
Appleは10月22日、初の折りたためるiPhone『iPhone Duo』向けに最適化されたアプリやゲームが、10月23日から見つけられるようになると発表しました。ストリーミングや生産性、創造性、ゲームなど幅広い分野のデベロッパが対応を進めているとのことです。
iPhone Duoのインナーディスプレイは、iPhone 18 Pro Maxより50%大きいと案内されています。さまざまな置き方で使える点を活かし、思い出の記録や共有、マルチタスキングなどに向けた新しい体験が用意されるそうです。
アウターとインナーを行き来できる設計
iPhone Duoは2つのディスプレイが同じアスペクト比となっており、アプリはアウターディスプレイからインナーディスプレイへ同じ比率で拡大・縮小されます。ユーザーは中断したところから、そのまま操作を再開できます。
あわせて、A20 Proの性能とiPhoneに新しくくわわったSplit Viewなどの機能により、外出先でもお気に入りのアプリを使いながら作業できると説明されています。
Appleのワールドワイドデベロッパリレーションズ担当バイスプレジデント、スーザン・プレスコットさんは、デベロッパコミュニティから大きな反響があったとコメントしています。大きなインナーディスプレイでの視聴やウインドウ間のマルチタスキング、コンソール品質のゲームプレイなど、アプリでできることが再定義されていると述べています。
App Storeでは、エディターが厳選したiPhone Duo向けアプリやゲームの新コレクションが10月23日に公開されています。年間を通じてアプリのアップデートも提供される予定です。
最適化されたアプリは、製品ページに表示される「Made for iPhone Duo」のロゴで見分けられます。
エンターテインメント系アプリ
Netflix
『Netflix』では、アウターディスプレイでクリップ映像をスクロールし、iPhone Duoを開いてNano-texture仕上げのインナーディスプレイで視聴を続けられます。クリップ映像の表示は、縦向きと横向きがスムーズに切り替わるとのことです。
Netflixのエンジニアリング担当シニアディレクター、トム・リチャーズさんは、体験に応じて開く、閉じる、回転させるといった動きを自然に行えると述べています。
Prime VideoとParamount+
『Prime Video』と『Paramount+』も対応します。Prime Videoでは、iPhone Duoを半分に折りたたむと上半分でコンテンツが再生され、下半分にキャストやボーナスコンテンツに関するX-Ray情報が表示されます。

Paramount+では、充実した再生コントロールにくわえ、番組やライブ放送のチャンネルを幅広くブラウズできる機能が提供されます。テーブルの上でiPhone Duoを開いて立てれば、スタンドなしでハンズフリー視聴が可能です。
MLBとPGAツアー
スポーツ系では『MLB』と『PGAツアー』のアプリが対応します。生中継やハイライトの観戦にくわえ、スコアや統計情報、順位表をリアルタイムで確認できます。

MLBのエグゼクティブバイスプレジデント、ケニー・ガーシュさんは、ワールドシリーズに向けてアプリの準備が完了したとコメントしています。半分に折りたたんでテーブルに置けば、一方のディスプレイで中継、もう一方でリアルタイムのスタッツを見られるそうです。
生産性向上アプリ
Split Viewにより、iPhoneで初めて2つのアプリを横に並べて開けるようになりました。生産性向上アプリは広くなったスペースを活用できます。
Microsoft Word、Outlook、Zoom、Slack、Salesforce
『Microsoft Word』と『Outlook』は、今後数週間以内に対応する予定です。Wordでは書式設定ツールが書類の横に、Outlookでは受信ボックスがメッセージ全文の横に表示されます。
『Zoom』ではインナーディスプレイがビデオ会議室になり、共有コンテンツと他の参加者を同時に見られます。『Slack』ではワークスペース全体が表示され、『Salesforce』ではより多くのダッシュボードを確認できます。


Fantastical、Notewise、Things、Bear
『Fantastical』では、カレンダー、タスク、メニューがまとめて表示されます。『Notewise』ではメモ、書類、AIツールが一度に表示されます。

『Things』と『Bear』では、タスクの管理と整理を画面上でより簡単に行えるようになります。
FantasticalとCardhopの開発元であるFlexibitsの共同創業者兼CEO、マイケル・シモンズさんは、MacやiPadでの体験がポケットの中に収まるように感じられると述べています。Split Viewを使えば、Cardhopで連絡先を調べながら受信ボックスの横で1週間の計画も立てられるとのことです。
クリエイティブ系アプリ
『Detail』は、新しいCore AIフレームワークでデバイス上のAIモデルを実行し、インナーディスプレイ上でのコンテンツ制作をすばやく行えるようにします。『Instagram』では、より多くの投稿やストーリーが一度に表示されます。
Instagramの『Edits』では、タイムライン、編集ツール、ビデオなどクリエイティブスタジオ全体を表示できます。『VLLO』でも、より多くの編集コントロールと映像を同時に表示できます。

