“フォートナイト裁判”とも呼ばれるEpic対Appleの裁判が、新たな展開を見せています。
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判事「Appleは所見の全てを無視している」Appleの要求を却下
Epic対Appleの裁判では、Appleは12月9日までにサードパーティの決済を解放しなければならないとの判決結果が出ています。
これに対しAppleは、全ての起訴が解決するまで、この命令の執行を保留することを要求しました。しかしテック系メディア『The Verge』によると、同裁判の担当であるイボンヌ・ゴンザレス・ロジャーズ判事はこれを却下したとのこと。判事は「Apple社の申し立ては、当裁判所の所見を選択的に読み取ったものであり、差止命令を支持した所見のすべてを無視している」と判断しています。
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Appleの弁護士であるマーク・ペリー氏は、「Appleがデジタルコンテンツのアプリ内でライブリンクを許可するのは初めてのことであり、エンジニアリング、経済、ビジネス、その他の問題を解決するには数ヶ月を要するでしょう」と述べています。
ペリー氏:「これは非常に複雑です。子どもたちを守るために、開発者を守るために、消費者を守るために、そしてAppleを守るために、ガードレールやガイドラインを設けなければなりません。そしてそれは、説明し、実施し、適用することができるガイドラインに書き込まれなければなりません」
しかしロジャーズ判事は、Appleがリスクを評価するための時間が欲しいと言っているにもかかわらず、Appleが事実上、命令の無期限停止を要求していることを指摘しました。
ロジャーズ判事:「あなた方は追加の時間を要求しているわけではない。事実上、何年もかかる差止命令を求めているのですから」
また、Epic社側の弁護士はこの要求をAppleの「遅延戦術」とみなし、「Appleは、強制されない限り何もしない」と批判しています。
もちろんAppleはこの判断に納得していません。ペリー弁護士は、Appleは訴訟が解決するまで変更を遅らせたいと考えていると答え「我々は控訴に勝つつもりだ」と自信を見せたそうです。
- Original:https://www.appbank.net/2021/11/10/technology/2151045.php
- Source:AppBank
- Author:岩佐
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