Appleに最大64億円の罰金、認めたはずの「App Store外決済」の何が問題だったのか?





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オランダの競争当局が、AppleがApp Storeの仕様変更命令に従わなかったとして、最大5000万ユーロ(64億円)の罰金を科しています。

*Category:テクノロジー Technology|*Source:Cult of Mac ,@TimSweeneyEpic ,Apple

Appleは外部決済システムを一部許可も「回避方法が酷い」と批判


Appleは1月14日の声明で、オランダ消費者・市場庁(ACM)によるiOSアプリの外部決済システムに関する新規則に同意しておらず、その決定を不服とする旨を発表しました。

オランダ当局はAppleに対し、出会い系アプリのみ外部決済システムを許可するよう命令しました。しかし、Appleはこの命令を、非常に複雑な手続きを設けることで回避しようとしています。


まず、開発者がApp Store以外の決済サービスを導入したい場合は、そのために別のアプリを作ってリリースしなければなりません。さらに、外部決済とApp Storeの決済システムを一緒に提供することはできず、外部の決済システムを利用した場合にも、Appleに決済手数料を支払う必要があります。

これは開発者にとってはかなり難しい条件であると批判されており、Epic Gamesのティム・スウィーニーCEOは以下のようにコメントしています。

Appleの決済競争に関するオランダの新法の回避方法は酷いものです。AppleはMatchのような企業に、グローバルアプリをオランダから撤退させ、ユーザーに新たなオランダのみのバージョンをインストールさせ、Appleが関与しない支払いにまで非公開の税金を課す計画です。

オランダ当局はこの問題を受け、Appleは命令に従わなかったと判断しました。このまま変更を行わない場合、Appleには毎週500万ユーロ(約6.5億円)の罰金が科せられるとのこと。最大では、5000万ユーロ(約64億円)の罰金が科せられることとなります。

AppleはApp Storeに関する様々な起訴に直面しており、外部決済システムの許可をせざる負えない状況に陥っています。すでに韓国やアメリカでは外部決済システムを許可するよう命令が下されており、導入の引き伸ばしにも限界が近づいているようです。




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