公共WiFi利用者の約4割が個人情報を扱う操作を経験 約8人に1人が不安体験



公共WiFi利用者の約4割が個人情報を入力する実態を示す画像

 プラスト株式会社は12月26日、ポケットWiFiレンタルサービスを手掛けるWiFiGO!と共同で実施した「国内での公共WiFi利用に関する実態調査」の結果を発表しました。

 調査は全国の20~59歳の男女500名を対象にインターネットアンケート形式で実施され、2025年12月7日~12月15日にかけて行われました。

公共WiFiの利用実態

利用頻度

公共WiFiの利用頻度に関する円グラフ、約半数が利用しないと回答

 公共WiFiの利用頻度について質問したところ、48.6%が「公共WiFiを使わない」と回答しました。

 一方、「ほぼ毎日」が11.4%、「週に数回」が11.0%、「月に数回」が11.6%、「年に数回」が17.4%となっており、日常的に利用している層は少数派であることが明らかになりました。

利用場所

公共WiFiの利用場所を示す棒グラフ、カフェや商業施設が上位

 公共WiFiを利用する場所としては、カフェが48.6%で最も多く、商業施設が46.7%、ホテル・宿泊施設が44.0%、駅・空港が34.2%、旅行先が27.2%となっています。

 自由回答では病院やコンビニ、学校、電車内、道の駅、カラオケなどが挙げられており、短時間の一時的な利用が多いことが分かります。

公共WiFiの危険性に関する認識

公共WiFiの危険性理解度に関する円グラフ、約8割が何らかのリスク認識

 公共WiFiの危険性についてどの程度理解しているかを質問したところ、「理解している」が23.7%、「なんとなく理解している」が52.9%と、合わせて約8割が何らかのリスク認識を持っていることが明らかになりました。

 一方で、「あまり理解していない」が18.7%、「全く知らない」が4.7%と、危険性に対する理解度には大きな差があることが分かります。

 多くの人が「公共WiFiは危ないかもしれない」という漠然としたイメージは持っているものの、具体的にどのようなリスクがあるのか、またどのような対策を取るべきかまで理解している人は少数派であることが示唆されています。

公共WiFi利用中の操作内容

公共WiFi利用中に個人情報に関わる操作経験を示す棒グラフ

 外出先でスマートフォンを利用する際に行ったことのある操作について質問したところ、SNSへのログインが28.6%で最も多く、ID・パスワード入力が16.2%、オンラインショッピングにおける個人情報入力が12.6%となっています。

 さらに、ネットバンキングの利用が9.8%、クレジットカード情報の入力が6.8%と、金銭的リスクを伴う行動も確認されています。

 一方で「重要な操作はしていない」と回答した人は58.0%であり、約4割の人が公共WiFi環境下でも個人情報や金銭情報に関わる操作を経験していることが明らかになりました。

実際の不安・ヒヤッとした体験

外出先で公共WiFi利用中に不安を感じた経験の有無を示す円グラフ

 外出先でスマートフォンを利用する中で、「不安を感じた」「ヒヤッとした」経験があるかを質問したところ、13%が「ある」と回答しました。

 これは約8人に1人が実体験として不安や違和感を覚えたことがあることを意味しています。

多かった不安体験の傾向

 実際に多かった不安体験の内容としては、以下のような傾向が見られています。

 謎のログイン通知・不正ログインの疑い、怪しいWiFi名・正規と紛らわしい偽アクセスポイント、見知らぬ広告や警告画面の突然表示、フィッシングメール・不審な請求通知、画面ののぞき見や情報漏えいへの不安などが挙げられています。

実際の体験事例

 自由回答では以下のような具体的な声が寄せられています。

 「ホテルWiFiと一文字だけ違うSSIDが表示された」「ログインしていないサービスからログイン通知が来た」「あやしいWiFi名から接続要求があった」「公共WiFiだと思って接続しそうになったが、名前が怪しかった」「身に覚えのない請求画面が突然表示された」「急いでいたので、詐欺メールと思わずにデータを入力しそうになった」「後ろの人が自分のスマホの画面を見てメモしていた」「見知らぬ外国語の広告が表示された」「安全でないサイトと表示された」「フィシングメールが届いて返信してしまった」などの報告が挙げられています。

 これらの回答からは、実際に被害に遭ったかどうかにかかわらず、「何かおかしい」「危険かもしれない」と感じた瞬間が強く印象に残っていることがうかがえます。

調査のまとめ

 今回の調査から、公共WiFiはカフェや商業施設、駅・空港など外出先の身近な場所で利用されている一方、日常的な通信手段としては必ずしも定着していない実態が明らかになりました。

 危険性については約8割が何らかのリスク認識を持っているものの、具体的なリスクや対策まで把握している人は少数派であり、その結果として公共WiFi環境下でも個人情報に関わる操作を行っている人が約4割にのぼることが分かっています。

 さらに約8人に1人が外出先で「不安・ヒヤッとした」経験をしており、偽アクセスポイントや不正ログイン通知、フィッシングなど、実際に違和感や恐怖を覚える場面が数多く存在していることが浮き彫りになっています。

 公共WiFiは利便性の高いインフラである一方、利用者の理解や対策が追いついていない状況が依然として残っていることが示唆されています。

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