Detailの創業者兼CEO、ポール・ヴューゲンさんは、ビデオと文字起こしを横に並べて表示できる広さが、ポッドキャストやインタビューの編集に向いていると述べています。AIモデルがデバイス上で動くため、プライバシーを守りながらキャプションの追加やつなぎ言葉の削除、オーディオ補正を行えるそうです。

ゲーム
iPhone Duoは、A20 Proと専用のベイパーチャンバーにより、パフォーマンスがiPhone 17 Proより最大35%長く持続すると案内されています。インナーディスプレイで長時間プレイする際の描画や操作感を支えるとのことです。
アスファルト:Legends
「アスファルト:Legends」では、350台以上の車種から選び、最大7人の対戦相手とオンラインでレースできます。細部まで表現された車とダイナミックなライティングが、インナーディスプレイいっぱいに広がるそうです。

Gameloftのゲームマネージャー、ラウル・オレゴ・デル・リオさんは、大きなインナーディスプレイとA20 Proの持続性により、コースや車のあらゆる細部を目の前で見られると述べています。
ゼンレスゾーンゼロ
「ゼンレスゾーンゼロ」は、iPhone Duoのどのような持ち方でもスピーディーなアクションを楽しめるよう、ポジションに応じたコントロールが提供されます。iPhone Duo向けのアップデートは11月に行われます。

UnGodly アンゴッドリー
Azra GamesのダークファンタジーRPG「UnGodly アンゴッドリー」は、iPhone Duoが閉じている時はオープンワールドが縦長に表示されます。ディスプレイごとにコントロールや表示が調整されます。App Storeでは11月に発売されます。
Apple Arcadeと独立系タイトル
Apple Arcadeでは「Sneaky Sasquatch」と「Retrocade」が対応します。開いている時は臨場感のある体験、閉じている時は手軽にすぐ遊べる体験が楽しめるとのことです。
独立系の「Deck-Man」は、iPhone Duoをレトロなカセットプレーヤーに見立てたアプリです。開いてアルバムを選び、テープを挿入して閉じると、Apple Musicの音楽が流れ始めます。
料理、買い物、旅行などの生活系アプリ
料理・買い物・外食
『NYT Cooking』は、半分に折りたたんでカウンターに置くと、レシピがより詳しく豊かなビジュアルとともに表示されます。New York Times Cookingのゼネラルマネージャー、カミラ・ベラスケスさんは、各手順の確認やタイマー設定、レシピ作成者の動画視聴を、ゆとりのあるスペースで行えると述べています。

『LTK』ではクリエイターのビデオを観ながら、紹介製品を同じ画面でブラウズできます。『Lowe’s』では、リフォーム製品の仕上げや素材、デザインを細部まで確認できます。『Shop』ではフィードに表示される製品が増え、購入や注文状況の確認のための広いスペースが用意されます。

『OpenTable』は、レストランの詳細や空き状況、予約操作をしやすいようレイアウトが調整されます。『DoorDash』は年内に、より大きなマップ上で配送状況を確認できるようになる予定です。『Yelp』は地図とレビューを横に並べて表示します。
旅行・移動
『Lyft』では、より大きなルートマップを見ながら、乗車オプションの比較と経路の確認を同時にできます。『アメリカン航空』では、搭乗券、座席の選択、ターミナル内マップが操作しやすく配置されます。

