AIエージェントに身体を与える! 卓上型AIロボット「Palmimo DevKit」先行販売開始



製品名と先行販売開始の告知が記載されたPalmimo DevKitの製品画像

株式会社Jizaiは9月3日、カスタマイズ可能な汎用AIロボット「Palmimo(パルミーモ、旧称:Mi-Mo)」の卓上型開発キット「Palmimo DevKit(パルミーモ デブキット)」について、Early Builders/Early Partners向けの先行販売を開始すると発表しました。

あわせて、Palmimo DevKitを共創型プラットフォームプロダクトとして展開するため、ソフトウェアからオープンソースとして順次公開していくとのことです。

「Palmimo DevKit」とは何か

Palmimo DevKitは、自律的に考え行動する汎用AIロボット「Palmimo」を、自分のコードでカスタマイズして動かせる卓上型の開発キットです。

Palmimoは、目を合わせ、声に応え、表情としぐさで語りかける対話型コンパニオンで、「見る・聞く・考える・話す・動く」の自律ループを、ハードウェアの知識がなくてもPythonコードを数行書くだけで扱えるよう設計しているとのことです。

人がPalmimo DevKitに向かって手を振っている利用シーン

主な特長

同社の発表によると、Palmimo DevKitには以下の特長があるということです。

  • ロボティクスの知識がなくても、手を振る・歩く・首を向けるといった動きをPythonの命令ひとつ(例:robot.wave())で呼び出せる
  • LLMのtool callをそのままロボットの行動に接続するAIエージェント実装を同梱し、頭脳となるAIモデルは差し替え可能
  • ソフトウェアをオープンソースとして順次公開し、自社のデータやサービスとAPI/MCP/SDKでつなげる共創型プラットフォームプロダクトである
  • シミュレーション環境をはじめ、ロボット学習に向けた開発環境も順次整備される予定
  • 木のあたたかみを感じる、人の生活空間に溶け込むデザイン
木目調のパーツを使用したPalmimo DevKitの本体写真

主な仕様

Palmimo DevKitの外形寸法は400×300×300mm、質量は約2kgとなっています。自由度は21軸(脚3軸×6+首3軸)で、計算機にはRaspberry Pi 5(16GB、オンボード)を搭載しています。

センサ・表示部には5MPカメラ、マイクアレイ、ステレオスピーカー、2.8インチ円形タッチディスプレイが採用されており、ソフトウェアはRaspberry Pi OS 64-bit、Python 3.12+に対応しています。なお、仕様は改良のため予告なく変更される場合があるとのことです。

先行販売の概要

先行販売は、開発者・研究者向けの「Early Builders」と、PoCやサービス開発に取り組む事業会社・研究機関向けの「Early Partners」への初期ロット提供となります。

先行価格は598,000円(税別)で、月額費用は発生しません。初期保証は30日間となっており、初期不良は無償で修理・交換されるとのことです。任意加入のプレミアム保証「Palmimo Care Dev」も用意されています。

このほか、Jizaiのメンバーが並走するカスタムサービス(AI・ソフトウェア/ハードウェアのカスタム支援、ハンズオン研修など)も個別見積りで提供されるということです。申し込みはPalmimo DevKit公式サイトで受け付けられています。

オープンな共創型プラットフォームとして

Palmimo DevKitは、事業会社やエンジニア、研究者が技術・アセット・事業課題を持ち寄り、新しいロボットのユースケースをオープンに開発できるプラットフォームプロダクトを目指しているとのことです。同社は原則としてオープンソースで提供していく方針だということです。

先行販売の開始にあわせて、まずはソフトウェア(Python SDK、ドライバ、AIエージェント実装など)がオープンソースとして順次公開されます。今後はシミュレーション環境をはじめ、開発のためのソフトウェアスタックへ公開範囲が順次広げられる予定です。なお、先行販売の購入者には、ハードウェアに関する情報が先行して提供されるとのことです。

想定される活用シーン

Palmimo DevKitの活用シーンとして、以下のような用途が想定されているとのことです。

  • AIコンパニオン/人とロボットのインタラクション研究
  • オフィス・店舗・展示などでの受付・案内・空間演出のPoC
  • LLMのtool callを物理的なふるまいへ接続するAIエージェント実験や、Sim2Real・VLAファインチューニングなどロボット学習に向けた実験
  • 企業や大学でのフィジカルAIに向けた人材育成(ハンズオン研修、社内勉強会、研究室の実験基盤)
  • 複数台連携や自社データ・システムとのAPI連携による新しいサービスの設計

これまでの歩みと今後の展開

Palmimoは、2025年1月の「CES 2025」での初公開以来、国連主催「AI for Good Global Summit 2025」やカンヌ国際映画祭「Cannes Next」などで発表を重ねてきたということです。

現在は日本科学未来館「Tokyo Mirai Park」の展示企画「未来の1日」(東京都主催)にて体験展示中とのことで、展示は2026年9月23日まで行われる予定です。

同社は、Early Builders/Early Partnersからのフィードバックを製品とオープンソースの開発に反映しながら、提供台数・提供先を順次拡大していく方針を示しています。




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