M2搭載MacBook Proでは「深刻なサーマルスロットリングが発生する」とテック系YouTuberが指摘




新しい13インチ「MacBook Pro」に搭載されたM2チップについて、特定の条件下で「激しいサーマルスロットリングを起こす」と、テック系YouTubeチャンネル「Max Tech」が報告しています。




*Category:テクノロジー Technology|*Source:Cult Of Mac ,Max Tech ,Engadget

M2はサーマルスロットリングを起こしやすいと報告される、MacBook Airの性能に懸念も


一般的にプロセッサは、長時間にわたって負荷の高い作業を続けると熱くなります。この発熱が一定のラインを超えた場合、チップは過熱を防ぐために処理速度を落とします。これが「サーマルスロットリング」と呼ばれる現象です。

「Max Tech」によれば、M2チップではサーマルスロットリングが起こりやすいとのこと。同チャンネルが新たな13インチ「MacBook Pro」に強い負荷を掛けるテストを行ったところ「深刻なサーマルスロットリングが発生した」そうです。

テストでは、プロセッサのピーク温度は108度を記録しました。また、キーボード面は41度に達したとのこと。このため、M2チップは発熱を抑えるため、処理性能が一時的に低下しました。

ただし、このサーマルスロットリングが発生するのは、非常に高い負荷がかかった場合だけです。「これは私たちが行っている実環境でのビデオ編集テストの中で、最も要求の厳しいものです」と「Max Tech」は述べています。


通常の条件下では、M2はM1よりも性能が向上していることがテストで示されています。米テック系メディア「Engadget」が行った「Geekbench 5」では、マルチコアテストで8,984のスコアを記録しています。これは、同じ13インチの「MacBook Pro」に搭載されたM1チップよりも25%高い性能です。

しかし懸念されるのは、同じM2チップを搭載する「MacBook Air」がどうなるかといった点です。テック系メディア「Cult Of Mac」は、「新型MacBook Airにはファンを搭載する余地がないため、状況によっては動作が遅くなる可能性がある」と指摘しています。


「MacBook Pro」の場合であれば、チップが加熱し始めたら、ファンで冷やすことができます。しかし、「MacBook Air」にはこの機能がありません。加熱を抑えるには、代わりにM2の性能を下げなければならないのです。同メディアによれば「プロセッサに長時間にわたって重い負荷をかけるような作業には、Airはほぼ確実に不向きだろう」とのこと。

とはいえ、そもそも「MacBook Air」シリーズは最高級の性能を求める人のためにつくられたものではありません。重い動画編集をこなせる端末がほしいユーザーは、M1 ProやM1 Maxを搭載した「MacBook Pro」を選んだほうが良さそうです。




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