『ユナイテッド航空』は、ディスプレイの右側にナビゲーションを表示します。『Flighty』には、iPhone Duoを立てて置くと表示される専用のフライト追跡モードがあります。
趣味・ツール
『スカイ・ガイド』は、端から端まで広がる星図とLiquid Glassのコントロールを組み合わせ、インナーディスプレイ全体で夜空を探検できます。『Tide Guide』では、潮汐表とリアルタイムの気象レーダーが1つの画面に表示されます。
DJ向けの『edjing Mix』は、2台のデッキやオーディオエフェクト、ワンタップでのステム分離のための広いスペースを備えています。ゴルフ向けの『Next Shot』は、コースの画像やスタッツ、スコアカードの詳細表示でコースの下見をサポートします。
地域に特化したアプリ
中国
『iQIYI』は、番組や映画を探す広いスペースを提供し、置き方に合わせて再生コントロールを調整します。『WPS Office』も置き方に合わせて画面とコントロールを調整します。
『Xmind』ではマインドマップとアウトライナーを横に並べて表示できます。『Weibo』はフィード、ビデオ、投稿ツールを最適化し、開いた状態でも半分に折りたたんだ状態でも使えるレイアウトを備えます。
『AMap』は、手前の道路を縦向き、より大きな画像を横向きで表示します。『rednote』は写真や投稿を探す広いスペースを提供し、ビデオ表示では再生内容とコメントを一緒に表示します。『Taobao』は多くの製品を表示でき、ズームジェスチャーで1列あたりのアイテム数を調節できます。
韓国
『WEBTOON』のコミックや『NAVER SERIES』の書籍を、より大きなディスプレイで楽しめます。『カカオトーク』では、切り替えなしで複数のチャットやグループの状況を把握できます。
『KakaoPage』はSplit Viewにより、紙の書籍に近い読書体験を目指しています。『BAND』は、最新の投稿、イベント、フォトアルバムを1か所でまとめて確認できる広いスペースを提供します。
ヨーロッパ
『Airmail』では、受信ボックスとメッセージをより多く一度に表示できます。『Craft』は、iPhone Duoを開くとスタイルギャラリーとライブプレビューが横に並びます。
『Tiimo』は閉じた状態でもコンパクトに予定を確認でき、立てた状態ではビジュアルタイマーをメモやサブタスクと連動させられます。
ラテンアメリカ
『Tripsy』は、iPhone Duo向けにナビゲーションをカスタマイズし、旅行の計画を立てやすくします。『SmartGym』は、ルーティンとエクササイズの詳細を横に並べて表示します。『Moises』は、歌詞とコードに合わせてボーカルや楽器を調整でき、より臨場感のある練習が可能です。
デベロッパ向けの対応状況
iPhone Duoを実機で体験できるワークショップは、世界19都市で50回以上開催され、2,000人以上のデベロッパが参加しました。ロンドン、メキシコシティ、モントリオール、パリ、トロントでも開催が予定されています。
デベロッパは、iOS 27.1 SDKの新旧APIでiPhone Duo向けにアプリを調整できます。標準のSwiftUIとUIKitのコンポーネントを使うアプリは、両方のディスプレイに自動的に適応します。
新しい配置と予約領域用のAPIでは、コンテンツを折り目で分割したり、端から端まで広げたりする独自のレイアウトを作れます。新しいヒンジAPIは、開閉時のディスプレイの角度にアプリが反応するためのものです。
シーンアクセサリを使えば、アウターディスプレイにテレプロンプターを表示するなど、両方のディスプレイに同時にコンテンツを出せます。新しいカメラAPIは、背面カメラと、iPhone初のアンダーディスプレイカメラを使ったセルフィーに対応します。
Xcode 27.1のDevice Hubでは、iPhone Duoを開く、閉じる、折りたたむ、回転させるといった状態をシミュレーションしてテストできます。デザインガイダンスと一連のTech Talksは、Apple Developerで公開されています。最適化したアプリは、すでにApp Storeへ提出できます。
iPhone Duoの価格と販売
iPhone Duoの容量は256GB、512GB、1TB、2TBです。価格は364,800円(税込)から、または36回払いで月額10,133円(税込)からとなっています。カラーはスターホワイトとナイトスカイの2色です。
日本を含む70以上の国と地域では、予約注文を受け付けており、10月23日から販売が開始されています。その他28の国や地域では、10月30日に販売が開始されます。
iPhone Duoの購入とあわせてApple Oneに新規登録するか、条件を満たして再登録すると、Apple Oneを3か月間無料で体験できます。対象は一部の国と地域の新しいiPhone、iPad、Macで、提供状況は地域によって異なります。
- Apple One 新規デバイス特典:https://offers.appleone.apple/ja-jp/new-device-offer
保証プランとしては、AppleCare+のほか、利用できる国ではAppleCare Oneも選べます。いずれも過失や事故による損傷への保証、バッテリー交換サービス、専任スペシャリストによる優先サポートが含まれます。
- AppleCare:https://www.apple.com/jp/applecare/
- Original:https://www.appbank.net/2026/10/24/iphone-news/3142702.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部
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