AIが人類の知性を超えた近未来を描くSFノベルゲーム『三位一体の単一点』が2026年〜2027年にSteamリリース予定



『三位一体の単一点』のキービジュアル

チームサンイチは6月2日、近未来SFミステリー・ノベルゲーム『三位一体の単一点』を発表しました。2026年〜2027年にPC(Steam)向けにリリースを予定しています。

『三位一体の単一点』の概要

AIが人類と同等の知性を持つようになった近未来を舞台に、連続自殺事案の謎を中心として3人の主人公の物語が複雑に絡み合い、やがてひとつに収束していく群像劇ノベルゲームです。

「人間は、これからAIと一緒にどう生きていくのか」というテーマのもと、立場も価値観も異なる3人の主人公がそれぞれの視点でこの問いに直面します。メインシナリオは約20万文字超となっています。

『428 〜封鎖された渋谷で〜』のDNAを受け継ぐ群像劇

本作の開発を率いるそんちょーさんは、影響を受けた作品として『428 〜封鎖された渋谷で〜』を挙げています。5人の主人公が「同じ日の渋谷」を舞台に動き回り、互いの行動が知らず知らずのうちに影響し合うバタフライエフェクト的な構造を持つ名作として、ノベルゲーム愛好家の間で15年以上語り継がれている作品です。

『428』が「行動の連鎖」を描いていたのに対し、本作が挑むのは「アイデアの連鎖」だということです。

本作の核心「エングラムシステム」

プレイヤーが「アイデアを伝える役割」を担う

本作では、プレイヤーがゲームを進める中で3人の主人公それぞれの価値観・アイデア・視点を「収集」していきます。そして、ある主人公が持つアイデアを別の主人公に「伝える」役割をプレイヤー自身が担う仕組みになっています。

伝えられた主人公の中で異なる価値観が混ざり合い、一人では辿り着けなかった「AでもBでもないC」という第三の選択肢が閃く——これが本作の中核システム「エングラムシステム」です。

プレイヤーの試行錯誤が物語を動かす

「言う」「言わない」を選ぶ場面もあれば、「いつ、誰に、どのアイデアを伝えるか」という選択も発生するとのことです。伝えたアイデアを主人公が拒絶することもあれば、新しい視点として受け入れ、新たな一歩につながることもあるということです。

そんちょーさんは「映画も漫画もアニメも、できることの最大限は『伝える』ことまで。ゲームはそれを超えて、プレイヤー自身に『発見してもらう』ことができる」と語っています。

対象プレイヤーと開発状況

想定するプレイヤー層

本作が想定するプレイヤーは大きく2層です。まず、『428』や『Ever17』のような骨太なノベルゲームが好きな層に向けて、ノベルゲーム的なギミックをしっかり盛り込んでいるとのことです。

もうひとつは、AIと人類の未来に関心はあるものの専門書を読み込むのは難しいと感じている層です。ゲームを通じてAI時代のこれからを考えるきっかけを提供したいとしています。

現在の開発状況とリリース予定

20万文字超のメインシナリオとゲームシステムはすでに完成しており、現在はベータ版の準備やイラスト・音楽の仕上げといった最終調整を進めているとのことです。

2026年〜2027年のリリースを目指してPC(Steam)向けに開発中で、今後はNintendo Switch、PlayStation、モバイルへの展開も予定しています。

主要制作メンバー

開発チーム「チームサンイチ」には、各分野の実績あるクリエイターが参加しています。

劇伴・音楽制作を担当する神馬譲さんは、映画『温泉シャーク』音楽(iTunes Storeサントラ・トップアルバム日本2位)や「プロジェクトセカイ」アレンジ、GACKT WORLD TOUR 2016劇伴音楽アレンジなどを手がけた劇伴家で、2017年度「第5回サウンド・クリエイター・オブ・ザ・イヤー」ファイナリストにも選出されています。

シナリオライター・シナリオプランナーの白木原怜次さんは、『Memories Off -Innocent Fille-』『食戟のソーマ 友情と絆の一皿』『Re:ゼロから始める異世界生活-DEATH OR KISS-』などのシナリオを担当した経歴を持ち、第3回俺的小説賞ラノベ奨励賞を受賞しています。

アートディレクターの厳男子さんは、2009年にアフタヌーン四季賞 萩尾望都賞を受賞してデビューした漫画家で、代表作『ムラサキ』は「次にくるマンガ大賞2018」Webマンガ部門でTOP20入りを果たしています。

キャラクターデザインの鮭まゆさんは、バンドリ! Ave Mujica MVイラストや株式会社THINKR「春猿火」MVイラストなどを手がけるイラストレーターです。

テックリードのgodzyさんは、「サンダーフォースシリーズ」「仮面ライダー・バトライドウォー」などの開発に携わった業界歴20年以上のエンジニアとなっています。

ロングインタビューをnoteで公開中

本発表にあわせて、VTuberの導師真ショウさんが2026年5月19日に実施した開発者インタビューをもとにしたロングインタビュー記事がnoteにて公開されています。なぜ群像劇ノベルゲームというフォーマットを選んだのかや、AI時代と「アイデアの伝播」が交差する地点、ゲームというメディアにしかできない表現とは何かといった内容が掲載されているとのことです。

Steamストアページでは現在ウィッシュリストへの登録が可能です。

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