Keeper Security、ブラウザ拡張にAI搭載のフィッシング対策機能を追加! 偽サイトでの入力前に警告



Keeper Security APAC株式会社は10月23日、Keeperブラウザ拡張機能に、偽のログインページで認証情報を入力する前にユーザーへ警告する「フィッシング対策」機能の提供を開始したと発表しました。

この機能は、ゼロ知識アーキテクチャに基づくローカルAIエンジンを搭載しています。類似ドメインや偽装サイト、ブランドのなりすましをブラウザ内で検知し、認証情報の窃取を防ぐ仕組みです。

Keeperのロゴと「プレスリリース」の文字

背景にある認証情報の窃取被害

ベライゾンの「2026年データ漏洩/侵害調査報告書」によると、情報漏洩の約40%に、奪取された認証情報の不正利用が関わっているそうです。

同社は、攻撃者が生成AIを悪用して精巧な偽サイトやドメイン、ログインページを大量かつ迅速に構築するようになったと説明しています。従来のセキュリティフィルターを回避するケースも増えており、認証情報を入力する前の脅威検知が課題になっていたとのことです。

Keeperのフィッシング対策機能は、ユーザーの端末内で機械学習モデルを実行してウェブサイトを解析します。ゼロ知識アーキテクチャにより、ユーザーのデータを外部に共有することなく処理を完結させます。

フィッシング対策の仕組み

ローカルAIエンジンは、ユーザーがアクセスしたウェブページを自動的に解析します。認証情報の窃取を目的とするサイトに共通する構造上の特徴を検出する仕組みです。

検出対象の1つが、ドメインのなりすましです。正規ドメインに似せた文字列(タイポスクワッティング)や、公式ではないドメイン上でのブランド名の使用が挙げられています。

2つ目は接続先情報の隠蔽で、URLに隠されたログイン情報、疑わしいIPアドレス、不審なリンク構造などを対象とします。3つ目は不審な入力要求で、非公式または信頼性の低いサイトでパスワードの入力を求めるケースです。

不審なウェブサイトを検知すると、Keeperは認証情報の窃取リスクと検知した脅威のパターンをユーザーへ即座に通知します。警告画面では脅威の詳細を確認できるほか、Keeperの無効化や警告を閉じる操作にも対応しています。

組織の管理者や個人ユーザーは、ブロック済みサイト一覧からいつでもアクセスの復元や自動入力の再有効化が可能です。

初期設定は無効、管理者による一括管理に対応

この機能は、ユーザーのプライバシーを重視して初期設定では無効(オプトイン方式)になっています。IT管理者はKeeper管理コンソールから、組織全体への一括適用と集中管理が可能です。

エンドユーザー個人の端末でも、設定変更やブロック解除を柔軟に行えます。

提供バージョンと経営陣のコメント

フィッシング対策機能は、Keeperブラウザ拡張機能のバージョン18.2.0で提供中です。

CEO兼共同創業者のダレン・グッチョーネ(Darren Guccione)さんは、次のようにコメントしています。

「現代のフィッシング攻撃は、単なる詐欺メールの枠を超え、AIを駆使しユーザーを欺いて機密性の高い認証情報やデータを盗み出す極めて高度な脅威へ変化しています。攻撃者が類似ドメインや偽入力フォーム、不正ログインページを用意した場合、従来のセキュリティ対策では被害が発生するまで検知できないケースが多発していました。Keeperはブラウザ拡張機能にゼロ知識のAIを組み込むことで、認証情報窃取を未然に防ぎ、個人および組織による認証情報の保護と管理を強化します」

CTO兼共同創業者のクレイグ・ルーリー(Craig Lurey)さんは、次のように述べています。

「セキュリティ制御には、脅威に即応する速さが求められます。同時に、お客様のプライバシーや信頼を寄せるゼロ知識の原則を維持しなければなりません。当社は、お客様の秘密鍵を用い、すべての処理を端末内で完結させるAIエンジンを設計しました。ウェブサイトの安全性を継続的に検証し、プライバシーを維持しながら、巧妙なドメイン偽装から自動入力を保護します」




Be the first to comment

Leave a comment

Your email address will not be published.




CAPTCHA