360Channel、次世代デジタルツイン基盤「360 Digital Twin」を提供開始 Kアリーナ横浜の内覧システムに採用



360 Digital Twinの利用画面

株式会社コロプラは7月14日、グループ会社の株式会社360Channelが次世代デジタルツインサービス「360 Digital Twin(サンロクマル デジタルツイン)」の提供を開始したと発表しました。

同サービスは、360Channelが手がける空間体験プロダクト「360maps(サンロクマルマップ)」のコア技術である空間測量データを活用したもので、米国音楽業界誌「Pollstar」発表の世界アリーナランキングで年間観客動員数1位となった「Kアリーナ横浜」を管理・運営する株式会社Kアリーナマネジメントの内覧サポートシステムとして採用されています。

同社は今後、大型施設の運営支援にくわえて、美術館・博物館・商業施設における期間限定イベントのデジタルアーカイブや、地方自治体が推進する文化財保護・観光DXなど、幅広い分野への展開を進めるとしています。

動画タイトル

【360Channel】「360maps」の空間スキャン技術から生まれた次世代デジタルツイン基盤「360 Digital Twin」をリリース!

デジタルツインとは何か

デジタルツインとは、物理空間にある建物や空間、環境などのデータを、サイバー空間上に「双子」のようにリアルタイムかつ忠実に再現する技術です。

従来の2次元的なパノラマ写真とは異なり、空間全体の奥行きやサイズ、質感までを三次元データとして構造化できる点が特徴で、遠隔地からの臨場感ある空間体験や、高精度な配置・動線シミュレーションが可能になるとのことです。

「360maps」の測量技術を基盤に開発

360Channelは、”移動をエンターテインメントにする”空間体験プロダクト「360maps」を提供しており、高精度な位置特定技術であるVisual Positioning System(VPS)を利用するため、事前に3Dスキャナーによる精密な空間測量を実施しています。

360mapsのナビゲーション画面

この測量プロセスで生成されるのが、最先端の3D技術「3D Gaussian Splatting(3Dガウシアンスプラッティング、以下3DGS)」データです。同社はこの空間データをナビゲーション用途だけでなく、施設運営やイベント活用、文化資産の保存など幅広い領域で活用できる可能性に着目し、「360 Digital Twin」を開発したとのことです。

Kアリーナ横浜の内覧サポートシステムとして採用

「360 Digital Twin」は、年間観客動員数世界1位の音楽特化型アリーナ「Kアリーナ横浜」を管理・運営するKアリーナマネジメントにおいて、主催者向けの内覧サポートシステムとして採用されています。

コンサートやイベントの開催にあたり、主催者は事前に楽屋や控室の設備内容、備品の配置、搬入導線、ステージ周辺の環境など多岐にわたる情報を確認する必要があります。従来は現地での内覧や個別の問い合わせ対応が中心でしたが、同サービスの導入により、主催者はブラウザからいつでも施設内部を確認できるようになったとのことです。

3D空間内では、楽屋や控室に設置されている椅子・机・鏡などの備品配置を視覚的に確認できるほか、搬入口からステージまでの導線確認、距離計測機能を活用した機材搬入シミュレーションなども行える。

施設側は空間内の任意の場所にテキストや画像、動画を登録でき、利用上の注意事項や設備情報を分かりやすく共有できるとしている。

今後の展開分野

360Channelは「360 Digital Twin」を単なる3Dビューアーではなく、空間そのものを情報資産化するデジタルツイン基盤として位置付けているとのことです。今後は大型施設の運営支援にくわえ、展示会や文化財、観光資源など、時間の経過とともに失われてしまう空間や体験を保存・活用するプラットフォームとして展開していく方針が示されています。

大型・公共施設の運営DX

アリーナ、スタジアム、商業施設、公共施設などにおいて、施設案内、内覧支援、設備管理、搬入計画、運営マニュアル共有など、さまざまな業務のDXを支援するとしています。今後はAI技術との連携も視野に入れ、空間内での情報検索や案内機能の高度化を進めるとのことです。

大型・公共施設のデジタルツイン活用イメージ

展示会・イベントのデジタルアーカイブ構築

数日から数ヶ月で終了してしまう展示会やポップアップイベントを、高精度な3D空間として保存するとしています。会場内には画像・動画・資料リンク・3Dモデルなどを埋め込むことができるため、イベント終了後もバーチャル展示として公開できるほか、営業資料や実績アーカイブとしての活用も可能ということです。

展示会・イベントのデジタルアーカイブ活用イメージ

文化財・観光資源のデジタル保存

歴史的建造物や文化財、伝統行事などをデジタルツイン化し、将来に向けた保存・継承を支援するとしています。遠隔地からでもアクセス可能な観光コンテンツや教育教材として活用することで、地域の魅力発信や観光振興、地方創生への貢献を目指すとのことです。

文化財・観光資源のデジタル保存活用イメージ

「360 Digital Twin」の主要機能

「360 Digital Twin」には、BtoB・BtoG(行政)向けの実用的なソリューションとして以下の機能が搭載されています。

  • A-B間 自動ナビゲーション:指定した2地点間の最短・最適ルートを自動案内する機能で、自由移動だけでなく操作不要のオートナビゲーションにより、実際の現場を歩くよりも素早いルート確認が可能となっています。
  • 空間内の距離・面積測定:3D空間上でステージや床、壁などの距離や面積を直感的に計測でき、大型機材の搬入や展示物の配置シミュレーションを遠隔で完結できます。
  • ポータル機能:複数の施設やフロア、過去のイベント一覧などを1つのサイトのように集約し、一覧からシームレスにアクセスできます。
  • かんたん編集(CMS機能):管理画面から3D空間内の任意の場所にテキスト、画像、動画、リンクなどのスポット情報を自由に登録・編集できます。
  • 2D×3D位置連動マップ:施設全体の構造を把握しやすい「2Dデジタルマップ」と、フォトリアルな「3DGS空間」の位置情報を紐付け、迷わない空間遷移を実現しています。
  • 空間メモ作成機能:空間内の特定の場所に注意書きやレイアウトの指示などのメモを残すことができ、チーム間や顧客との情報共有を円滑化します。
自動ナビゲーション機能の操作画面
距離・面積測定機能の操作画面
オブジェクト配置・メモ機能の操作画面
2Dマップ機能の操作画面

サービスの詳細は360 Digital Twin公式ページで確認できます。

株式会社コロプラのロゴ




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