スマホの安全な処分が自宅で完結! 「ZAURUS」全国宅配サービス開始



スマホ物理破壊処分サービスZAURUSのロゴ

 株式会社ギアは11月10日、スマホ物理破壊処分サービス「ZAURUS(ザウルス)」のオンラインによる全国宅配申込受付を開始しました。

リチウムイオンバッテリーの発火リスクが急増

発火し膨張したスマートフォンのバッテリー

 近年、スマートフォンやモバイルバッテリーなど、リチウムイオンバッテリーを搭載した製品の発火事故が増加しています。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、過去5年間で1,800件以上の事故が報告され、その約8割が火災につながっているとのことです。

 また環境省によれば、リチウムイオンバッテリーが原因のごみ処理施設や収集車での火災は、全国で年間8,000件以上に上るとのこと。バッテリー劣化、膨張したバッテリーパックの放置、高温環境での保管・使用、衝撃による内部損傷、間違った廃棄方法など、発火リスクはどのスマートフォンにも起こり得ると言えます。

 一方、使わずに放置された「埋蔵スマホ」は国内で3億台以上と推計されており、火災だけでなく情報漏えいのリスクも潜んでいます。

ユーザーが抱える処分時の悩みを解決

 ZAURUS(ザウルス)は、スマートフォンのデータ漏えいを防ぎ、安全に処分するスマホ物理破壊処分サービスです。店頭サービス利用者へのアンケート(回答者数1,531名、複数回答)では、以下のような処分に関する不安が明らかになりました。

  • データ漏えいが心配:72.0%
  • 電源が入らずデータを消せない:42.1%
  • 処分方法がわからない:32.9%
  • バッテリー膨張などで処分に困った:29.8%

物理破壊による完全なデータ消去と安全処分

ZAURUSの専用シュレッダーにスマートフォンを投入する様子

 ZAURUS(ザウルス)では、スマートフォン修理の専門技術を持つスタッフが内部のリチウムイオンバッテリーを安全に取り外した後、専用シュレッダーで端末を4mm×15mmの細かさまで物理破砕します。これにより、破砕時の発火リスクを防ぎつつ、総務省が推奨するデータ消去方法である「物理破壊」によってデータの読み出しを不可能にしています。

需要の急増を受けてオンライン宅配サービスを開始

 2024年12月のテレビ報道番組「ニュースイット」で紹介されたことをきっかけに、ZAURUS(ザウルス)の店頭申込は急増。2025年1月~8月の平均申込台数は前年同月比178%を記録しました。

 この反響を受け、全国対応のオンライン宅配受付サービスが開始されました。スマートフォンやパソコンから数分で申し込みが完了し、端末を送るだけで処分が完結します。同社は「安全」「手軽」「非対面」の3つを兼ね備えた新しいスマホ処分体験を提供しています。

レアメタルの再資源化で循環型経済を推進

物理破壊されたスマートフォンの破砕物

 同社は、修理・安全処分・再資源化を通じて「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」を推進しています。壊れた端末は修理し、再利用できない端末は物理破壊によって安全に処分、破砕物は再資源化されます。

 ZAURUS(ザウルス)では、バッテリーからはレアメタルのCo(コバルト)およびNi(ニッケル)を、破砕物からはICチップに含まれる金・銀・銅にくわえて、レアメタルのPd(パラジウム)などを精錬により再資源化し、資源循環型社会の実現に貢献しています。

サービス概要

  • スマホ処分 ZAURUS(ザウルス):https://sumaho-zaurus.jp/
  • 特徴:物理破壊による完全データ消去、リチウムイオンバッテリーの安全処分、再資源化
  • 申込方法:公式サイトよりオンライン申込
  • 運営会社:株式会社ギア(本社:東京都新宿区)
  • コーポレートサイト:https://www.g-gear.jp/




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