「Twitter有料化」は誤解?イーロン・マスクの狙いを詳しく解説





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日本国内のTwitterでは「Twitter有料化」がトレンド入りしていますが、これを誤解しているユーザーも多くいるようです。Twitter買収におけるイーロン・マスクの本当の狙いは、同氏の以前のツイートから伺えます。

*Category:テクノロジー Technology|*Source:fortune ,TED , ,The Verge

イーロン・マスクによる「Twitter有料化」はありえるのか?


イーロン・マスク氏は今のところ、「Twitterを有料化する」という内容の言及はしていません。恐らく今回の勘違いの原因となったのは、彼の狙いの1つとして挙げられている「Twitterの収益モデルの調整」です。

海外メディア「Fortune」によれば、Twitter社は利益の90%を広告から得ています。しかし、これはマスク氏の望むTwitterの方向性ではありません。彼が注目するのは、Twitterの有料プラン「Blue」の強化です。

「Blue」は昨年6月3日に始まったサービスで、月300円程度を支払う有料ユーザーに、プレミアム機能を提供すると言った内容。これについて説明する公式サイトでは「これにより、無料のTwitterが廃止されることはありません」と明記されています。

マスク氏は今月初め、「Twitter Blueサブスクユーザーの広告を削除するべきだ」とツイートで示唆。さらに、Blueユーザーのアカウントを全て承認済みにすべきとも言及しています。つまるところ、彼は広告収益への依存を減らし、Twitter有料プランからの収益を強化することを考えているのです。


ただし、これらの一連のツイートは削除されています。彼がどのような意図でツイートを消したのかは不明なままですが、イーロン・マスクが「Twitterの完全有料化」をするとは考えにくい理由は他にもあります。

マスク氏はTwitterの買収について、何度も「言論の自由のため」と語っています。先日の「TED 2022」では、彼は「Twitterは、一種の町の広場のような存在になっている」「法律の範囲内で自由に発言できるという現実と認識の両方を、人々が持つことが本当に重要だ」と話しました。


つまりマスク氏は、Twitterをより開かれた、自由な場にしようと考えているのです。同氏はTwitterの「アカウント凍結」などの厳しいルールに批判的で、さらには推薦アルゴリズム(ツイートが取り上げられる仕組み)などもオープンソース化すべきだと述べています。

私の最悪の批評家もTwitterに残ってほしい。それが言論の自由というものだからだ。(@elonmusk)

そんなマスク氏が、果たしてTwitterを「有料ユーザーだけ」の空間にするでしょうか?彼の真意はまだ定かではありませんが、そうなるとは考えにくいものです。

なお、彼は他にも「編集ボタン」や「Botアカウントの撲滅」など、Twitterへ望む変化を表明しています。詳細については、以下の関連記事で説明しています。




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