スティーブ・ジョブズが会社の命運を「トイ・ストーリー」に賭けたワケ





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Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズは、アニメーションスタジオの「ピクサー」も共同設立させています。

ジョブズが、ピクサーを共同設立した経緯と、どのように成功に導いたのかを、Appleに詳しいYouTubeチャンネル「Apple Explained」が解説しています。



*Category:テクノロジー Technology|*Source:Apple Explained ,wikipedia

「ピクサー」買収後に待っていたジョブズの大誤算




そもそもスティーブ・ジョブズはなぜ、これまでの活躍とはほとんど関係のないアニメーション映画会社を設立したのでしょうか?

実は、ジョブズがピクサーを共同設立したのは、本当に偶然のような出来事でした。彼は1985年にAppleを追われ、自分の時間とお金に見合う他の機会を探していました。

ジョブズはAppleの株式売却で得た700万ドル(約9億円)を出資し、新会社として「NeXT」を創業します。この会社は最終的にはAppleに買収される程の企業になりました。


そして、もう1つの投資が「グラフィックス・グループ」です。これはルーカスフィルム社のコンピューター部門で、映画「スターウォーズ」などの特殊効果を作成していました。しかし、プロジェクトが終了すると、ジョージ・ルーカスはその技術を必要としなくなったのです。

そこでルーカスは、ジョブズがAppleを去った翌年の1986年、グラフィックス・グループを売りだします。ルーカスは、この部門が持っている技術の可能性を認識していましたが、グラフィックス・グループだけでは、映画は作れないと考えていました。なぜなら、従業員が40人しかいなかったからです。


そこでジョブズは、グラフィック・グループを1,000万ドル(約12億円)で買収。その部門を独立させたのが「ピクサー」です。そして、コンピュータで作った映像を、他の会社が購入できるようにするために、高解像度の3D画像を生成する超高性能の「ピクサー・イメージ・コンピュータ」を開発したのです。


当時、ディズニーなどのアニメスタジオは、この機械にアニメ業界を取って代わられることを恐れ、この技術に関心を示しませんでした。そのため、このPCは医療用画像処理、地球物理学、気象学などの分野での利用を想定して販売されました。


しかしこのコンピューターは、13万5千ドル(約1,700万円)という高価格のため、ほとんど売れませんでした。

その後、2世代を経て、最終的には3万ドル(約40万円)にまで価格が下がりしたものの、結局、「ピクサー・イメージ・コンピューター」は、わずか300台ほどしか売れなかったのです。

ジョブズは、ネクストとピクサーという2つの会社に縛られ、どちらも数千万ドルの運営費がかかり、利益も見込めないこの状態に苦戦していました。





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