『トゥームレイダー:レガシー・オブ・アトランティス』のララ・クロフト、30年の進化を開発陣が解説! 2027年2月13日発売



ララ・クロフトの歴代デザインが銃や弓を構える姿で並ぶビジュアル

株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントは11月5日、『トゥームレイダー:レガシー・オブ・アトランティス』に受け継がれるララ・クロフトのデザインと進化を紹介する、PlayStation.Blogの日本語翻訳記事を公開しました。1996年の初登場から30年を迎えたララについて、開発チームがデザインの考え方を語っています。

同作は2027年2月13日にPlayStation 5向けに発売される予定です。ブログでは、髪や肌、衣装の表現技術と、歴代作品から受け継ぐ「ララらしさ」が取り上げられています。

Tomb Raider 30th Anniversary Turntable

オリジナル版のデザインを基準にしたララ

1996年にララ・クロフトが初登場したとき、その姿は数百のポリゴンとわずかなピクセルで構成されていました。キャラクターチームは今回も、このオリジナルのデザインをあらゆる判断の基準にしているそうです。

初期のポリゴン表現のララ・クロフトが滝のある岩の洞窟に立つ場面

Crystal DynamicsのBrendon Bengstonさんは、当時はポリゴンやテクスチャの数に制限があり、リアルに見せるための技術がなかったと振り返っています。現在は技術と処理能力が整ったため、オリジナルのデザインを維持しつつ、できる限りリアルなララを作ることに取り組んでいるとコメントしています。

ララのデザインは、家庭用ゲーム機の世代交代とともに進化してきました。PlayStation 2時代の『Tomb Raider: Legend』『Tomb Raider: Anniversary』『Tomb Raider: Underworld』では造形がより滑らかになり、アニメーション表現も豊かになっています。

その後の『Tomb Raider: Definitive Survivor Trilogy』では、描写がさらに緻密になりました。いずれの作品も、1996年のシルエットが基準になっているとのことです。

コンセプトチームにとっての課題は、表現の精度を高めながら、ひと目でララとわかる姿を保つバランスだったそうです。Flying Wild Hogのシニアキャラクターコンセプトアーティスト、Aleksandra Skibaさんは、リアルに感じられつつ見た目でもそのキャラクターだとわかることを目指していると語っています。

ジャングルの緑の中で上方を見つめる、緑のペンダントを着けたララ・クロフト

髪、肌、表情の表現が進化

1996年からの進化は、かつては不可能だった細部の表現に表れているとのことです。例として挙げられているのが髪で、初期のシリーズではすべてポリゴンで大まかな形状が表現されていました。

現在は「ヘアカード」を使い、髪の一本一本を作り込めます。ヘアカードとは、半透明のテクスチャを使った薄い帯状のパーツを重ねたもので、実際の髪の束を再現します。前髪やポニーテール、三つ編みの動きまで細かく表現できるとBengstonさんは説明しています。

肌の表現では、サブサーフェス・スキャタリングやフローマップが使われます。サブサーフェス・スキャタリングは、光が表面の少し内側まで入り込んで再び外へ出る効果で、太陽を背にしたときに耳が内側から光って見えるような現象を再現するそうです。

表情には、専用のブレンドシェイプが用意されています。ブレンドシェイプは表情ごとに作り込まれた顔の形状で、ゲーム内でそれらの間を滑らかに変化させることで、ひとつの顔から多様な自然な表情を生み出せます。ララが顔をしかめたり、笑ったり、眉をひそめたりすると、表情に合わせたしわが顔や額に現れるとのことです。

Bengstonさんは、EpicのUnreal Engineが提供するこの技術により、静止モデルの見た目だけでなく、動きや感情表現の面でもキャラクターを進化させられたとコメントしています。

実物の生地をスキャンして衣装のシワを再現

ララの衣装をリアルに表現するため、開発初期からスキャンを活用した制作工程が採用されました。ベースとなる身体のモデルを造形して実物大で3Dプリントし、業者に送ってマネキンに本物の服を着せ、スキャンしたそうです。

この方法により、実物の生地の質感を取り込めるとBengstonさんは説明しています。デニム、シルク、シフォン、コットン、ウールではシワの入り方がそれぞれ異なるためです。

なかでも、ララが着るある衣装には徹底的にこだわったとのことです。仕立て屋に依頼して実際の衣装を作り、マネキンに着せてスキャンしたことで、デジタル版に対応する実物のアセットも手元にあるそうです。

守り抜いたものと再構築したもの

技術が描き出すのは見た目であり、チームが守ろうとしたのはララのアイデンティティだったとのことです。Crystal DynamicsのナラティブディレクターのJohn Staffordさんは、今回の再構築を3つの要素に分けて説明しています。

守り抜いたのは、ララの知性、恐れを知らない心、スリルを求める精神だそうです。進化させたのは彼女の感情や人間関係で、自信を損なうことなくさらに深く掘り下げたとのことです。

再構築については、歴代の『Tomb Raider』シリーズに見られる神秘的な雰囲気、現実味、現実離れしたスケール感を、ひとりのララへと統合したとStaffordさんは語っています。

滝のあるジャングルで、二丁拳銃の女性が大きな恐竜に向かい合うゲーム画面

Staffordさんは、『Tomb Raider: Anniversary』は名作を現代の視点で語り直す作品だったと説明しています。一方、『トゥームレイダー:レガシー・オブ・アトランティス』は、30年にわたって描かれてきたララをひとつにまとめ、新たな形にする作品だそうです。

『Tomb Raider: Definitive Survivor Trilogy』で描かれた若く荒削りなララからは、危険に相応の代償が伴うときにこそララの魅力が発揮されることを学んだといいます。身体能力、感情の説得力、経験に裏打ちされたたくましさを受け継ぎ、自信に満ちた姿でも人間味が感じられるララになっているとのことです。

すべての時代をつなぐ、ひとりのララ

Staffordさんによると、ララを操作するためにコントローラーを手に取ったことのあるすべての人に響くよう、今作のララは作られたそうです。初めて彼女に出会うプレイヤーには、彼女がその場の誰よりも賢く、誰よりも大胆な人物であることを伝えたいと語っています。

ファンがどの時代の『Tomb Raider』をいちばん愛していても、譲れない要素はララの好奇心と探究心だったとのことです。どの時代でも、ララは常に次の扉の向こうに何があるのかを知りたがる人物でなければならないと、Staffordさんは述べています。

薄暗い洞窟で燃える松明を掲げる、ポニーテールの女性キャラクター
『トゥームレイダー:レガシー・オブ・アトランティス』の石像と木の柱の遺跡に立つララ・クロフト

『トゥームレイダー:レガシー・オブ・アトランティス』の発売情報

『トゥームレイダー:レガシー・オブ・アトランティス』は、2027年2月13日(土)に発売予定です。PlayStation Storeでは予約受付が行われています。

メーカーはAmazon Game Studiosで、対応ハードはPlayStation 5です。ジャンルはアドベンチャー、アクションで、プレイ人数は1人、レーティングはIARC 16+(16才以上対象)となっています。

ダウンロード版の価格は、スタンダード・エディションが8,250円(税込)、デラックス・エディションが11,000円(税込)です。




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