大の特徴は、設定を変えるたびにエンジンが新しい構造へ向かって滑らかに姿を変えるシームレス変形です。Vバンク角を変えればシリンダーが開き、気筒数を変えればクランクやピストンが増減します。バルブ駆動方式を変更すると、シリンダーヘッド内部も変形します。

変形の過程を見ることで、なぜその形になるのかというロジックが見えてくるとのことです。実在するクルマやバイクのエンジンの再現も、オリジナルエンジンの作成も可能です。

トランスミッション内部もリアルタイムに可視化

シリーズで初めて、エンジンだけでなくトランスミッション内部までリアルタイムに再現されました。乗用車などで使われるシンクロメッシュ式の2軸・3軸トランスミッションと、バイクなどで使われるドグミッションに対応しています。

Trans4motor Rの変速機設定画面。ドグミッション6速のギア歯数を表示

クラッチ、シフトフォーク、ギアが連携し、変速によって駆動力の伝達経路が切り替わる様子を、好きな角度から観察できます。

4つの特徴機能

GearVision(ギアビジョン)

トランスミッション内部で、どのギアや部品に動力が伝わっているのかを色分けして表示する機能です。複雑な変速機構の力の流れが見える化されます。

GearVision:Kawasaki GPZ900Rのエンジンと変速機を色分け表示した画面

MotionStep(モーションステップ)

今回追加された新機能です。エンジンを好きな瞬間で停止し、クランク角を前後に少しずつ動かせます。カムやロッカーアーム、バルブ、ピストンなどの動きを、好きな視点からじっくり観察できます。

TechTour(テックツアー)

動く3Dモデルを使って、エンジンや変速機の仕組みを学べるインタラクティブコンテンツです。「4ストロークエンジン」「点火順序」「シンクロメッシュ」にくわえ、今回「VTECの仕組み」が追加されました。

TechTour(テックツアー)のVTECの仕組みを説明するスマホ画面

モデルを実際に動かしながら、なぜその順序で動くのか、なぜその構造なのかを理解できるよう設計されているとのことです。

Engines(エンジンズ)

専用のエンジン共有サイトで、自分で作ったエンジンを投稿したり、世界中のユーザーが作ったエンジンをダウンロードしたりできます。今回のリニューアルで公式エンジンとユーザー投稿が整理され、より多くのエンジンを投稿できる新ルールにも対応しました。

Engines(エンジンズ)の画面。公式エンジンと新着エンジンの一覧

AndroidとiOSの垣根を越えた共有が可能で、今後はエンジン投稿コンテストの開催が予定されています。オリジナルTシャツなどの賞品も準備中とのことです。なお、賞品のデザインは候補のイメージで、実際の賞品やデザインは変更になる場合があります。

鋭意準備中のコンテスト賞品の白と黒のTシャツ。水色のRロゴ入り

点火タイミングで変わるリアルタイム・エンジンサウンド

サウンドは、シリーズでお馴染みのサウンドデザインラボ社の協力のもとで作られています。単発音・次数音・ランダム音などを組み合わせ、エンジンの状態に応じてリアルタイムに合成する仕組みです。

気筒数や点火タイミングによる音の違いにくわえ、アイドリング時の揺らぎや、高回転へ吹け上がる迫力も表現しているそうです。

一般的な等間隔点火の直列4気筒では、回転が上がるにつれて滑らかな高音へ変化するとのことです。YAMAHA YZF-R1やMotoGPマシンYZR-M1などで知られるクロスプレーン・クランクの直列4気筒では、不等間隔点火による低音を含んだ独特のサウンドになるといいます。

点火タイミングを編集できるため、こうした音の違いを実際に聴き比べられます。

エンジンの負荷を再現する車両物理モデル

トルクカーブ、ギア比、ファイナル比、車重、タイヤ外径、クラッチやタイヤの摩擦などをもとに、エンジンにかかる負荷や回転数・車速の変化をリアルタイムに計算します。

シフトアップ時の回転数の低下や、クラッチがつながっていく発進時の挙動も表現されています。

Trans4motor Rの車両物理モデル画面。Chevrolet Corvetteの V8エンジンと変速機、タコメーター

v1.1での主な改善点

Android版はv1.1として登場し、既存のiPhone/iPad版も同時にアップデートされています。MotionStepとTechTour「VTEC」の追加、Enginesのリニューアルにくわえ、編集画面のスライダー操作も改善されました。

スライダーは、大きなグリッド単位で素早く値を変更し、指を上下へずらすと細かなグリッドに切り替えて微調整できます。

そのほか、クランク角バーの追加、カムやロッカーアームの動作精度向上、自動クラッチミートの改善が行われています。二輪車エンジンの回転方向やバルブ挟み角の設定自由度も向上しました。

なお、このアプリは一般公開されているエンジンスペックをもとに、学習・鑑賞用途向けに動作を再現したものです。実際の機械の寸法や構造・意匠を忠実に再現したものではありません。

アプリ内に記載されている会社名・製品名は説明のために用いられたもので、一般に各社の登録商標または商標です。




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