埼玉県のタクシー8社が共同配車! 地域アプリ「まちタク‐埼玉西部‐」運用開始



「まちタク」出発式で看板を持つ関係者と黒いタクシー

株式会社電脳交通は10月15日、埼玉県南西部交通圏で地域密着型タクシー配車アプリ『まちタク‐埼玉西部‐』の運用を10月14日に開始したと発表しました。複数のタクシー事業者が車両を共同で手配する仕組みを採用しており、運用開始時には8社が参画しています。

この取り組みは、国土交通省の令和8年度「『交通空白』解消等リ・デザイン全面展開プロジェクト」地域交通DX推進タイプの補助対象となる事業の一環です。電脳交通が提供する『DS配車アプリ』を活用して運用されます。

『まちタク‐埼玉西部‐』の概要

利用者はアプリ上で乗車場所を指定すると、参画する複数のタクシー事業者の中から配車可能な車両を呼べます。事業者の枠を超えて地域の車両を活用することで、待ち時間の短縮や配車成立率の向上を目指すとのことです。

まちタク‐埼玉西部‐のアプリ画面。ロゴ画面と地図上の乗車・降車地指定、配車画面

運用エリアは、坂戸市、鶴ヶ島市、東松山市、越生町、毛呂山町、鳩山町、小川町、嵐山町、吉見町、滑川町、ときがわ町、ふじみ野市、富士見市、三芳町です。参画するのは8社165台となっています。

参画事業者は以下の通りです(順不同)。

  • 有限会社三芳野タクシー
  • 株式会社千代田交通
  • 株式会社越生タクシー
  • 有限会社坂戸タクシー
  • 日彩交通株式会社
  • 森林公園交通株式会社
  • 観光タクシー有限会社
  • 鶴瀬交通株式会社

アプリのダウンロードや詳細は、公式サイトで案内されています。

共同配車に取り組む背景

坂戸市を中心とする埼玉県南西部交通圏では、買い物や通院、駅への移動など、日常の足としてタクシーが利用されています。一方、タクシー業界では乗務員不足や高齢化が課題になっており、限られた車両を地域全体で活用して輸送力を確保することが求められているそうです。

これまでは各事業者が個別に配車していたため、依頼先の事業者の近くに空車がなくても、他の事業者には対応できる車両があるケースが生じていました。8社が共同配車に取り組むことで、事業者の垣根を越えて輸送力を活用し、タクシーを呼びやすい環境づくりを狙うとのことです。

『まちタク‐埼玉西部‐』が掲げる4つの目標

1つ目は利用者の利便性向上です。アプリからタクシーを依頼できる窓口を設け、坂戸市を中心とする地域で利用しやすい移動手段の提供を目指しています。

2つ目は地域全体での効率的な配車です。参画8社が連携して各社の車両を地域全体で活用し、待ち時間の短縮や配車成立率の向上を図るとのことです。

3つ目はタクシー事業者の生産性向上です。共同配車で配車の機会を広げ、空車時間の削減と車両運用の効率化を目指します。

4つ目は持続可能な地域交通の実現です。限られた乗務員と車両を地域全体で有効に活用し、地域の暮らしを支えるタクシーサービスの持続可能性を高める狙いがあるそうです。

各社の役割分担

各タクシー事業者は、運行に関わる関係者間の調整・取りまとめ、企画・運用管理、アプリから受け付けた注文への配車対応を担当します。電脳交通は、『DS配車アプリ』および配車システム『DS』の提供と導入支援を担います。

『DS配車アプリ』とは

『DS配車アプリ』は、タクシー事業者が自社ブランドや地域ブランドの配車アプリを、低コストかつ短期間で構築できるサービスです。現在利用している配車システムを変更せず、既存の運用を維持したまま地域アプリへ参画できるため、新たな配車チャネルを追加しやすいとしています。

電脳交通は、大手配車アプリは観光客やインバウンド、出張利用など地域外からの利用者の獲得に強みがあると説明しています。一方、自社アプリや地域アプリは地域住民の日常的な移動を支える役割を担い、両者を組み合わせることで地域内外の需要に対応できるとのことです。

DS配車アプリの自社アプリと地域共同配車アプリ、電話配車の関係図

『DS配車アプリ』の詳細はサービスページで案内されています。




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